1日1話・話題の燃料

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著書『芸術家たちの生涯』
『ほんとうのこと』
『ねむりの町』ほか

1月26日・所ジョージの創造

2018-01-26 | ビジネス
1月26日は、ソニーの創業者のひとり、盛田昭夫が生まれた日(1921年)だが、タレント・ミュージシャンの所ジョージの誕生日でもある。

所ジョージは、1955年、埼玉県の所沢で生まれた。出生時の名は、角田隆之(かくたたかゆき)。
彼は大学に進学したが、授業にまったく出席せず、学費滞納により除籍になった。
宇崎竜童が率いるダウン・タウン・ブギウギ・バンドの雑用係となり、ライブハウスでは、ブギウギ・バンドの前座を務めた。「所ジョージ」という芸名は、宇崎が命名したもので、出身地の所沢と、ミュージシャンの柳ジョージをかけたものだという。
22歳のとき、「ギャンブル狂想曲/組曲 冬の情景」でデビュー。
フォークギターを抱え、漫談をしゃべりながら、コミック・ソングを歌うシンガー・ソング・ライターとしてしだいに活動の場を広げ、ラジオ、テレビの人気者になった。

現代はお笑いタレント全盛の時代だけれど、創造的な才能を感じさせるタレントはそう多くない。なかでも、飛びぬけて強烈な創造性を感じさせる個性派タレント、それが所ジョージである。

所ジョージのデビュー当時、「冬の情景」「寿司屋」といった曲をよく聴いた。「あのねのね」の後継者、発展形という印象だった。当時、所ジョージはラジオの深夜番組をやっていて、それで受験生など深夜族を中心に所人気は高まっていった。

所ジョージの発言でいちばん感心したのは、テレビのバラエティー番組にゲスト出演した所ジョージが、新しい漢字を考えた、と紙に書いて紹介したときだった。

ふつう、漢字には、「かんむり」とか「にょう」とかいった部首があり、「音読み」と「訓読み」のふた通りの読み方がある。

所ジョージが考えた新漢字は、ふつうとはちょっと変わった部首があって、読み方が「かよー読み」と「じゃねーの読み」のふた通りがある。

たとえば、「京」の部首は「なべぶた」だが、「なべぶた」の上にブタの鼻のようなものを書き加えて「ブタぶた」という部首を作る。その「ブタぶた」の下に「肉」という字を書くと、これが彼の新漢字で、読み方は、
「かよー読み」が「また肉かよー」、
「じゃねーの読み」が「野菜とかも食べたほうがいいんじゃねーの」。

あるいは、「遅」の部首は「しんにょう」だが、しんにょうの左部分にかたつむりのカラを描き加えて、「でんでんにょう」とする。するとこれが新漢字となり、読み方は、
「かよー読み」が「まだ来ねーのかよー」、
「じゃねーの読み」が「もう来ねーんじゃねーの」。

こうした創作漢字を次から次へと披露していた。
才人というのはいるものだ。
(2018年1月26日)



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