大変なことをしてしまった。
ペットボトルを大量に虐殺してしまった。
*****
息子は二階で半分引きこもり状態。会社には真面目に出かけるが、帰宅すれば二階に引きこもり、親と会話することは基本ない。
一応自炊しているので、ゴミが出る。
これまでは時々私が2階に上がり、生ゴミとペットボトルなどのリサイクルゴミを回収していた。勿論、焼却ゴミは町内のゴミ回収場所に出し、リサイクルゴミは私が月に1回程度、少し離れた市の処理場に出しに行っていた。
二ヶ月ほど前から、手を出すのをやめた。
すると、焼却ゴミについては、回収日の朝早く、会社に出かける前に町内の指定場所に出すようになった。セキュリティカメラで確認できた。指定場所といっても、我が家のすぐ目の前にあるので、大した手間ではない。
自分で出し始めたのは大きな進歩だ。今や、日本人の場合(外国は知りません)ゴミ処理ができてこそ、一人前の大人になれる。
その後もペットボトルは、二階の台所の横の床にほったらかしにしていた。
一度、私が回収に行った。それが先月のこと。
もう世話するのはやめようと思い、その後は一切二階には上がってない。
すると、昨日、ペットボトルと空き缶を入れた巨大なビニール袋が一階の玄関脇に置いてあった。
やれやれ、やっと一階までは下ろすようになったか。とはいえ、大進歩だ。
ということで、昨日はちょっとした歴史的な日になった。
韓国水軍のレーダー照射事件に比べるとしょぼいが。
さて、このペットボトルと空き缶。できれば今日中に全部片付けたい。
しかし、息子が下ろしたのをそのまま処理場に持っていってポイする訳にはいかない。
どこの地方自治体でもそうだと思うけど、まず、蓋というか栓を外す。
その後、ボトルと缶の中を水で洗う必要がある。
これが結構面倒なのだ。
これまでは、屋外に据え付けてあるモップを洗えるような大きな水洗槽(ビルのトイレで掃除業者がバケツに水を入れたりする例のあれ)と、その隣に設置した20年以上使っている二槽式洗濯機を使い分けていた。
そこに水を張って、ボトルなどを沈めて無理やり水を入れる、というちょっと面倒な仕事だ。
夏はなかなか快適だが、冬は外で冷たい水を使うのはつらい。
どうしようかな、と朝風呂の中で思案した。
今日は手違いで風呂に多めに湯を張ってしまった。もったいないな、と思っていたら、思いついた。
「そうだ。この風呂で水洗いすればいい!」と。
そこで大量のペットボトルと空き缶を二回に分けて風呂の中に、どんどん沈めていった。自分はまだ裸で入っているのだが。
なかなかすぐにはボトルに水が入り切らない。繰り返し、繰り返し、まだ浮いているボトルを手で丁寧に沈めて、完全に空気を抜いた。
これを何十本と、しくこく、執拗に、やる。ちょっと犯罪者になった気分だ。
さあ、これで全部沈めたかな、と思って後ろを見ると、まだ数本、ぷかぷか浮いている。多分「自分たちは助かった」と思っていたのだろう。
「甘い!」と静かに声をかけて、その数本も、ゆっくりとバスタブに沈めていく。
勿論ペットボトルは大した抵抗はしない。あらかた湯が入ってしまうと、そのまま自分で沈んで行く。
こうやって20分ほど、風呂場で怪しい行為に及んだ。
その後は、風呂の湯を抜いて、別に用意したかごにボトル・缶を逆さに立てて水を抜いた。
昼過ぎにはあらかた乾いているかな。
何もなかった顔をして、市の処分場に出しに行こうと思う。
*****
昼食後、ペットボトル・空き缶を処理場に持ち込んだ。特に怪しまれなかった。
ただ私は少し浮足立っていたようだ。一緒に持ち込もうと思って用意した空き瓶と他の金物系容器を家に忘れてきてしまった。出直す元気はない。しばらく家の倉庫に据え置くことにした。
昼食は高校時代の仲間に誘われて蕎麦屋に。
彼は息子が入試なので、もっぱらその話題。センター試験とか、前期、後期とか、あまり理解できない言葉が飛び通う。
我々が卒業した高校を彼の息子も卒業する。それなりの進学校なので、進学先の話がなかなか面白い。私の場合は、もう全く縁がないので、気楽に聞けていい。
話は馬鹿な野党にも及んだ。彼らは絶対中国か韓国から金をもらっている、という結論に達した。ま、二人だけのバカ話なので、特に害もない。
今年のダブル選挙の話とか、池田大作さんの話とかして時間を潰した。
午後、明日納品の仕事を引き続きする。いくつか注文案件、見積案件が入る。
ありがたいことだ。
私が会社員をやめて自営業を始めた20年前、いろんな人が同じようい独立した。しかし、あまりうまく行った人はいない。
いつの間にか消息不明になった。
それを思うと、運がよかった。自分なりに頑張った、ということもあるが。
*****
最近、散歩の時は竹内まりやを聞いている。
ストレスが取れて、いい。
彼女は私と同じ年だ。
なのにいつまでも若い。聞いている曲は30年以上のものばかりなので、当然、声は若いのだが。今でも若いのだ。本人を見たことはないが、そんな気がする。
ここ4年ほど、もっぱらBabymetalだけを聞いていた。しかし去年、メンバーが一人抜けることが明らかになり、もう一曲も聞けなくなった。曲は素晴らしいし、歌っている Su-metal は竹内まりやも負けるほどの歌い手だが、つらすぎて聞けない。
自宅と東京事務所のクローゼットにはBabymetalのTシャツもたくさんぶら下がっているが、もう着れない。(これは「着られない」と書くべきか?)
