嗚呼。
正直、いつものダラダラ感想やりたくない。
何故か!?
・内容が物凄く難解であり、自力で真相に到達できる人など殆どいない。もちろん俺も。
・作品への感想、批評、考察(硬軟どちらも)、どれも発売から5年の間にやり尽くされており、
俺が今更何をダラダラ言っても完全に時代遅れ。
・ハッキリ言って、作品に好感が持てなかった。
「面白くなかった」とは違う。好きになれなかった、と言うのが正確だ。
はぁ。でもま、やるさね。しごとだからなー。
ああ一応断っとくけど、ネタバレ一切気にしてませんのであしからず。
「Never7」「Ever17」も含めてです。
あとポートピア連続殺人事件もな。
ファミ通は創刊2号で竜王(変身後)の写真を堂々と誌面に載せ、エニックスにマジギレされたらしいよ。
比類なき昭和の熱さ溢れるエピソードですね。
「Remember11 -the age of infinity-」。
Never7でユーザーを驚かせ、Ever17でプレーヤーに衝撃を与えたinfinityシリーズの第三作だ。
特にEver17の「仕掛け」はゲーム業界の歴史に記すべき大傑作であり、当然ながら大好評であった。
その好評を受けてのRemember11である。ユーザーの期待、製作者の熱意、どちらも高まりきっていた。
そして発売された本作は……最終的に、不評、で終わったと言っていいようだ。
不評の原因はズバリ、ラスト。あまりにも唐突に物語が終わり、「真相」が明らかにされていない。
このゲームは「完結していない」のである。
もちろんそんな結末に、ユーザーが納得するわけはなかった。
「未完成品売るとはふざけんな」「完全版発売前提か」「どこがEver17を超えてるんだ」
……などなど、発売後は苛烈な批判がネット上に氾濫したらしい。
俺は当時の状況を知らないが、現存する評価だけ見てもそれは感じられた。
また、俺自身、ゲームをクリアーして、ほぼ同様の感想を抱いた。
しかし、だ。
これだけ明確に未完成なのは、逆に不自然ではないか。本編の質は非常に高いことを考えると尚更だ。
また、グッドED後も、バッドエンドや用語のTIPS(注釈)を埋めることで、更なる事実が判明するという仕掛けもあった。
批判だらけの状況の中、これらの点から「実はこの作品は、きちんと真相が分かるように作られているのではないか?」と考える人が徐々に現れた。らしい。
そして彼らは膨大な文章から様々な情報を拾い、推理を働かせ、とうとう各々の「真相」に辿り着いた。らしい。
Ever17以上に衝撃的で、練り込まれた真相に。
その時の喜びは、各人言葉に表せないほど大きなものだったらしい。
各々真相の内容自体は違っていても、この点には共通点があった。多分。
つまりこのゲームは、凡人が普通にやれば明らかに未完成品のダメゲーだが、頭の良い人が本気で解釈に挑めば、
あまりの巧みさに舌を巻くほどの優れた作品にもなり得る、らしいのだ。
そして偉大なる真相探求者達はそれぞれネット上で己の解釈を惜しみなく公開し、
今では俺ら凡人も手軽に真相(あくまで解釈者各人の)を読むことができる。
中身の違う真相を照らし合わせ、自分なりの真相を構築することもできるだろう。
ゲーム単体で見れば「未完成品」かもしれないが……こういった「ネット上の現象」までを
ゲームに含めれば、本作はきちんと完結していて、しかも非常に素晴らしい作品、と言える。かもしれない。どっちだ。
ネットでユーザーが自発的にやった事までゲームの評価に含めるなんておかしいかもしれないが、
このゲームでなければここまで解釈論が盛り上がらなかったであろうこともまた事実である。
