映画食い倒れ。

~映画は人生のデザートです~

個人的覚え書きのため、たまにネタばれありです。

「ターミネーター4 ~Terminator Salvation~」

2009年06月24日 | 映画~た~
2009年  アメリカ映画


SFが苦手の私ですが、『ターミネーター』『ターミネーター2』は別です。2なんて、弟がビデオを持っていたので、20回以上観てるんじゃないかと思います。しかし3は未だに未見。なんだか・・・観るのが恐ろしくて。前評判がよくなかったので、がっかりしたくなくて。ということで、3を飛ばしていきなり4です。


ジョン・コナー。大人になったんですね。ジョンを演じたのはクリスチャン・ベイル。さすが、期待を一身に背負う大役ですが、そつなくこなしていました。それでも映画を見ている最中、どうしても頭から離れなかったことが1つ。それはエドワード・ファーロングのこと。T2でのデビューから18年。現在31歳の彼なら、4で描かれているジョン・コナーを十分に演じられる年齢なわけですよね。確かにその後の彼はあまりぱっとした作品には出ていなかったけど、その作品からしばらく経ってから久しぶりに姿を見た『アメリカン・ヒストリーX』での演技は申し分なかった。ただ若さだけでキラキラと輝くような魅力ではなく、陰りのある彼の表情や抑えた演技はほかの同年代の俳優たちに比べてもずば抜けていたと思う。どうも前作の『ターミネーター3』でもキャスティングはされていた様子。いろいろな問題があり降板せざるを得なかったと言うのはなんとも悲しいなぁ、と。順調にいっていれば、間違いなく彼が今回の主役だったわけだし、やっぱりエドワード・ファーロングのジョン・コナー、観たかったです。


映画の所々に、『2』を髣髴とさせるシーンが何箇所か。おまけ映像と言うわけではないけど、サービスショット的な。でもどうしても私には「わざとらしく」見えてしまい、ちょっとしらけたり。話の内容は期待を裏切ることなく、まぁ満足の仕上がり。

この映画のキーとなっている役柄を、サム・ワーシントンと言うオーストラリア出身の俳優が演じています。この映画ではじめてみる俳優なのですが、もう初っ端から、何処と無く「ベン・アフレック」に雰囲気が似ていて(私には、よ)もうそれだけで映画に集中するのが難しくなりました。ええ、ベンが苦手なんです。

ジョンの奥さんの女優さん(ブライス・ダラス。ハワード)が、なんとなくイメージと合わないように思ったのだけど、本来はこの役、シャルロット・ゲンズブールが予定されていたらしいです。シャルロットのほうが、間違いなく合ってるわ。なんだか所々残念だったわ。ブライスさん、どっかで観たことあるような…と思ったら、M・ナイト・シャマランの『ヴィレッジ』『レディー・イン・ザ・ウォーター』のあの方だったのね。独特の雰囲気のある方なのよ、この人。うまく説明できないんだけど、地面から1センチほど宙に浮いてそうな(わかります?この意味合いを共感してくださる方、いらっしゃるかしら?)。そう、そういう独特さがある人だからこそ、もっと癖のある役のほうが合っていると思うのよね。


重要な役どころのアジア系の女性(ムーン・ブラッドグッド)の、戦闘時のメイクが“REM”を思い起こさせたり、みんな生きるか死ぬかの戦時中だというのに、ジョンの奥さんは出てくるたびにファッションが違ってたり。シュワちゃん、別に無くてもよかったんじゃないか、とか。面白いことは面白かったけど、作品に集中できたかと言うと実はそうでもなかったと言うのが実のところです。まぁ、1や2がものすごく好きだったので、それと比べてみてしまうと言うのは仕方が無いし、否応無くその作品への期待値やハードルは高くしてしまっていたと思いますが。

でも、観て損は無い作品です。5も予定されているとのことなので、このシリーズのファンの方はぜひ。


写真はまた後ほど。

おすすめ度:☆☆☆


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