という訳で、去年の秋頃から全く音楽を聞いてなかった。いつもBabymetalを聞きながら散歩していたので、散歩もしなくなった。
結果、体重が増えた。
という因果関係だ。
しかし、先月頃、アメリカで竹内まりやがとても人気がある、という情報を入手し、早速、YouTube で聞いてみた。
彼女のことは勿論知っていた。島根か鳥取の旅館の娘で、傾いた実家の旅館を自腹を切って盛り返した、というニュースもあった。
勿論、山下達郎の奥様だ。
改めて聞くと、とてもしっくりきた。ちょっと上の世代には松任谷由実などがいる。しかしこの年代層の人は少し苦手だ。フォークとか。坂本龍一とか。全共闘の匂いがする。
竹内まりやにはそんな変な匂いがない。ピュアだ。
それがBabymetalに通ずるので、惹かれたのだろう。
さて、今日もこれから散歩に出るか。午後6時半。ちょっと寒い。
竹内まりやの曲を聞きながら寒い冬の夜空の下、昔惚れた女性(一応複数)のことを思いながら歩く60過ぎの男のことを竹内まりやに歌ってほしい。
ペットボトルを大量に虐殺してしまった。
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息子は二階で半分引きこもり状態。会社には真面目に出かけるが、帰宅すれば二階に引きこもり、親と会話することは基本ない。
一応自炊しているので、ゴミが出る。
これまでは時々私が2階に上がり、生ゴミとペットボトルなどのリサイクルゴミを回収していた。勿論、焼却ゴミは町内のゴミ回収場所に出し、リサイクルゴミは私が月に1回程度、少し離れた市の処理場に出しに行っていた。
二ヶ月ほど前から、手を出すのをやめた。
すると、焼却ゴミについては、回収日の朝早く、会社に出かける前に町内の指定場所に出すようになった。セキュリティカメラで確認できた。指定場所といっても、我が家のすぐ目の前にあるので、大した手間ではない。
自分で出し始めたのは大きな進歩だ。今や、日本人の場合(外国は知りません)ゴミ処理ができてこそ、一人前の大人になれる。
その後もペットボトルは、二階の台所の横の床にほったらかしにしていた。
一度、私が回収に行った。それが先月のこと。
もう世話するのはやめようと思い、その後は一切二階には上がってない。
すると、昨日、ペットボトルと空き缶を入れた巨大なビニール袋が一階の玄関脇に置いてあった。
やれやれ、やっと一階までは下ろすようになったか。とはいえ、大進歩だ。
ということで、昨日はちょっとした歴史的な日になった。
韓国水軍のレーダー照射事件に比べるとしょぼいが。
さて、このペットボトルと空き缶。できれば今日中に全部片付けたい。
しかし、息子が下ろしたのをそのまま処理場に持っていってポイする訳にはいかない。
どこの地方自治体でもそうだと思うけど、まず、蓋というか栓を外す。
その後、ボトルと缶の中を水で洗う必要がある。
これが結構面倒なのだ。
これまでは、屋外に据え付けてあるモップを洗えるような大きな水洗槽(ビルのトイレで掃除業者がバケツに水を入れたりする例のあれ)と、その隣に設置した20年以上使っている二槽式洗濯機を使い分けていた。
そこに水を張って、ボトルなどを沈めて無理やり水を入れる、というちょっと面倒な仕事だ。
夏はなかなか快適だが、冬は外で冷たい水を使うのはつらい。
どうしようかな、と朝風呂の中で思案した。
今日は手違いで風呂に多めに湯を張ってしまった。もったいないな、と思っていたら、思いついた。
「そうだ。この風呂で水洗いすればいい!」と。
そこで大量のペットボトルと空き缶を二回に分けて風呂の中に、どんどん沈めていった。自分はまだ裸で入っているのだが。
なかなかすぐにはボトルに水が入り切らない。繰り返し、繰り返し、まだ浮いているボトルを手で丁寧に沈めて、完全に空気を抜いた。