うーん。
結論として、俺個人は、それでも「未完成品」だと断ずることにする。
やはりゲームでも何でも、クリエイター様は作品内できちんと語るべきことを語るべきだと思ってるから。
それが難解である事は可かもしれないが、このゲームの難解さはどう考えても度を超えている。
そんな事は作っていれば分かると思うんだが……プレーヤーんことをまるで考えていないようなこの作り、
この配慮のなさ、それが一番の不満点かもなぁ。はぁ。
やっぱEver17は超えられなかったか。残念だが、そう思う。
んでその「真相」だが、俺の頭が足りないこともあり、実はあまり興味がない。
ググってすぐ見付かる考察サイトから、一番しっくり来たものを俺なりの真相とさせて頂くことにした。
俺は真相もそうだが、入れ替わりの仕掛けにも非常に落胆したのである。
あんだよ量子力学って。またかよ、もうこのネタ飽きたよ。専門用語の羅列で煙に巻いてんじゃねーよ。
2次元には2次元なりのリアリティが必要というのが俺の持論だ。大袈裟だが。
ドラゴンボールキャラが空飛んでも誰も不自然だと言わないのは、あの作品があの世界でのリアリティをきちんと描いているからだ。
ちなみに舞空術はともかく、瞬間移動まで行くとリアリティの欠如甚だしいと個人的に思う。
まそれはともかく、Remember11に強く期待していた「入れ替わりの仕掛け」は、非常に落胆させられるものだった。
全然「そうだったのか!」と驚かなかった。寧ろ白けた。はぁ。
この仕掛けが判明した時点で真相への興味も薄れ、またゲームへの個人的評価も大きく下がった。
好きになれなくなってしまった。
謎解き関係についてはもういいや。しんどい。
しかしそれ以外の面を見ても、面白くはあるが、魅力的ではないって感じだ。
この作品は「脱ギャルゲ」を掲げて製作されたようで、キャラに媚はなく、ラブコメ要素もほぼ皆無だ。
だがこの方向性、正しかったとは到底思えない。
ギャルゲ風味を排除して、じゃあ一般人に売りたかったのか? ならなんでこんなマニアックな内容にしたんだ?
そもそもKIDのゲームをどこの一般人が手に取るんだ?
媚度は低くても、美少女(20歳だが)が主役張ってるという時点で、印象は大して変わらないのではないか?
甚だ疑問である。
また各キャラの容姿・言動・性格も魅力的とは言い難い。これが脱ギャルゲなら、俺は脱ギャルゲ大反対である。
せっかく2次元物語に触れているのに、キャラに何の魅力も感じられないなんて。
この作品、仕掛けや真相に凝ることばかりに気を取られ、キャラメイクの要素が致命的なまでに欠けていると思う。
不評の噴出を抑えられなかった理由はここにもある。
まキャラ評をば。
・冬川こころ
前半主人公。20歳のまぁ美少女と言っていいだろう。極めて綺麗な価値観を持っているので、当初は好感が持てた。
しかしピンチになっても叫ぶ喚くだけで何も出来ない、ある意味リアルなキャラなので、次第に好感度が下がっていった。
糞黛(まゆずみ)をいつまでも放置したり、ゆにを可愛がったり、持つべき疑問にちっとも突っ込まなかったり、
俺の思考とはかけ離れた行動ばかりを取ることもあり、感情移入は出来ず、一体感はなかった。
物語終盤は悲鳴や絶叫のシーンが矢鱈と多く、それが森永理科氏の甲高い声で演技されるので、マジでやかましかった。
謎解き面は完全に悟任せで、主人公らしい所が皆無なのもどうかと思う。
うーん。はぁ。
・黄泉木政司(よもぎせいじ)
雪山編での頼りになる男。非常に優しい性格だが、それが却って事態を悪化させている気がする。
