夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

秋山竒峯図 野呂介石筆

2020-01-23 00:01:00 | 掛け軸
「画は人のためでなく己の楽しみのためとし、胸中に真山水を貯えれば、自ずと手が応じるとして、写意のある画を求道した。」とありますが、我に置き換えると「骨董は人のためでなく己の楽しみのためとし、胸中に真物を貯えれば、自ずと手が応じる。」 さらには我が息子が新聞を見て突然漢字を書きだしたようなものか? 父子は似たらしい・・・ . . . 本文を読む

豆花図 福田豊四郎筆

2020-01-22 00:01:00 | 掛け軸
収納箱は残念ながら共箱ではありません。このような場合は飾ることを主体に額装にすることもあります。近年、軸装の作品は飾る場所がないことや扱い方を知らない人が多いので軸装の作品は敬遠されています。まだ染み抜きするほどではありませんが、シミが入り始めているという保存上からも、思い切って額装にしてしまうことにしました。 . . . 本文を読む

もっと評価されるべき画家 夏景山水図 楠瓊州筆 その3

2020-01-17 00:01:00 | 掛け軸
困窮生活にかかわらず、少しも貧乏くさいところがなく、甘美な情緒さえたたえ、力まず、気取らず、よごれず、遥々とし美の国に遊んでいる。絵のかき方は南画だが、南画といっても児童画のような自由さをはらみ、香り高い色感をもっている。よくもこの境地まで行ったものだ。世間に画家は多いし、えらい人も多い。しかし、その中でこの名も無く貧しい画家がひとり静かに実現しているものは、決して見過ごすべきものではない、画家らしい画家のひとりがこんなところにもいたことを私は喜ぶ。その画家の名は楠瓊州である。 . . . 本文を読む