映画食い倒れ。

~映画は人生のデザートです~

個人的覚え書きのため、たまにネタばれありです。

「The Accidental Husband(原題)~アクシデンタル・ハズバンド(仮)」

2008年04月14日 | 映画~あ~
2008年 イギリス映画(←サイトによってはアメリカって…どっちがホント?)

ユマ・サーマン、コリン・ファース、ジェフリー・ディーン・モーガン主演のコメディー。舞台はニューヨーク。ユマ演じるエマはラジオの人気番組を持つ「愛のエキスパート」。文句のつけようのない婚約者(コリン・ファース)もおり、何もかもが順風満帆。ある日一人の女性の恋愛相談に乗り、「別れた方がいい」と忠告。その結果振られたのが消防士のパトリック(ジェフリー)。見ず知らずの女・エマに婚約破棄に追いやられたパトリックは軽い復讐心からエマと自分が結婚しているよう、ネット上で戸籍を改ざん。婚姻届を提出しに行ったエマは「すでに結婚している」といわれ、その取り消しを求めてパトリックに接触する。

説明が長くなったわ…入り組んだ話ではないのですけど、まぁこんな話なわけです。

実はコリン・ファースを見たくて(ブリジット・ジョーンズ以来なんか好き)劇場に足を運んだのですが、実はそれほど出番が多くなく・・・・・・というか実はコリンがぜんぜん魅力的でない。何の仕事をしているのか忘れたけど、ものすごく成功していて誠実で知的で洗練された都会の男性で、エマの婚約者としてパーフェクトなはずなんだけど・・・なんか物足りないのよねぇ。別れても惜しくないというか(お前が言うか?)。まぁ、お金はあるだろうけど。

それよりもジェフリー・ディーン・モーガンがものすごくいい!洗練されたかっこよさではなくて、なんというかむさ苦しいけど、クマのぬいぐるみみたいに愛嬌があっておもしろい。男性に好かれそうな(変な意味じゃなくて・えへ)、おおらかでやさしそう…あれ、そうだったっけ?もしかして私、自分の中で勝手にジェフリー像を作り上げているかもしれません。この映画見たの、3月半ばだったしなぁ(言い訳)。いや、まあとにかく彼がいいんです。ケーキ食ってるシーンがもう抜群にいいのです。実際こんなのが彼氏(旦那)だったらものすごくウザイけど、いいんです見てる側だから。前に見た『P.S. I LOVE YOU』にもいい役どころで出演していて、どちらも少しタイプが似てます。なんとなく。そういえば今回はオーストリア系(だったかな?ブンデスリーガ《ドイツのサッカーリーグ》に詳しかったからたぶんそっち系)の役で、『P.S.~』ではアイルランド人の役。英語も独特の訛りを話していたような気がするのでジェフリーってイギリス人かしら・・・と勝手に思っていたのですが、シアトル生まれのアメリカ人でした。何系かはウィキペディアではわかりませんでしたけど。

そしてユマ・サーマン。個性のある美人だし、「恋愛専門家」とか似合ってたりするし(胡散臭くて)、女性に人気がある設定だけあってどのカットを見てもちゃんとキマッてるし。でも、なんていうのかね~。「間」とでも言うのかしら?コメディーだから笑いたいじゃない?でもね、なんか安心できないの。「ユマに私たちを笑わせることができるのかしら?」ってコメディー見てるのにハラハラしてしまうのよ。私、笑えなかったらどうしよう、って不安になってしまうの。今までにもコメディーには出ているし(私は見たことないけど…あ、KILL BILLってコメディー?)コメディーなれしていないことはないんだろうけど、なんか信用できない。いや、がんばってたよ、ユマは(何様?)。でも、ユマが主役のはずなのにコメディーの流れや雰囲気を作っていたのはジェフリー。ここがちょっと残念。その点『P.S.I LOVE YOU』のヒラリー・スワンクは見事だった、と比べても仕方がないけどあらためて感心してしまう。

それでも笑えるし、楽しめる作品。他のサイトの映画評は散々でしたしわからんでもない(笑)ですが、軽い気持ちで楽しめるのでいいんじゃないかなと思います。ただ、もっのすごくベタな「ガールズ・ムービー」ですので、そういうのが苦手な方には、特にエンディングはきついと思います。

日本での公開は現在のところまだ決まってなさそう。もしかしたらDVDスルーの可能性もあるかも…。



おすすめ度:☆☆☆  軽~い気持ちでどうぞ。