もっと厳しい面を出せばいいし、出すべきなのに。あれじゃただの甘ちゃんにしか見えない。
作中唯一のマトモな大人だが、それ止まりで、やはり魅力ある人物とは思えなかった。
メンバーを皆殺しにするバッドエンドでの狂気は最高だったが。
「冬川さん、暖めあおう」あの時だけは大好きだった。ぎゃは。
・黛鈴(まゆずみりん)
我侭とか自分勝手の域を超え、邪魔以外の何者でもない。
「彼女も苦しいんだから」と何度か弁明めいたメッセージが入るが、そんなの皆同じだろう。
こんな奴にどうやって感情移入しろってんだ。マジ死ねばいいのに。そう思って自然だろう。
こいつのキャラクターソングCDも発売されたらしいが、どこの好事家が買ったんだか興味深い。そもそもよく出す気になったもんだ。
ただ、嫌われ役として、豊口めぐみ氏の演技が上手かった。大嫌いである。
・楠田ゆに
謎解き面については略。脱ギャルゲを図ったらショタに媚びてしまったでござるの巻。
異様に大人びていて知識も豊富なこんなガキにどうやって感情移入しろってんだ。
好きになれるわけないだろう。せめて少女にしろや。脱ギャルゲの手段と目的が逆になってる気がしてならない。
性格やらが悪いわけではないが、真相に絡み、色々隠し事をしているので、やはり好感が持てない。
こころに頻繁に抱きしめられ、所謂「羨ましい」状態になるが、こころにも魅力がないので、ただ白けるだけだった。
声は皆川純子氏。テニスの王子なコンバットさんが有名だな。脱ギャルゲを図ったら腐に媚びてしまったでござるの巻。
・優希堂悟
後半主人公。つっても人格面は、俺? 真相分からん。
「自分で言うのもなんだが、俺は頭の回転が速い」と自賛するが、ハッキリ言って馬鹿である。言い過ぎかもしれんが。
また「俺は紳士だ」と自称する割に、立派な大人である黄泉木を「オッサン」呼ばわりするなど、全然礼儀正しくない。
いちいち「俺が守ってやる」と無責任に約束するのも気に入らない。責任感のない奴である。
男ということもあり、こころよりはマシだが、感情移入の難しさは同レベル。
ホント、全然魅力がないんだよなぁ。
・内海カーリー
インド系ハーフという珍しい設定だが、特に活きてる場面がなかった。
カーリーは鬼神の名前だったはず(メガテン知識)なので、その内に秘めた恐さを表現したかったのかな?
犬伏を殺したくてたまらないはずなのに、普段はメシ作ったり一緒にバスケしたり、何考えてんだかさっぱり分からん。
精神を狂わせるほどの憎悪を、ああも容易く出したり引っ込めたりできるものなのか?
金田一の犯人と同じ様な不自然さを感じた。
設定から逆算すると、第一子を15歳で生んだことになるが、おいおい、それどうなのよ。
ちなみに父親の黄泉木は当時23歳だ。おいおい、お前それ淫行ちゃうんかよ。
黄泉木、実は全然真っ当な大人じゃなかった説。冬川さん、暖めあおう。
・犬伏景子
本編中の謎に深く深く関わっている人物であり、一体誰がどうなっているのかよく分からない。
感情移入以前の問題である。まぁこのキャラはこれでいいのかもしれないが。
容姿はこのゲームで唯一、萌えの域にありそうな美少女で、周囲がアレなこともあり、好感度は高い。
頻繁に人格が入れ替わるが、こころ編の大人しい状態(穂鳥時)は普通に萌えである。短時間だがね。はぁ。
だがしかし、実態は12人もの人間を惨殺した殺人犯である。
あんまりな設定なので、何か裏があり、彼女は犯人じゃないと思っていたのだが、どうやらガチ犯人のようだ。
うーん。媚びないねぇ。幾ら容姿が良くても、惨殺趣味の人にゃ近寄りたくないよ。
