オズマの部屋 -バス釣り・政治経済・クルマ等-

「バス釣り日記」が主題。色々な話題を中年オヤジが持論で展開。「真実は孤独なり」を痛感する日々。

【たぶんこうだったんじゃないか劇場】(大嘘)ダイワ・TATULA開発秘話!

2024年09月07日 17時11分22秒 | オズマのバスタックル

★いまから記すことはダイワ内部でも極秘情報(大嘘)で,オズマの勝手な妄想ですから絶対に真に受けないでください。大嘘です

 「TEAM-DAIWA」。ダイワ開発陣はこの栄光の言葉に酔いしれた時期があった。

 しかしながら,シマノがスコーピオンで「完全無欠のJAPANSTYLE」として売り出してから,そう,通称「赤メタ」が発売されてからというもの,国内市場では旗色がかなりわるくなっていた。

 それは会議室でのことだった。社員Aと社員Bの会話である。

 A「社長が,シマノ・スコーピオンに勝てるブランド立ち上げろってうるさいよ

 B「チクショー。だって,俺も銀メタ買ってみたら,もうマジで市場とられたと思ったし

 A「なんでシマノ買うんだよ

 B「いやあ,やっぱあの村田さんの影響がさあ...

 A「そうなんだよな。ダイワにもあんな商売上手な人が居たらいいのに」

 B「小野くんとか並木くんはどうなの。加藤さんも

 A「いやいや,村田基さんには敵わないよ」

 B「せめて,スコーピオンに立ち向かえる動物をキャラにでもしたら,少しイメージが湧くかもなあ」

 A「いや,それは無理だろ。あっちはアンタレスまで出てるぞ。こっちは周回遅れのアメリカンイメージが消えないぞ」

 B「バスも法律的にやばい雰囲気になってきたけど,STEEZなんて作っちゃって大丈夫なのかねえ」

 A「しょうがないじゃん。TEAMDAIWAはかっこよかったけど,いつまでも同じことやってると株主総会で口撃食らうし」

 B「とにかく,スコーピオンに勝てるとまでは言わないまでも,なにか動物をキャラにしないか

 A「仕方ねえ。よし...。思いつくわけないじゃん」

 B「じゃあ,とりあえず1年後までにはなんとかする方向で」

 A「そんなこと言ってて会社大丈夫か」

 B「あ,そうだった。ダイワ精工からグローブライドに名前変えちゃって,会社ヤバイかも

 A「俺さ,実はさ,シ,シマノに...」

 B「なんだって

 A「シマノに転職が,決まらないんだよ

 B「そんなのアタリマエだろ,お前もう38歳だぞ

 B「とりあえず動物路線で,いろいろ調べてみるか

 そして10日が経過した。社員は普及していたインターネットや釣具店での聞き取り調査,TEAMDAIWAが好きだったというプロアングラーなどから,さまざまな意見を聞いていた。

 A「よし,タランチュラじゃどうだろう

 B「ええええ,クモじゃん,8本足かよ

 A「で,とりあえずタランチュラだとして,どうやってスコーピオンに勝つんだよ」

 B「いや,これは勝つんじゃなくて”負けない”方法だよ」

 A「というと

 B「いまはもう,スコーピオンどころじゃなくて,アルデバラン・アンタレス・アクラブとかやり放題。そのシマノに”負けはしない”という作戦だよ

 A「なんか弱気だなあ」

 B「でもな,海外というかアメリカならまだまだダイワの人気も捨てたもんじゃない。STEEZはさすがに高級過ぎて売れないし。あれ,なんで作っちゃたんだろうね。とにかく売れる価格帯にしよう」

 A「となると,リールメインの部材はやっぱりアルミだよな」

 B「それは決まりだろ」

 A「部材はいいけど,マジでタランチュラでいいんかあ このクモマーク消しちゃえとか言われないか

 B「いやいや,スコーピオンだって最初はサソリだぜ,気色悪さではいい勝負

 A「なんか勝てるような気がしてきた」

 B「いやいや,勝つんじゃなくて負けない戦だよ」

 A「よし。でも,タランチュラのデザインとか,マジでデザイナーとかに依頼してみよう」

 B「そうだな。逆にデザイナーからいい案があったら採用だよな」

 そして出来上がってきたのは,やはり「クモ」だった。だがしかし。

 A「オイオイ。意外とクモマークイケてないか」

 B「うん,悪くないよな」

 A「そこでだ,デザイナーから提案があった。ズバリTATULAではどうか,とのことだ」

 B「どういうこと」

 A「いや,さすがにタランチュラじゃ安易すぎるから,ちょっとひねったらしい」

 B「天才的なデザイナーだな。よし,これで社長に稟議申請してみよう」

 そこで出来上がった試作品のリールには,TATULAの文字とやはりちょっと気になるクモのマークがあった。

 A「このクモマーク,もう少しだよな

 B「本体のカラーとうまく合わせれば,目立たず主張しすぎず,いい感じになるんじゃないか」

 開発陣が会話を始めてからもう10年が経過しようとしていた2012年暮れ。ついに,試作品のトライアル48回目にして,ようやくデザインが決まったようだ。

 A「で,いまさらだけど,このリールは何を売りにするんだ

 B「値段の問題もあるけど,後発のよさを活かして,現存するスペックは活かそう」

 A「まあ,ベアリングはハンドルノブとか省略したっていいしな」

 そうなのだ。2012年にもなるとベイトフィネスの流行もあってリールカスタマイズなんて普通の時代になった。なにより,インターネットの爆発的普及により,瞬時に情報が拡散する。

 こうしてTATULA第1世代が発売された。その後,SVを搭載したりしたが,アルミも比較的潤沢だったから「堅牢性」を武器に北米市場ではかなり好評を博して現在に至るのである。

 以上,オズマの妄想でした。