2022年までは毎日のように撮影できていたアゲハチョウの幼虫。
2023年,それも梅雨が明けてからはペースが落ちているように感じる。主観だけれど。
まず,クロアゲハの幼虫が居ない。これは明らかな差。
ナミアゲハでもよいのだが,とにかく大きくならない。
それでも,猛暑でも,朝にはこうして「おはよう」と挨拶してくれている(ような気がする)。
昆虫と会話する,いや子供の頃からそういう習慣である。
メトロリバーで,とくに9月の彼岸過ぎ辺りは猛烈な昆虫王国となる。
バッタ類でいえば,キリギリス・トノサマバッタ・ショウリョウバッタ・イナゴ(田んぼなどないが)など,いくらでもいる。
コオロギも半端ではない。エンマコオロギが鳴くようになったら,暑さも峠である。
トンボ類では,イトトンボはもちろん,ヤンマ類が多い夏から変わるのが,秋。アキアカネが来たら,もう本当に夏ではない。
なにより,人間だけが語っている「地球温暖化」「SDGs」。「地球にやさしい」「環境にやさしい」という人の多くが,特定外来生物だといって,なにより「自分よりも確実に長い間生きてきた」バスなどを攻撃する。バスはもう芦ノ湖移入から約100年ですよ。
一番悲惨なのが,「環境にやさしい系」の政策はほぼ無名の昆虫類に関係ない。だが,昆虫類はたびたび起こる河川敷の氾濫を活かして,生息域を拡大・定着させる。
台風後に,「バスは流された」「ヘラは絶望だ」などと釣り人の勝手な予測で河川を判断するが,それが思い上がりであることは,四季を通じて河川で釣りをしてみればわかる。
首都圏を中心に起きている熱波は「ヒートアイランド現象」が正体。メトロリバーでも,橋下に入ると真夏でも風が通る。ズバリ涼しい。しかし,これがビルに囲まれた場所では風が抜けない。河原から500m離れたら暑い。しかも,エアコンは24時間稼働中である。
考えてみよう。
15年前にスマホはなかった。PCでしかインターネットなぞやれなかった。5G通信なんて夢の時代。
いまは皆がスマホを持っている。それだけでどれくらい電力を消費していることだろう。
こういう「身近な変化」があって,積み重なってヒートアイランド化しているのだ。
それとも,過去最凶の冷夏だった1993年に戻るのか あの年,水郷でも米が不作で大変だった。川はいつも増水していた。釣りは容易だったが,とにかく寒い夏だった。
「子供の頃は」と感じるのは「主観」である。霞ヶ浦が「釣りにくくなった」といっても,釣りが上手い人は釣ってくる。
そういえば,15年前のメトロリバーには意外とラージマウスバスが居たとかなんとか。都市伝説っぽいけどね...。
主観と客観のバランスが重要だと,つくづく思う。