「多重人格とかそんなの関係ない! 殺したのはお前なんだ!」は、このゲームで唯一の胸に響いた価値観だった。
俺もそう思う。そんな事情、他人は知ったこっちゃねーんだよ。
実際、現実に連続殺人が発生すると、弁護士はほぼ確実に「容疑者は当時心神耗弱状態だった」と主張するもんな。
当時は人格が働いてないから責任能力もなかった。よって無罪。そういう主張だ。
ふざけんなっての。そんなの俺らが知ったことか。やったのはお前だろうが。
まぁ難しい問題ではあるが、俺はこの立場を取るね。感情移入できる。
ったくロクでもないもんである。
・榎本尚哉
肉体は本物の優希堂悟……のはず。未完成品であるせいで大きく割を食ったキャラ。
本編で描写される限りではとてもじゃないが好感を持てるキャラではない。いや明らかに悪役だ。
しかし一番不自然なのはグラサンだな。わざわざスーツ着てる事も含めマジ理解不能。
キャラはんなことか。もう何人かいるが略。隠しTIPSで出てくる超重要人物とか勘弁してくれよもう。
これが製作者の挑戦状だとしたら、俺は拒絶します。負けを認める気もないです。
はぁ。
謎関係を除くと、こころ編・悟編ともに逼迫した環境で、その雰囲気と緊張感はよく描けていた。
特にこころ編での徐々に無くなる食料や水、薪、飢えと極寒の恐怖、異常を来たす精神、などの描写は見事だった。
読んでて非常に強い不快感を得た。褒め言葉である。
悟編も見えない殺人犯などの恐怖描写はあったが、雪山ほどの緊張感はなかった。こっちは結局謎解き担当だな。
男女の入れ替わりという美味しいネタを使ってるのに、それに戸惑う描写は必要最小限に止められている。脱ギャルゲばんざーいってか。
序盤に描かれるこころが悟の体で小便したくなるシーンは、このゲームで数少ない笑いどころである。ははは。はぁ。
悟の方は小便の描写が一切なかったが、表現的に不味いから省いたってことなんだろうな。
寒さや飢えにゃ厳しい描写をしているくせに、表現規制には勝てないんだね。ダッセ。
絵はまぁまぁ。
脱ギャルゲの第一歩として、キャラデザインからアニメ臭を抜こうとしている事がよく分かる。
でもキャラ絵なんて、アニメ絵かどうかじゃなく、良いか悪いかでしかないと思う。
今作の「左」氏の絵、個人的には好みでない。それがまたキャラの魅力不足荷に繋がっていた。
ゲーム中のCGは綺麗だが、KID作品の例に漏れず、立ち絵の種類が全く足りていないのは大問題。
緊迫した場面でもおどけたポーズを取っていたり、服が血塗れになっているはずなのに真っ白だったり、不自然極まりない。
立ち絵なんてやる気次第で増やせるもんだし、ゲームの雰囲気作りの為にはもっともっと種類を増やすべきだろう。
立ち絵に関しては明白な手抜きを感じた。ある意味1枚絵CGよりもずっと大事な要素だと思うんだが。
俺が知らんだけで、実は立ち絵を描くのは非常に大変なのか。んなわけないよ畜生。
音楽はKID作品お馴染みの阿保剛氏。やっと名前覚えた。
メモオフやinfiniyシリーズには好きな曲が多々あるので、今後も応援したいクリエイター様である。
……が、今作の音楽は正直もう一つだった。耳に残る曲がハッキリ言って皆無だった。
まぁ今作はサスペンス色が強く、BGMは控え目に作られているからなのだろう。
サントラが欲しいと全然思わなかったKID作品は何気に初めてかもしれない。
システムはいつものKID製。いつも通り、ほぼ究極の出来。
今まで以上に頻繁にクイックロードやショートカットを使うので、その辺もうちょい練り込んで欲しかったかな。
達成率が重要なのに、クリアデータの参照が面倒なのも不満だった。
