音羽台みんなの生活ブログ

社会福祉法人翠生会  特別養護老人ホーム 音羽台レジデンス 板橋区にあるユニット型特養です。

4階 ABユニット 事例発表

2015-11-25 08:42:09 | 介護 日記
介護マネージャーの斉藤です。

本日は、2か月に1度開催される「事例発表会です」。
今回は、4階ABユニットの発表となりました。ユニットリーダーのお二人が発表者です。


演題は「心因性頻尿に着目した排尿コントロール」でした。
これは、どこの施設にもある、悩ましい事例ではないでしょうか。
午後になると、排尿の訴えが目立ち始め、夕方になると、頻回にトイレの訴えが多くなる。内科的には問題なし。内服調整を行うも、効果なし。
ひたすら、トイレの訴えが多く、その都度、おトイレへ…と。

多くの職員が参加。もちろん、施設長も参加しています。


事例にはおいては、職員へアンケートをとり、その心因を取り除く効果のありそうな方法を試してみよう…となりました。
実際には、以下の試みを2か月間内で、段階的に実施。どの方法が効果があったかを検証した。
・実際に排尿があるのか、ないのか、尿量の測定を行う。
・排泄以外に集中できる作業(刺し子や習字などの楽しみ)の提供。
・家族の理解と協力をいただき、家族と本人の交換日誌を実施。施設にいる不安感の軽減を図る。


結果、トイレに行く回数は減り、一回当たりの排尿量も増えていました。また、排便のコントロールも良好となり、水様便の回数が減り、ほぼ毎回、普通便となりました。

最後には、ご家族からのビデオレターで発表は終了。ご家族とともに、今回の取り組みについて振り返りました。
その後、グループに分かれて、感想や課題などをワーキング。

「何度もトイレに行きたいというが、本当に排尿があるのか疑心暗鬼であった。しかし実際に尿測を行うと、微量であっても実際に排尿があった。それを確認すると、本人のつらさも理解できるたような気がしました。きっと、本人もつらいんだろうな…と」と、ユニット職員からの感想もありました。また、ご家族と一緒に、ご本人の生活を支える取り組みについても評価をいただきました。

ユニットリーダーの二人は、このような形式の発表は初めてでしたが、良い発表でした。自分たちで実践し理解しているからこそ、できた発表です。本当に立派でしたよ~ 
お疲れ様でした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする