映画食い倒れ。

~映画は人生のデザートです~

個人的覚え書きのため、たまにネタばれありです。

「幸せのルールはママが教えてくれた~ジョージア・ルール~」

2008年01月04日 | 映画~さ~
カリフォルニア育ちで自由奔放な孫娘レイチェル(リンジー・ローハン)が、アイダホに住む祖母(ジェーン・フォンダ)の家にやってくる道すがらから物語が始まる。

祖母が暮らすのは、アイダホの田舎町。町を歩けば皆が顔なじみで、誰もが言葉を交わす。ファッションも態度も、レイチェルのすべてがこの町では浮きまくる。

いつもたてつくレイチェルを、母親はもてあまし、どう接していいのかわからずお手上げ状態だったが、レイチェルの態度には深い理由があった。


名優ジェーン・フォンダとの共演を果たしたリンジー・ローハン。名優と並んでも遜色のない、若手の仲でもずば抜けた演技力を持つ彼女の才能を堪能できる作品。

母娘三代の、同性だからこそ難しい関係を軸に、それぞれの想いがうまく描かれています。また、特にレイチェルの台詞が彼女のキャラをうまく生かしたもので、とてもいい。嫌がらせをする女の子たちに「あんたの彼氏と寝るわよ!!」とすごんだり。それぞれの性格や悩みを、2時間で明確に描き出している点には感心。

日本では劇場公開はなく、DVD発売のみのよう。この映画の一般的な評価はかなり悪いようだけど、私はそんなに悪くないと思う。ただ、お金を払って映画館で見たいかといわれれば…DVDで十分。それより何より、日本語の題名『幸せのルールは~』って…。興行的に成功する気が全く見られない。『ジョージア・ルール』で何か問題でもあるんか?

ジェーン・フォンダのたるみのない顔(お直し済)や二枚目役なのに、いまいち魅力的ではない男の子など、見所満載。





お勧め度:☆☆☆

「17歳のカルテ」

2007年09月29日 | 映画~さ~
この映画が公開された当時、「17歳」というのが世間ではよく取り上げられていた。「17歳」=「最近の高校生」「何を仕出かすかわからない」「病んでいる」というイメージだったのだろう。この映画の原題に一言も「17歳」という言葉は出てこない。出演している女優達に「17歳」の言葉でくくられるイメージは全く無い。あえて言えば、主演の2人以外の女優達が演じる役どころは、確かに10代後半なのかも知れない。


この映画を初めて観たのは京都の映画館で、大学の友達と一緒だった。当時ウィノナ・ライダーはまだイタイ女優というイメージは無く(殴)、どちらかというと映画好きの中ではかなり評価の高い女優だった。・・・しかし映画を見終わって、皆無言。正直「失敗した」と思った。

しかしそんな空気の中でも、「アンジェリーナ・ジョリー」という女優の存在をそこで知れたことは大きかった。とにかくずば抜けていた。ウィノナが食われていた。あの抜群の存在感にカリスマ、演技力の高さ、巧みなアドリブ(おそらく)、すべてに驚いた。あの役がはまりすぎていて、他の役を演じているところを想像できないほど。そのくらい素晴らしかった。


映画館で見たあと、そのときは「どうしてくれよう…」と思ったのだが、その後なぜか気になってビデオやテレビの放送時に何度か見てみた。するとどんどん映画の魅力にひき込まれていった。

インパクトのある娯楽作品ではない。楽しめるような内容でもない。現実の世間では偏見をもたれるような環境に身をおく少女達の話だ。そういう病気に少しでも理解が無ければ、この映画はただ退屈で最後まで見るのはかなり辛いだろう。

誰でも楽しめる類の映画ではない。しかし、アンジェリーナ・ジョリーの演技力を楽しむ作品としては優れている。それに映画作品として、決して退屈ではない。

大きな流れがある話ではないので皆におすすめはしないが、静かに、少女達の声にならない苦しみに耳を傾けられる人には見てほしい作品。


最近気づいたのだが、『8マイル』以前のブリタニー・マーフィーも重要な役どころで出演している。ウィノナには独特の魅力があるが、実際この映画のあの役どころはウィノナでなくてはならなかったかどうかは疑問。



お勧め度:★★★★   (個人的にはかなり好き)

「サイレントヒル」

2007年09月20日 | 映画~さ~
去年(2006年)の7月に観ました。
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ホラー会長の旦那の意思には逆らえず、『サイレントヒル』を見に行ってきました。