まぁこの辺の不満は瑣末なものだから別にいい。
ふぅ。
手に入れたのは一応限定版で、特典にムックと特別CDが同梱されていた。
ムックでは、製作者がこのゲームを「きちんと完結させた」旨が読み取れた。……俺は、そう思えませんけど。はぁ。
CDの方は、主役の声優である森永理科と子安武人がフリートークをするというもの。
両人とも何度も「演じていても、謎に関してはちんぷんかんぷんだった」と話していた。
主役声優がそんなザマでどうすんだと思ったが、これほど複雑怪奇な作品だと仕方ないんだろうか。
キャラを魅力的に感じなかった理由はこんな所にもあったのかもしれない。
はぁ。
何だかんだ言って、ゲームにはハマった。面倒臭いバッドエンド埋めすらもそれなりに楽しめたほどだ。
面白かったと言っていいと思う。ちなみに既読達成率99%で止めた。ランダム要素にまでは付き合えん。
一方謎の難解さ、未完成品であること(俺判断)、キャラの魅力不足などが重なり、残念ながら好きにはなれなかった。
面白かったが好きになれない。矛盾はしていないと思う。
惜しかった、になるのかな。製作者がこの作りに満足してるなら、そこはキッパリ批判する。聞いてくれないけど。
んー。いっぺんでいいから、ゲームの製作者とサシで色々話してみたいなぁ。
不満も賞賛も全て徹底的に語り、またそれへの反論等も聞いてみたい。
……虚しい望みである。創作に忙しいクリエイター様が、末端ユーザー一匹にンな時間割いてられるわけねーだろ。
あっちゃ仕事なんだよ仕事。勘違いすんな。夢見てんなよシロートがよ。
はぁ……。
で。
シリーズ第4作(のはず)「12RIVEN」も既に購入してある。
KID倒産後の作品だから別会社なのはもちろんだが、シリーズの要であった中澤氏がスタッフから抜けているので、
製作面でも今までとは変わった作品になっていることだろう。多分。
期待していいのかどうか迷うが、それでも期待する。当たり前だな。
12RIVENでも見事な仕掛けを、それも理解可能な範囲で、筋が通った形で、楽しませてほしい。
次回もメタネタかな。量子力学はテッパンだろうな。はは。
モニターの中のキャラ達にとっては、俺如きでも手の届かない高次元の存在になるらしい。
て、て、照れるなぁチクショウめ。いいよいいよ、何でも言ってみ。
俺がお前ら望む世界を作ってやるよ。俺が望めば、お前らの世界がその通りに変わるらしいからな。
まんまハルヒのような能力ってことだ。凄いなぁ。次元いっこ違うだけでそこまで差があるのか。まさに神そのものだな。
……神なのに、なんでこんなに日々しんどいんだ? 全然良い思いもしてへんぞ。
思うに、俺らにとっての神、このシリーズの慣習に倣えば「四次元存在」だって、俺らに対しては万能でも、自分の次元じゃ大した存在じゃないんだろうな。
ただの凡人。そしていっこ上の世界に住む神、五次元存在に良いように操られるだけの存在。
世の中上には上がいるって格言は真実なんだとしみじみ感じる。
そんな多次元事情の世の中、誰もが鬱屈した思いを抱えて生きている。
憂さ晴らしは、せいぜいいっこ低次元の存在を好きに操ることくらいだ。
つまり3次元の俺にとっては、テレビゲームをする事か。おお、繋がった。
俺がゲームやってるのは、次元真理に則った極めて自然な行為なのである。
なんか高尚に纏まったんで終わり。畜生。俺だって見方を変えれば神なんだぞ。
マリオWiiじゃ気紛れにマリオを自殺させて楽しんでやる。クククク、我は神ナリ。
……はぁ。
拍手を送る
正直、いつものダラダラ感想やりたくない。
何故か!?
