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ヘルクについて、そのHelck

2024-04-20 12:35:00 | アニメ

 七尾ナナキ氏の人気漫画原作。
 全12巻、2017年に完結した本作。何故か数年の時を経てアニメ化。

 何故、今アニメ化なのか。謎めいてて一時期話題になりましたが。
 まぁ、期間はともかく、話は面白いです。

 ストーリーは、

 魔王が倒され平和になった世界。
 人間達は沸き立っていたが、魔界では新たな魔王を選出するため大会が開かれようとしていた。

 魔界の者が次々と名乗りを上げる中、そこに混ざる1人の男。
 魔王を倒したとされる勇者ヘルク──。

 何故、今アニメ化なのかは単純にファンタジーブームだからなんだろうけど。
 ただ、これアニメ化しようって決めた人、目の付け所がめっちゃ良い。この作品、ただのファンタジーではなく捻った展開で面白い。

 七尾ナナキ氏はヘルクの後に『ヴェルンディオ』という作品を連載しているらしいですが。
 それもかなり評判良い。原作に力があるからこそのアニメ化なんでしょうね。

 監督はナデシコでお馴染み佐藤竜雄氏で、その時点で異色さが際立つ。
 唯一無二のファンタジー作品になってると思う。

 まず序盤はギャグ展開になります。
 ニコニコで「人間を滅ぼそう!」と言うヘルクとそれを怪しむヴァミリオ。

 特にヴァミリオことアンが凄い。ボーボボのビュティ並のツッコミw
 小松未可子さんの名演ですね。ボケツッコミがポンポン決まって見やすい。一気に話へ引き込まれます。

 そこにシリアスというか、ミステリー要素あり。
 ヘルクの思惑、その弟クレスの死、人間界の異変。

 早い段階でスパイではないんだろうなってのは分かるんですが。
 第6話で「人間はもう存在してはいけない」とハッキリ言うヘルクに目を見張る。
 
 ヘルクの哀愁や物語の引きとか、完璧なんすよね。このアニメ面白いw
 中盤からはヘルクアンキウイで大陸を冒険。一生見てたいこのトリオw

 そんでそっから、何故ヘルクが人間を滅ぼそうとしてるのか、人間界で何が起きてるのか、過去編へ突入。
 これが結構ヘビーです。一応、ヘルクは作中最強キャラで俺TUEE系の要素もあるんですが、力だけではどうしようもない部分をよく描けてた。

 人間と魔族は元々争う理由や必要性がなく、ただ誤解しているだけ。
 その誤解を利用して欲望を叶えようとする醜い人間達。

 ヘルクは最強の勇者ですが、その前に優しい兄ちゃんで。
 その優しさが仇となり、優しさを無下にされ、弟も仲間も守れず。

 人間の愚かさと無意味な戦い。絶望に苛まれ人間を滅ぼすしかないと決断するヘルク。
 そこからヴァミリオの強い意志。「人を救う」戦いへ。

 まあ、物語としては尻切れトンボなんすが。
 アニメが全24話で漫画の8巻ぐらいまでの内容。

 ミカロスとラファエド、王の謎、最終決戦をアニメでやってくれるのかどうなるのか。
 ちょっと先が気になりすぎるんで、漫画は別で読むけどw

 アニメ続編も気長に持とうと思います。
 では、また。





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