これを何十本と、しくこく、執拗に、やる。ちょっと犯罪者になった気分だ。
さあ、これで全部沈めたかな、と思って後ろを見ると、まだ数本、ぷかぷか浮いている。多分「自分たちは助かった」と思っていたのだろう。
「甘い!」と静かに声をかけて、その数本も、ゆっくりとバスタブに沈めていく。
勿論ペットボトルは大した抵抗はしない。あらかた湯が入ってしまうと、そのまま自分で沈んで行く。
こうやって20分ほど、風呂場で怪しい行為に及んだ。
その後は、風呂の湯を抜いて、別に用意したかごにボトル・缶を逆さに立てて水を抜いた。
昼過ぎにはあらかた乾いているかな。
何もなかった顔をして、市の処分場に出しに行こうと思う。
*****
昼食後、ペットボトル・空き缶を処理場に持ち込んだ。特に怪しまれなかった。
ただ私は少し浮足立っていたようだ。一緒に持ち込もうと思って用意した空き瓶と他の金物系容器を家に忘れてきてしまった。出直す元気はない。しばらく家の倉庫に据え置くことにした。
昼食は高校時代の仲間に誘われて蕎麦屋に。
彼は息子が入試なので、もっぱらその話題。センター試験とか、前期、後期とか、あまり理解できない言葉が飛び通う。
我々が卒業した高校を彼の息子も卒業する。それなりの進学校なので、進学先の話がなかなか面白い。私の場合は、もう全く縁がないので、気楽に聞けていい。
話は馬鹿な野党にも及んだ。彼らは絶対中国か韓国から金をもらっている、という結論に達した。ま、二人だけのバカ話なので、特に害もない。
今年のダブル選挙の話とか、池田大作さんの話とかして時間を潰した。
午後、明日納品の仕事を引き続きする。いくつか注文案件、見積案件が入る。
ありがたいことだ。
私が会社員をやめて自営業を始めた20年前、いろんな人が同じようい独立した。しかし、あまりうまく行った人はいない。
いつの間にか消息不明になった。
それを思うと、運がよかった。自分なりに頑張った、ということもあるが。
*****
最近、散歩の時は竹内まりやを聞いている。
ストレスが取れて、いい。
彼女は私と同じ年だ。
なのにいつまでも若い。聞いている曲は30年以上のものばかりなので、当然、声は若いのだが。今でも若いのだ。本人を見たことはないが、そんな気がする。
ここ4年ほど、もっぱらBabymetalだけを聞いていた。しかし去年、メンバーが一人抜けることが明らかになり、もう一曲も聞けなくなった。曲は素晴らしいし、歌っている Su-metal は竹内まりやも負けるほどの歌い手だが、つらすぎて聞けない。
自宅と東京事務所のクローゼットにはBabymetalのTシャツもたくさんぶら下がっているが、もう着れない。(これは「着られない」と書くべきか?)
という訳で、去年の秋頃から全く音楽を聞いてなかった。いつもBabymetalを聞きながら散歩していたので、散歩もしなくなった。
結果、体重が増えた。
という因果関係だ。
しかし、先月頃、アメリカで竹内まりやがとても人気がある、という情報を入手し、早速、YouTube で聞いてみた。
彼女のことは勿論知っていた。島根か鳥取の旅館の娘で、傾いた実家の旅館を自腹を切って盛り返した、というニュースもあった。
勿論、山下達郎の奥様だ。
改めて聞くと、とてもしっくりきた。ちょっと上の世代には松任谷由実などがいる。しかしこの年代層の人は少し苦手だ。フォークとか。坂本龍一とか。全共闘の匂いがする。
竹内まりやにはそんな変な匂いがない。ピュアだ。
それがBabymetalに通ずるので、惹かれたのだろう。
さて、今日もこれから散歩に出るか。午後6時半。ちょっと寒い。
竹内まりやの曲を聞きながら寒い冬の夜空の下、昔惚れた女性(一応複数)のことを思いながら歩く60過ぎの男のことを竹内まりやに歌ってほしい。
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