・内容が物凄く難解であり、自力で真相に到達できる人など殆どいない。もちろん俺も。
・作品への感想、批評、考察(硬軟どちらも)、どれも発売から5年の間にやり尽くされており、
俺が今更何をダラダラ言っても完全に時代遅れ。
・ハッキリ言って、作品に好感が持てなかった。
「面白くなかった」とは違う。好きになれなかった、と言うのが正確だ。
はぁ。でもま、やるさね。しごとだからなー。
ああ一応断っとくけど、ネタバレ一切気にしてませんのであしからず。
「Never7」「Ever17」も含めてです。
あとポートピア連続殺人事件もな。
ファミ通は創刊2号で竜王(変身後)の写真を堂々と誌面に載せ、エニックスにマジギレされたらしいよ。
比類なき昭和の熱さ溢れるエピソードですね。
「Remember11 -the age of infinity-」。
Never7でユーザーを驚かせ、Ever17でプレーヤーに衝撃を与えたinfinityシリーズの第三作だ。
特にEver17の「仕掛け」はゲーム業界の歴史に記すべき大傑作であり、当然ながら大好評であった。
その好評を受けてのRemember11である。ユーザーの期待、製作者の熱意、どちらも高まりきっていた。
そして発売された本作は……最終的に、不評、で終わったと言っていいようだ。
不評の原因はズバリ、ラスト。あまりにも唐突に物語が終わり、「真相」が明らかにされていない。
このゲームは「完結していない」のである。
もちろんそんな結末に、ユーザーが納得するわけはなかった。
「未完成品売るとはふざけんな」「完全版発売前提か」「どこがEver17を超えてるんだ」
……などなど、発売後は苛烈な批判がネット上に氾濫したらしい。
俺は当時の状況を知らないが、現存する評価だけ見てもそれは感じられた。
また、俺自身、ゲームをクリアーして、ほぼ同様の感想を抱いた。
しかし、だ。
これだけ明確に未完成なのは、逆に不自然ではないか。本編の質は非常に高いことを考えると尚更だ。
また、グッドED後も、バッドエンドや用語のTIPS(注釈)を埋めることで、更なる事実が判明するという仕掛けもあった。
批判だらけの状況の中、これらの点から「実はこの作品は、きちんと真相が分かるように作られているのではないか?」と考える人が徐々に現れた。らしい。
そして彼らは膨大な文章から様々な情報を拾い、推理を働かせ、とうとう各々の「真相」に辿り着いた。らしい。
Ever17以上に衝撃的で、練り込まれた真相に。
その時の喜びは、各人言葉に表せないほど大きなものだったらしい。
各々真相の内容自体は違っていても、この点には共通点があった。多分。
つまりこのゲームは、凡人が普通にやれば明らかに未完成品のダメゲーだが、頭の良い人が本気で解釈に挑めば、
あまりの巧みさに舌を巻くほどの優れた作品にもなり得る、らしいのだ。
そして偉大なる真相探求者達はそれぞれネット上で己の解釈を惜しみなく公開し、
今では俺ら凡人も手軽に真相(あくまで解釈者各人の)を読むことができる。
中身の違う真相を照らし合わせ、自分なりの真相を構築することもできるだろう。
ゲーム単体で見れば「未完成品」かもしれないが……こういった「ネット上の現象」までを
ゲームに含めれば、本作はきちんと完結していて、しかも非常に素晴らしい作品、と言える。かもしれない。どっちだ。
ネットでユーザーが自発的にやった事までゲームの評価に含めるなんておかしいかもしれないが、
このゲームでなければここまで解釈論が盛り上がらなかったであろうこともまた事実である。
うーん。
結論として、俺個人は、それでも「未完成品」だと断ずることにする。
やはりゲームでも何でも、クリエイター様は作品内できちんと語るべきことを語るべきだと思ってるから。