正直ぼやけた印象しか残りませんでした。主演女優も子役も良かったのだけど、「B級スプラッタ」といわれても仕方がない映像。

たぶん話自体は複雑だけど面白いと思うのだが、どうも映像が…。とくに血潮が飛び散る!とかゾンビっぽいのがうろうろしてるというシーンが、古臭いんだよね~。80年代から90年代初頭の匂いがするというか。


主演の女優さん、きれいだったわ。ちょっとシャーリーズ・セロンに似ている気も。この人のデビュー作は『ラブ&カタストロフィ』(豪・)らしい。この映画、なぜか好きで何度も見ているけど、いったいどの人なのか一致しないなぁ。


なぜか印象に残っているのが、首無し看護婦たちのゾンビがローズ(主人公)の行く手を阻止しようとする場面。その動きが“創作ダンス”で、マイケル・ジャクソンの『スリラー』の計算されたゾンビたちの動きだったんだよね。しかもみんなミニスカ&巨乳。間違った看護婦像…この時代に看護婦というのもなぁ。でもみんな女性でした。

他のキャラクターもなんの捻りもなくそのまんまな見た目でありきたり。ゲームをベースにしているから、その辺は変えられないのかもしれないけど。

いまだに内容をよく把握しきれてなくて、私には非常に難解な映画でした。



お薦め度:☆

「ジャーヘッド」

2007年09月20日 | 映画~さ~
旦那が見たくて借りてきたもの。
私は戦争映画嫌いじゃない。実は劇場で見たかった作品でした。

誰かをヒーロー扱いするわけでもなく、有名な作戦を取り上げるわけでもなく、ただ1人のアメリカ兵(この場合はジェイク・ギレンホール)の気持ちや精神の揺れと現実世界の双方をうまく描いていると思う。それは誰にでも当てはまることであり、誰にも当てはまらない戦争経験・・・って似たような台詞が出てきたな、映画で。


つい先日、多分8月の終戦記念日前後だったと思うけど、ニュース番組で「戦争についてどう思うか」という街頭インタビューをしてた。頭悪そうな21歳男子が、「戦争、マジ行きたいし。戦争ってかっこよすぎる。戦争で戦って死ぬってチョーかっこいい。」とのたまってた。本気でそう思っているのなら、それはそれでいい。かっこいいの基準はひとそれぞれ。国のために、愛する人のために戦って死ぬことに美しさを感じているというのも、それは個人の見解だからいい。さらに言うなら、自分なりに戦争のことを調べて、自分の意見としてそういっているのなら誰も文句は言わない。でももし、「戦争=サバゲー(サバイバルゲーム」「迷彩服=おしゃれ」という意味でかっこいいといっているのなら、まずはこの映画を観てほしい。あ、でもこういう人にはどんな映画を見せてもいっしょか。
それにニュース番組の編集者も、視聴者に敢えて神経逆なでするような回答を編集して放送してるんだから、どうしようもないわ。

ここでも名優ジェイミー・フォックスが登場です。本当に多才だわ、あの人。かなり面白かったです。


今まで私が見たことのある戦争映画とは、問いかける中身が全然違いました。切り口が新しいです。そして俳優達の演技合戦も見ものです。



お薦め度:★★★★☆

「スモーキン・エース 暗殺者がいっぱい」

2007年09月19日 | 映画~さ~
『スモーキン・エース暗殺者がいっぱい』…時間的にこれしかやってなくて。それにしてもこの邦題もねぇ。いつもと違う映画館(名古屋市内のジャスコのところ。名前忘れた)で見たら、すごく音響が大きくて、構造上かなり反響音がすごくて、音に酔いました。うるさいの。脳みその細胞が揺れる感じで、気持ち悪くて仕方なかったです。

映画の内容は…内容はよかったんだけど、映像が私好みではなかった。キャストも悪くないんだけど…なんだかなぁ、と。一番辛かったのは、ドイツ出身(?)のネオナチ暗殺3兄弟のくだりかな。あの派手さだから、すでに暗殺ではなくなっているような気もするんだけど。一緒に行った友達と旦那は、それなりに満足してたみたいだけど。微妙。おススメしない。あえてよかったところを挙げるとすると、アリシア・キースの演技が意外にうまかったことくらい。ベンアフも久々に見たけど、すぐ死んじゃう。この人、『グッド ウィル・ハンティング』が一番輝いてたわ。


