映画食い倒れ。

~映画は人生のデザートです~

個人的覚え書きのため、たまにネタばれありです。

「ジャーヘッド」

2007年09月20日 | 映画~さ~
旦那が見たくて借りてきたもの。
私は戦争映画嫌いじゃない。実は劇場で見たかった作品でした。

誰かをヒーロー扱いするわけでもなく、有名な作戦を取り上げるわけでもなく、ただ1人のアメリカ兵(この場合はジェイク・ギレンホール)の気持ちや精神の揺れと現実世界の双方をうまく描いていると思う。それは誰にでも当てはまることであり、誰にも当てはまらない戦争経験・・・って似たような台詞が出てきたな、映画で。


つい先日、多分8月の終戦記念日前後だったと思うけど、ニュース番組で「戦争についてどう思うか」という街頭インタビューをしてた。頭悪そうな21歳男子が、「戦争、マジ行きたいし。戦争ってかっこよすぎる。戦争で戦って死ぬってチョーかっこいい。」とのたまってた。本気でそう思っているのなら、それはそれでいい。かっこいいの基準はひとそれぞれ。国のために、愛する人のために戦って死ぬことに美しさを感じているというのも、それは個人の見解だからいい。さらに言うなら、自分なりに戦争のことを調べて、自分の意見としてそういっているのなら誰も文句は言わない。でももし、「戦争=サバゲー(サバイバルゲーム」「迷彩服=おしゃれ」という意味でかっこいいといっているのなら、まずはこの映画を観てほしい。あ、でもこういう人にはどんな映画を見せてもいっしょか。
それにニュース番組の編集者も、視聴者に敢えて神経逆なでするような回答を編集して放送してるんだから、どうしようもないわ。

ここでも名優ジェイミー・フォックスが登場です。本当に多才だわ、あの人。かなり面白かったです。


今まで私が見たことのある戦争映画とは、問いかける中身が全然違いました。切り口が新しいです。そして俳優達の演技合戦も見ものです。



お薦め度:★★★★☆


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