それが難解である事は可かもしれないが、このゲームの難解さはどう考えても度を超えている。
そんな事は作っていれば分かると思うんだが……プレーヤーんことをまるで考えていないようなこの作り、
この配慮のなさ、それが一番の不満点かもなぁ。はぁ。
やっぱEver17は超えられなかったか。残念だが、そう思う。
んでその「真相」だが、俺の頭が足りないこともあり、実はあまり興味がない。
ググってすぐ見付かる考察サイトから、一番しっくり来たものを俺なりの真相とさせて頂くことにした。
俺は真相もそうだが、入れ替わりの仕掛けにも非常に落胆したのである。
あんだよ量子力学って。またかよ、もうこのネタ飽きたよ。専門用語の羅列で煙に巻いてんじゃねーよ。
2次元には2次元なりのリアリティが必要というのが俺の持論だ。大袈裟だが。
ドラゴンボールキャラが空飛んでも誰も不自然だと言わないのは、あの作品があの世界でのリアリティをきちんと描いているからだ。
ちなみに舞空術はともかく、瞬間移動まで行くとリアリティの欠如甚だしいと個人的に思う。
まそれはともかく、Remember11に強く期待していた「入れ替わりの仕掛け」は、非常に落胆させられるものだった。
全然「そうだったのか!」と驚かなかった。寧ろ白けた。はぁ。
この仕掛けが判明した時点で真相への興味も薄れ、またゲームへの個人的評価も大きく下がった。
好きになれなくなってしまった。
謎解き関係についてはもういいや。しんどい。
しかしそれ以外の面を見ても、面白くはあるが、魅力的ではないって感じだ。
この作品は「脱ギャルゲ」を掲げて製作されたようで、キャラに媚はなく、ラブコメ要素もほぼ皆無だ。
だがこの方向性、正しかったとは到底思えない。
ギャルゲ風味を排除して、じゃあ一般人に売りたかったのか? ならなんでこんなマニアックな内容にしたんだ?
そもそもKIDのゲームをどこの一般人が手に取るんだ?
媚度は低くても、美少女(20歳だが)が主役張ってるという時点で、印象は大して変わらないのではないか?
甚だ疑問である。
また各キャラの容姿・言動・性格も魅力的とは言い難い。これが脱ギャルゲなら、俺は脱ギャルゲ大反対である。
せっかく2次元物語に触れているのに、キャラに何の魅力も感じられないなんて。
この作品、仕掛けや真相に凝ることばかりに気を取られ、キャラメイクの要素が致命的なまでに欠けていると思う。
不評の噴出を抑えられなかった理由はここにもある。
まキャラ評をば。
・冬川こころ
前半主人公。20歳のまぁ美少女と言っていいだろう。極めて綺麗な価値観を持っているので、当初は好感が持てた。
しかしピンチになっても叫ぶ喚くだけで何も出来ない、ある意味リアルなキャラなので、次第に好感度が下がっていった。
糞黛(まゆずみ)をいつまでも放置したり、ゆにを可愛がったり、持つべき疑問にちっとも突っ込まなかったり、
俺の思考とはかけ離れた行動ばかりを取ることもあり、感情移入は出来ず、一体感はなかった。
物語終盤は悲鳴や絶叫のシーンが矢鱈と多く、それが森永理科氏の甲高い声で演技されるので、マジでやかましかった。
謎解き面は完全に悟任せで、主人公らしい所が皆無なのもどうかと思う。
うーん。はぁ。
・黄泉木政司(よもぎせいじ)
雪山編での頼りになる男。非常に優しい性格だが、それが却って事態を悪化させている気がする。
もっと厳しい面を出せばいいし、出すべきなのに。あれじゃただの甘ちゃんにしか見えない。
作中唯一のマトモな大人だが、それ止まりで、やはり魅力ある人物とは思えなかった。
メンバーを皆殺しにするバッドエンドでの狂気は最高だったが。
「冬川さん、暖めあおう」あの時だけは大好きだった。ぎゃは。
・黛鈴(まゆずみりん)
我侭とか自分勝手の域を超え、邪魔以外の何者でもない。
「彼女も苦しいんだから」と何度か弁明めいたメッセージが入るが、そんなの皆同じだろう。
