夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

源内焼 三彩唐草文向付五客揃 その140

2023-05-31 00:01:00 | 陶磁器
誠に残念ながら、最近適切でない表現のコメントが特定の方からありましたので、コメントの許可をしばらく取り消しますので、ご了解願います。

さて気を取り直して、男の隠れ家にあった、 いつ飾ったかも忘れていた染付の大皿・・。



芙蓉手の大皿のようだが、珍しい絵柄の作品。



時代は不明であり、氏素性はわからない作品ですが、かなり薄手の作品です。



焼きが甘いようだが、高台内には鉋跡があります。若き頃、蒐集を開始したばかりの頃に購入した古き懐かしき作品。



さて源内焼の生命線は品の良いこと・・。むろん型の抜けがよい、釉薬の擦れが少ないこと、銘のあることなどの条件がありますが、蒐集作品全般に言えることですが、あくまでも作品の「品の良いこと」が一番大切なようです。



源内焼 三彩唐草文向付五客揃 その140
2客金繕の補修跡有 合箱入
作品サイズ:口径82*底径*高さ80



どうしても欲しくておおよそ7万円にて入手した作品です。源内焼の小品としては高価なほうでしょうね。



源内焼の中で茶事に使えそうな向付は珍しいと思いながら気になっていた作品です。



補修跡があるものの5客揃っているのもありがたいですね。



品格もあり、茶事や会食の場では話題になりそうな逸品です。



古志野や古黄瀬戸の年代物の貴重がられる作品よりも目新しいし、なによりも出来の良い源内焼には贋作が存在しないのがいいですね。



源内焼はその技法の難しさ故に贋作が作れません。再興された源内焼は足元に及ばす、一見して再興されたものと見破られてしまいます。

本作品も型から作っていますが、円曲の型は非常に難しいと思います。



江戸時代後期の裕福な依頼主から注文された作品でしょう。煎茶に使われたかもしれませんね。



補修跡も時間経過しているものの丁寧に施されています。



掛けの補修などは再度金繕いする必要がありそうです。



当方ではあり合わせの箱で保管しています。



陶磁器の保存箱においては外から見てどのような作品が収納されているかが一目瞭然に解ることが必須ですね。いちいち箱を開けて見ないと何が収まっているか判らないとと作品を探すのにひと苦労です。



蒐集する人に必要なのは、勉強すること、自分の目利きで自分のお金で購入すること、実際に作品を売ってみること、そして作品をきちんと整理し保存することでしょうね。蒐集した作品を5分以内程度で探し出せる整理の仕方が理想です。作品を探し回ってぞんざいに扱って破損させることのないようにしましょう。



さて飾って愉しめるのも源内焼の魅力のひとつです。現代の器はモノトーンが多く、絵柄のないものが多く流行していますが、それは技術や美的感覚の低下が相俟っての結果のような気がします。













































最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。