お薦め度:★☆

「300」

2007年09月19日 | 映画~さ~
6月中旬に映画館で見ました。

『300』を見てきた。ものすっごく、「男くさい」映画でした。「男」じゃなくて「漢」です。それなりに面白いんだけど、ペルシア王の演出(衣装・メイク等)はギャグかと思った。「ペルシアを馬鹿にしてる?」と勘ぐってしまうほど。

>>wikipediaで調べてみたところ、「この映画に対し、イラン政府がイラン人の先祖であるペルシア人を激しく冒涜しているとして非難している。」との記述(2007年9月18日現在)。そらそうやろ。

もう、どうしても巨大ハゲのペルシア王(SM風味)しか思い出せません。障害者排除という気質も、アノ映画の中では何を正義とするのかわからなくなってきます。スパルタの時代のことを詳しく知らないし、あの頃はそういう風潮だったのならそう描くしかありませんが。ああいう映画は、内容を突っ込んではあかんね。何も考えず、映像だけを追うのが正解なんやろな。

アクションだけどアニメチックな映像なので、私的にはDVDでもよいかと思います。あ、でもテレビ画面で観ると、「まんまCGアニメ」になってしまう可能性もあり。見るなら大画面なのでしょうか…。



お薦め度:★★

「シュレック3」

2007年09月19日 | 映画~さ~
6月30日。旦那の帰国前日の土曜日、『シュレック3』を見てきました。「アニメ=子供用」のイメージからか、字幕版が1日3回しかなくて、夜10時の回へ。

前半はテンポが悪いし狙いすぎ感があったけど、「アーサー王子」登場から面白くなってきます。声を担当しているジャスティン・ティンバーレイクがはまってる!!!あの、青臭い声が、高校生のアーティーにぴったり。ジャスティンて、かなりお笑い好きのようだから、こういう映画好きなんだろうなぁ。

…それでも『シュレック2』のほうが、3倍は面白いです。


お薦め度:★★☆

「幸せのちから」

2007年02月06日 | 映画~さ~
ウィル・スミス、見てきました。
息子がかわいいのなんの。目元が似てるような気がします。

どん底から這い上がっていくアメリカンドリーム話なんだけど、実はあんまり感情移入は出来ませんでした。
だってウィルさん、「デキる男」なんだもん。学校では成績優秀だったと言うし。もうその時点でわたし、全然違うし。自慢じゃないけどわたくし、進学校でもなんでもない高校に通ってましたけど、成績は最後から数えたほうがはるかに早かったですから。数学0点取ったことありますから。ちなみにウィルさん(映画の中ではクリスさん)は数学得意です。

奥さんも異様にあっさりと息子を置いて出て行ってしまうし。そこは詳細を描く必要はなかったんだろうけど、ちょっと気になった。

それに人によるといえばそれまでだけど、日本の貧乏生活って本当に狭い狭いアパートでその日の食事も…的なイメージなんだけど、ウィルさんが家賃を滞納している割に、夕食は大きなハンバーガーとかダイナーとか。あんまり「どん底?」と思えなかった。まあ、文化が違うので、比較のしようがありませんね。

<ネタばれあり>
一番どきどきしたのは、ウィルさんがタクシーの中でルービックキューブをやっているシーンです。あれはちょっと握りこぶしで見てしまった。

それから印象に残っているのは、ホームレスになってトイレで寝るシーン。地下鉄のトイレなんだけど、地下鉄の駅、ホームもトイレも意外にキレイ。日本の地下鉄のトイレより全然きれいです。だからと言って寝たくはないけど。

あと、いい走りしてます。MI3のトムチンも年の割りにいい走りでしたが、ウィルはちがうわ。アフリカ系の鍛え上げられた肉体美がそもそもちがう!「高校時代は陸上やってました」みたいな美しい走りっぷりです。最近映画やドラマ見ていて、俳優の走りっぷりについ注目してしまいます。結構走らされてるよね。昨日のテレビドラマでは橋爪功が走ってました。絶対無理!わたし、俳優にはなれません。走れないから(問題はそこかっ?)。

それでもエンディングは涙なのです。サクセスストーリーですので、ハッピーエンドで終わってもらわなくてはこちらも納得できませんのでね。一時期、90年代後半から2002年前後まで、すごく後味悪いというかどうにもこうにもハッピーエンドな映画がない時期がありましてね。どれを観ても大どんでん返しで救いよう無し!だったのですが、最近はまたハッピーエンド物が多くなってきて、ちょっと救われます。せめて映画の中くらいハッピーで終わってくれ、とおもうこの頃。そんな年頃です。


お薦め度:★★★☆