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私はときを旅する女。少年の幻影。
『アオイホノオ』を毎週見ている。もちろん録画だ。深夜放送は僕の観る時間帯ではない。
さて,ドラマの主人公・焔燃はとても「熱い」人間だが,僕も相当に熱いようだ。何しろ,『さよなら銀河鉄道999』『銀河鉄道999』を続けてまた観てしまったのだから。いったい何回目だろうか
そうすると,子供の頃にわからなかったものが見えてくる。これは「ドラマ」なのだと。アニメという媒体を借りたドラマなのだと。
そして,劇場公開時に,漫画原作があって,TVアニメも放映されていたにもかかわらず,おそらくすべての面で「映画だからこそ,みんながビックリする仕掛け・仕上がり
」を手抜きなく行っていること,要約するとこの2点に僕の評価は凝縮される
。
子供の頃,まったく泣けなかった。だが,40UPのオトナが,ガラスのクレアが自ら犠牲になって鉄郎を助ける(プロメシュームに抱きついて破壊するシーン)シーンに自然と涙がでた
。エンディングの悲しさは,最初の『銀河鉄道999』が最高だ。このシーンは,いまでも鉄郎とメーテル(野沢雅子・池田昌子)が再現すると,ともに涙が止まらないシーンだということだが,まったくもって同感だ
。
それにしても,30年以上も前の映画なのに心にうったえるのは,そのドラマ性だろう。実際,僕もTVアニメ版を見ていたはずなのに,あまりにも劇場版の影響が大きく,ストーリー展開を誤ってしまうほどだ。つまりは脚本と演出のすごさ。原作を超え,TVアニメを超え,映画単独で完結させるその技に感激する。
『ガンダム』はその点,かなり冷静に「戦争は悲劇だよ」とみられる。泣いたこともない。『ヤマト』も沖田艦長が死んでしまうシーン(あとでサイボーグになって蘇るけど)で泣いた記憶があるだけだ。大人になってからみた映画では泣いた記憶がない。
恐るべきは松本零士,いや,それを昇華させたグループの仕事・職人芸。
いまあらためてオススメしたい「映画」である。まったく知らなくても,むしろ大人になってからの方が感動するかもしれないゾ
。