PTAに消防団の活動報告・その他いろいろ

とある横浜市立小学校のPTA活動、その他あれこれ、やっている事の活動報告です。

新学習指導要領と新聞活用

2011年04月20日 13時28分02秒 | 日々雑感
今年4月からの新学習指導要領が大改訂され、『新聞の活用』
の文言が加えられました。

私達新聞販売に携わる者にとっては、活字離れやインターネッ
ト、携帯電話の急激な普及によって離れてしまった定期購読者
の皆様に、戻ってきてもらう千載一遇のチャンスでもあります。

この動きが明らかになるかなり前から、ゆとり教育の弊害のよ
うな事が言われていましたね。
教科書は薄くなり、単元によっては端折られ、小学校低学年で
は理科と社会が合体して、生活という教科になったり・・・。

これじゃイカンと、競って塾に通わせる親が現れ・・・。
その結果、学習に対する習熟度が親の考え方で低学年のうちか
ら大きく開き、学校での授業が成り立たない事態に。

進んでいる子に合わせればついてこれない子を作り、遅れてい
る子に合わせれば進んでいる子は授業を聴かなくなる・・・。
そして学級崩壊へと発展していくんです。

脱ゆとり教育が言われ始め、それを反映させた新学習指導要領
が、今年は小学校、来年は中学校、そして高校と順次変わって
いきます。
その中に、新聞の活用という文言が追加されているんです。

それを受けて新聞業界としても、何がどう変わるのかをしっか
りと把握しておかなければいけない・・・と言うことで、
学研NEXTの家庭教育プロデューサーである、【酒井勇介】
さんを講師に、『新学習指導要領と新聞活用』 というテーマで
講演を聴講しました。

具体的には、
小学校での授業時間が278H・5%UP。教科書のページ数は
25%UP。
中学校では主要5教科で360HUP(うち英語が105HUP)
となります。
これを見るだけでも、授業のスピードがかなり速くなるのが解り
ますね。

ならば・・・と、また慌てて塾に通わせても・・・一生懸命詰め
込むだけで、いずれパンクしてしまいます。
ポイントは・・・
如何に学習時間以外のところで知識を吸収できるか・・・。
そこで新聞の出番と言うことになります。

食事の時間などに、親と子供が一緒に新聞を読んで、気になる記
事について話をしてみる。なぜ?どうして?を大切に、考える習
慣を。

見出しを読んでいくだけでもかなりの知識がつく。
結論から入る新聞の文法に慣れることで、言いたいこと、伝えた
い事を簡潔に文章にする力がつく。

語彙力(ボキャブラリー)が広がる。
文章を読んで、要点をまとめるスピードが速くなる。

等々。
教材としての新聞の力に、改めて気がつく講演でした。

これ以外にも、子どもの学力アップに必要な事をたくさん聴きま
したが、ここに詳しくは書きません。ほんのさわりだけ・・・。

親が、親の努力で子どもと接する時間を作ること。
そして会話の中に、なぜ?どうして?をたくさん盛り込んで、知識
の幅を広げてあげること。

早寝・早起き・朝ごはんと家族での会話。
家庭学習に集中できる環境を作ってあげる。

インターネットは、調べたい事を調べたい時にピンポイントで、早
くて手軽に調べられるのが長所だが、知識の幅は生まれない。
新聞は、決まった時間に届く・・・届いてしまう。
興味のない事でも、情報、知識として取り入れることで、知識の幅
が生まれ、そこから更に調べていくことで知識に深みをつけていく。

新聞をもっと売りたいから・・・。
そう思われても致し方ない事を書きましたが、ゆとり教育とネット
偏重社会が、今の子ども達を苦しめているのも事実です。

新聞を活用しての教育がどのように進化していくのか・・・。
見守りたいと思います。