京都 洛北の時計師 修理日記

時計修理工房「ヌーベル・パスティーシュ」京都の洛北に展開する時計修理物語。
夜久野高原で営業再開しました。

時計師の京都時間「京のハレの日」

2019-10-22 09:28:20 | 時計修理

10月22日即位の礼。ハレの日に合わせてお天気も晴れの京都。
謹んでお喜び申し上げます。
時計は革引きの日。「ハレの日」正式には革のベルトをつけて一日を送る。
私は今日の時計はクレドールを選びました。
業者の皆さんも今日はお休み工房も一日ひっそりと過ごします。
明日は臨時営業5時までの予定。

昨日健康診断に行ってきました。
なんと!500円の自己負担が無料。高齢者は無料、いよいよ私も生産年齢から除外されるジジイの仲間入りです。
異常なしの問診でお医者さんからほめられたのがうれしい。
最近のウオーキングで「ベストコンディションに持ってきました。」
ところが現実は牛肉アレルギーの影響で肉食を避けた結果のコレステロール値。空しく正常なのです。
四条室町の名店焼肉「林」の楽しそうなお客と臭いを毎日見ながらの通勤はつらいね~。
夕食でも嫁と娘は「ヒロ」のステーキ、私は「男前」豆腐のステーキ。いっそのこと出家しましょうかね~。
「女もギャンブルもタバコもステーキも海外旅行もやめた。これで100まで生きるぞ~!」

辛い気分に追い打ちをかけるようにロレックスやらスイス時計の修理代、部品代の値上げラッシュだ。
世界的な経済不況に対してまずメーカーは修理部門の独占化を進めてきました。
オメガのスウォッチグループ、カルティエのリシュモングループ、エルメスのLVMHなどグループがそれぞれ一斉に修理部門を独占してきました。

次の手で修理料金の値上に踏み込んだ。実に周到な作戦です。
各グループは販売不振の影響でリストラと同時に製品をマークダウン、値下げの代わりにその差額を修理部門に狙いを定めて値上。
この秋一気に2~3割の値上げ傾向です。
これはいわゆるオメガのビジネスモデルを各グループが参考にしたようです。
スピードマスターなど人気製品の販売価格を昔から安く設定しています。
ところが修理費用は他社と同じか高く設定して利益を上げるパターンが今後進むでしょう。
機械式時計で人気のオリスも同じ手法でお客様が修理見積を聞いただけでびっくりして帰ってしまうパターンになります。
オメガ・スピードマスターの修理が安くても7~8万円かかる。
ユーザーはロレックス貯金、オメガ貯金を勧めます。
昔は販売価格の10%がオーバーホール費用の目算でした。今では20%の時代になりました。ご注意ください!

来年の東京オリンピック公式時計はオメガ。
オリンピック限定モデルに飛びつく前に定期的な修理費用を予算に入れて購入しましょう。

今日は「即位の礼」京都は置いてきぼりかいな~!
ちょっと寂しいハレの日になりました。ほろ苦いエビスビールでお祝いします。






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