相談員の高橋です。
最近受講している、実務者研修教員養成講座で、介護過程の展開の際には「ICF」の概念を活用します。この「ICF」とやらは、もう何年も前にケアマネジャーの試験や社会福祉士の試験勉強の時になんとなく勉強したものでした。その後、現場に出て、なんとなく「ICF」については改めて考えることなく、実践の場で、自立支援や社会参加についての意義や意味を自然と身につけてきた感じです。今、改めて「ICF」について学ぶと、「なるほど…」となるわけでして、まったくもって遅いですね。取り戻さねば。
ちなみに「ICF」とは…
2001年から使用が始まったICF(国際生活機能分類)では生活機能という考え方を提言しています。生活機能とは「人が生きること」全体であり、健康とは「生活機能」全体が高い水準にあること示しています。図―1・2に示すように、生活機能を心身機能・構造⇔活動⇔参加を双方性(⇔)で示し3つの用語(状態)の包括用語としてとらえています。
懐かしくもあり、懐かしんでいてはダメで、今まさに実践をしていることでもあります。
今回のふらっと音羽台は、ケアプランを「事故予防」「認知症ケア」「健康管理」「自立支援」「活動支援」の5つの視点でアセスメント分類し、それぞれを色分けしてみて見えてくるものは?でした。
自立支援や活動支援に対するプランの少なさ…「事故予防」「健康管理/重度化対応」「認知症ケア」が中心となっています。今の特養の状況を示しているのかもしれません。ご家族やご本人の意向が参加や活動志向であるにも関わらず、総合的な支援の方針が事故予防や健康管理になっていたり。リスク管理を共有する傾向が強いこともなんとなく想像がつきます。
私たちは、事故予防や健康管理、認知症ケアを、その方の自立支援だったり社会参加に結びつける視点が必要であり実践しなければと…あらためて考える時間となりました。
今回のふらっと音羽台はふらっと史上一番難しかった(笑)。いつもワイワイガヤガヤの時間が、ピーンと糸がはった感じに。みんなの頭からも煙が出ているのが見えました(笑)。
次回は7月11日(木)です。だれでも参加できます。気軽にふらっと寄ってくださいね。
川崎 初美さん、ありがとうございました。