チャイコフスキー庵 Tchaikovskian

有性生殖生物の定めなる必要死、高知能生物たるヒトのパッション(音楽・お修辞・エンタメ・苦楽・群・遺伝子)。

「眠れる森の美女 カラボスの正体 (チャイコフスキー バレエ)」

2008年08月27日 16時31分48秒 | やっぱりリラだ! 百年経っても大丈夫

眠れる森の美女 カラボス


チャイコフスキーのバレエ「眠れる森の美女」には、
カラボスという精が登場する。
王女オーロラ姫の誕生を祝う席に招かれなかったことを恨み、
オーロラが成人するときに「尖ったもの」を刺して死ぬ、
という呪いをかける。
実際にオーロラは成人の日に錘を指に刺し、倒れてしまう。ただし、
その呪いは善なる精のリラによって、
姫は100年の眠りにつくだけで、
姫を心より愛し勇気ある王子のくちづけによって目を覚ます、
と効力を減じられる宣言がなされる。そこで、
いったいこのカラボスという精は何者なのか、その正体とは、
ということを以下に考察してみることにする。

三菱ボールペンの歌が、
♪真っ黒け~のけ。これでも三十円♪
だったのなら、五輪音頭は、
♪ジャック・ロゲ~のげ。これでも五重の円♪
ということになる。いっぽう、
デビュー三十周年だそうなサザンオールスターズであるが、その人気のもとは、
♪いま、何時?……そうね、だいたいね。サマランチ?……そうね、先代ね♪
というように、「勝手に→シンドバッド」というよりは、桑田氏の
「渚の→しゃがれ」声であり、それが多くファンを惹きつけたのである。
「沢田レディー」もしくは「ピンク研二」なんて芸名では、絶対に
浮かび上がらなかったにちがいない。いっぽう、今年
三十歳なのが、いまやオグシオやスエマエを凌ぐ知名度ナンバーにのしあがった、
G.G.佐藤選手である。いっそのこと、開会式の花火に倣って、
C.G.佐藤にでもしといたら、失策も容易に帳消しにできたかもしれない。ともあれ、
野球で外野に上がったフライボールを捕り損ねると、コロコロ転がってみっともない。
さて、転がるといえば……昆虫の「フンコロガシ」である。
ファーブルも興味を惹かれたこの虫は、牛や羊といった
ヒトによって飼われてる動物(家畜)のフンを集めてフン玉を作り、
コロガシて生活するのである。それを糧とする、
昨今流行りのリサイクル運動推進派である。が、エコロジストというよりは、
フンコロジストとでもいうべきか。さて、
フンコロガシはフンをコロガシたり食べちゃったりする、
常識的なヒトからすればヘンタイさん扱いであるが、いっぽうで、
「卵→幼虫→蛹→成虫」というパーフェクトに変態な生物でもある。ともあれ、
“クチクラ”(cuticlar→キューティクル)によってできてる
固い「幌」を持ってて、世間の“変態バッシング”から身を守るのに役立ってるのが、
不コウチュウの幸いといえよう。ときに、同じく甲虫類でも、
このフンコロガシはコガネムシ科(scarabaeidae)である。いっぽう、
オサムシという昆虫はオサムシ科(carabidae)である。こちらは、
漫画家の手塚オサムシがとりつかれた甲虫である。
フンコロガシは、フン玉の中に卵が産みつけられ、そこから生まれる。
よそさまのフンを喰っててめえのフンをひりだす。という、
再生マシーンである。そのことから、
フンコロガシは古代から「再生、復活」の化身と思われてきた、のである。
これはまた、暮れても明ける「太陽」と同じである。
「the sun also rises.」
したがって、古代エジプトではオサムシは「太陽神」とみなされてた。
フンコロガシの「scarab(仏語:scarabee)」の語源など、
「the OC」のライアン役の俳優と
「missing(邦題:サイキック捜査官)」のジェス役の女優の
顔の区別もつかない駄脳な私であるから知るよしもないが、
「スカトロ(フン)」の「sca」と
「甲羅」の蟹「crab」や「幌」附きの「caravan」を複合したもの、
と思うことにしてる。それはともかくも、いっぽうの
オサムシ科の昆虫はその形状が「紡錘(スピンドル、つむ)」に似てるのである。
だから、「カラボス」はオロールが「尖ったもので指を刺して死ぬ」と呪い、
実際にオロールは「紡錘」を持ってあそぶうちに指にその先を刺して
「倒れ」た、のである。
以上のことから、

「carabosse(カラボス)」=「carabus(オサムシ)」
 =太陽神(ケプリ、ケプラ)=太陽王ルイ14世(アンリ4世の孫)

であると推測する。これを我々エセ楕円軌道戦士は
「ケプラの仮説」と呼んでる。ちなみに、
宝石の重量単位の「カラット」であるが、その名の由来は、
昔計量に使ってた約0.2gの「イナゴ豆」の呼び名
「carob(カロブ)」「keration(ケラティオン)」など
だとされてる。が、その豆の「イナゴ」こそが「ケプリ」でもあり、
豆の形が甲虫の甲のようだカラ(cara)なのである。さて、
ルイ14世の対比はアンリ4世である。となると、
「リラの精」=「アンリ4世」
ということになる。これが私の考えである。アンリ4世は自身、
プロテスタント(ユグノー)の母の影響で新教徒として育ったが、
諸般の事情で「新教」から「旧教」へ、「旧教」から「新教」へ、と
何度も改宗を繰り返した局地王であり、ヴァルワ朝断絶によって
フランスの王を嗣いだブルボン朝初代王である。1598年、
「ナントの勅令」によって「新教」の地位を約束したが、そのとき、
自身は「旧教」だった。
カラボスによる「オロール姫の死の呪い」は、つまり、
「新教」を排斥して「旧教」一本槍を貫く、
というルイ14世の宗教政策そのものである。が、
それは「リラの精」によって「100年間、封じ込め」られる。いっぽう、
ルイ14世の御代、「フォンテーヌブローの勅令」によって
「ナントの勅令」は反古にされ、フランスにおいて新教は
「異端」とされる。だから、太陽王ルイ14世が得意であった
「サラバンド」はあえて「イ短」で書かれてるのである(※)。冗談はともかく、
「ナントの勅令(1598年)」から
「フォンテーヌブローの勅令(1685年)」までの
88年→「約」100年間眠ってた「オロール」は
desire(デズィレ=そうしたい、そうありたいと欲する感情)王子の
くちづけによって目覚める。
「aurore(オロール)」とは「曙」という意味である。つまり、
オロール=太陽=ルイ14世、ということである。また、
オロールを目覚めさせたデズィレ王子もルイ14世の化身である。
「ナントの勅令」によって封じ込められてきた「旧教徒」の特権が、
夜明けを迎えたのである。こうしてみてくると、
「リラの精」によって「100年間、封じ込め」られたものは、
「新教徒」に権利を与え宥和することによって内戦を避け、
国家統一の方便とした「旧教の我慢」なのであって、
「新教」を真に認めることが目的ではなかったのである。つまり、
「アンリ4世」は新教徒の味方というわけではない。したがって、
「新教徒を排斥する」という「カラボス=ルイ14世」に対して、
リラは「反対した」のではなく、それでは性急すぎて現状に即してないから、
ただ単に、「100年の猶予」を与えた、だけなのである。であるから、
「悪のカラボス←→善のリラ」
という図式は庶民の目をはぐらかすためのオモテムキであり、
すべてが「旧教による王権護持」のための茶番、出来レイス、だったのである。
バレエ「眠れる森の美女」は、登場人物がすべて「フランスのヒト」、
ではあるが、やはり「旧教」対「新教」(旧教の勝ち)という筋書きは、
バレエ「白鳥の湖」に流れてた物語と同様なのである。実際、
「フォンテーヌブローの勅令」によって「ナントの勅令」が撤回されて、
フランス国内の生産を担ってた新教徒らは行き場を失ってしまう。
どこへユグノーかと思ったら、フランス国境に近い
ドイツ、スイス、オーストリアなどに流れてったのである。結果、
フランスの経済力は他の新教国に比して著しく立ち後れ、
「値がつりあがった小麦粉でできてるパンを買うお金がなければ餅を食う」
みたいにいかなかった「第三身分」らの貧困・怒りが、
「国王」→「王妃」処刑、という道につながってったのである。だから、
アポテオーズの「アンリ4世、バンザイ・バンザイ・バンバンザイ!」が
厳かな中に悲劇性を感じずにはいれない響きと感動を呼び起こすのである。
いっぽう、悲しみが止まらないのは杏里女史である。それはどうでも、
「旧教」「新教」どっちつかず、と思われたアンリ4世は、
旧教修道士のラヴァイヤクに刺されて死ぬ。ちなみに、この犯人は
ただちに捕らえられ、厳しい拷問の上……残酷な場面は省略するが……
四肢をそれぞれの馬に引かせる四つ裂きにされる(裂けなかったらしいが)。
終いには、遺骸は予約券を手にした見物人らのために
テンデンバラバラに切り分けられ、
ラ売約済みの札が附けられて引き渡されるはずだった。が、冗談はともかく、
細かく切り分けられた死体は腐乱スる間もなく、
辛抱できないほど怒りに燃えてた新教徒らによって奪い取られてったという。
父が刺されて死んだとき、まだ8歳だった倅のルイ13世が、
実権を手にしようと画策を始めた母を幽閉して親政を行うのは、
それから7年あまりリスのことである。
♪ラーラー・>ソー<ラー|>ソ>ファ>ミ>レ・>ドー●●♪
原作者とされてるシャルル・ペローは、弁護士で
ルイ14世の宰相コルベールの腹心という廷臣だったのである。

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