京都 洛北の時計師 修理日記

時計修理工房「ヌーベル・パスティーシュ」京都の洛北に展開する時計修理物語。
夜久野高原で営業再開しました。

時計師の京都時間「京の憧れ」

2019-10-21 08:52:13 | 時計修理

10月21日月曜日。また台風の気配がする雨ふり直前のお天気になりました。
ラブビー日本代表の皆様のおかげで生きている間に高いところに連れて行ってくれました。これは感謝しかない。
夜突然目が覚めて日本が一次リーグを突破8強入り出来た現実は夢のようだ。夢から覚めないでおくれ~!と目が覚める。

それにしても南アフリカのタフなナンバー9はすごかったね~。
ラグビーは理数系の競技と言われるように番狂わせがないゲームに天才プレーヤーが出てきた。
こんな選手が出てきたのでは数値予測が難しくなってきました。
これからの試合は予測不可能なゲームを楽しめます。それもまた面白い。

今日は集団検診。14時から工房を抜け出します。
アメリカンフットボール、ボクシングはヤード法。日本の剣道は尺貫法、フランスがメーター法。
今日は未の刻から一刻ほど不在になりますのでおじゃ~。

トレッキングシューズを替えた。賀茂川沿いを毎日歩くので靴が重要なアイテムになっています。
靴に泣かされるアメオトコ人生。
購入した靴底が薄い安い靴でペタペタ歩くと何故か地下足袋を思い出す。

岩手の渓流歩きやキノコ狩りには地下足袋が活躍しました。
地下足袋は指先にゆとりがある十文半(約24,5センチ)、茶道教室ではの足袋は十文を選びます。

今では足袋の世界でもセンチ法だそうで「ともん半ください!」では通用しなくなったようです。
時計の世界ではインチ法が残っています。ネジ、ゼンマイはインチで発注する。

日本で尺貫とメーターが併用されたのが明治24年1891年。当然京都御所などは尺貫法が未だに生きています。
ヨーロッパの建物に慣れているので御所に行くとどうしても違和感がありました。

フランス革命後、フランス発のメーター法が全世界の共通指針になったことに歴史は面白いと思う。
10進法の時計もありました。
1インチは2,54センチと時計用のノギスには今でも両方が併記されています。
スピードメーターと船舶、航空機などのノットとの併用も時計屋には必要なスキルになります。

ブライトリングなど航空機用時計の文字盤にへんてこな数字が描いてあるのはそれ!
また計算尺まであるのでヨーロッパ数字のお勉強しましょう。

「地下足袋」を履くお仕事では京都のあこがれの職業は宮大工さん。
指金一本で神社、お寺の見事な曲線の軒を造れる技術にあこがれました。
北山杉の木目を見るだけで贅沢な気分がしてくる。学生時代このお仕事にあこがれたが門前払い。
 私はサウスポー。宮大工の仕事左利きには絶望的に不向きです。
指金(さしがね)ひとつとっても裏側にはメモリがついていない。
カンナをかけても左前では縁起が悪いのでしぶしぶあきらめた。
ただ時計の仕事に進んだ後の時でも地下足袋を履くとあこがれた仕事をぽわ~んと思い出します。
「今度生まれかわったら右利きに生まれて宮大工を目指すのだ!」

谷口キヨコさんの愛ネコ「金太郎」君が老齢猫になって危篤だそうです。
私が京都に戻ってきた15年前のころから京都で一番有名な猫ちゃんなので心配なのだ。
 生まれ変わったらなになるのかね~。寅さんがいいかもね~。

今日は健康診断の日。元気に気合を入れて行ってきますね~。




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