こんな奴にどうやって感情移入しろってんだ。マジ死ねばいいのに。そう思って自然だろう。
こいつのキャラクターソングCDも発売されたらしいが、どこの好事家が買ったんだか興味深い。そもそもよく出す気になったもんだ。
ただ、嫌われ役として、豊口めぐみ氏の演技が上手かった。大嫌いである。
・楠田ゆに
謎解き面については略。脱ギャルゲを図ったらショタに媚びてしまったでござるの巻。
異様に大人びていて知識も豊富なこんなガキにどうやって感情移入しろってんだ。
好きになれるわけないだろう。せめて少女にしろや。脱ギャルゲの手段と目的が逆になってる気がしてならない。
性格やらが悪いわけではないが、真相に絡み、色々隠し事をしているので、やはり好感が持てない。
こころに頻繁に抱きしめられ、所謂「羨ましい」状態になるが、こころにも魅力がないので、ただ白けるだけだった。
声は皆川純子氏。テニスの王子なコンバットさんが有名だな。脱ギャルゲを図ったら腐に媚びてしまったでござるの巻。
・優希堂悟
後半主人公。つっても人格面は、俺? 真相分からん。
「自分で言うのもなんだが、俺は頭の回転が速い」と自賛するが、ハッキリ言って馬鹿である。言い過ぎかもしれんが。
また「俺は紳士だ」と自称する割に、立派な大人である黄泉木を「オッサン」呼ばわりするなど、全然礼儀正しくない。
いちいち「俺が守ってやる」と無責任に約束するのも気に入らない。責任感のない奴である。
男ということもあり、こころよりはマシだが、感情移入の難しさは同レベル。
ホント、全然魅力がないんだよなぁ。
・内海カーリー
インド系ハーフという珍しい設定だが、特に活きてる場面がなかった。
カーリーは鬼神の名前だったはず(メガテン知識)なので、その内に秘めた恐さを表現したかったのかな?
犬伏を殺したくてたまらないはずなのに、普段はメシ作ったり一緒にバスケしたり、何考えてんだかさっぱり分からん。
精神を狂わせるほどの憎悪を、ああも容易く出したり引っ込めたりできるものなのか?
金田一の犯人と同じ様な不自然さを感じた。
設定から逆算すると、第一子を15歳で生んだことになるが、おいおい、それどうなのよ。
ちなみに父親の黄泉木は当時23歳だ。おいおい、お前それ淫行ちゃうんかよ。
黄泉木、実は全然真っ当な大人じゃなかった説。冬川さん、暖めあおう。
・犬伏景子
本編中の謎に深く深く関わっている人物であり、一体誰がどうなっているのかよく分からない。
感情移入以前の問題である。まぁこのキャラはこれでいいのかもしれないが。
容姿はこのゲームで唯一、萌えの域にありそうな美少女で、周囲がアレなこともあり、好感度は高い。
頻繁に人格が入れ替わるが、こころ編の大人しい状態(穂鳥時)は普通に萌えである。短時間だがね。はぁ。
だがしかし、実態は12人もの人間を惨殺した殺人犯である。
あんまりな設定なので、何か裏があり、彼女は犯人じゃないと思っていたのだが、どうやらガチ犯人のようだ。
うーん。媚びないねぇ。幾ら容姿が良くても、惨殺趣味の人にゃ近寄りたくないよ。
「多重人格とかそんなの関係ない! 殺したのはお前なんだ!」は、このゲームで唯一の胸に響いた価値観だった。
俺もそう思う。そんな事情、他人は知ったこっちゃねーんだよ。
実際、現実に連続殺人が発生すると、弁護士はほぼ確実に「容疑者は当時心神耗弱状態だった」と主張するもんな。
当時は人格が働いてないから責任能力もなかった。よって無罪。そういう主張だ。
ふざけんなっての。そんなの俺らが知ったことか。やったのはお前だろうが。
まぁ難しい問題ではあるが、俺はこの立場を取るね。感情移入できる。
ったくロクでもないもんである。
・榎本尚哉
肉体は本物の優希堂悟……のはず。未完成品であるせいで大きく割を食ったキャラ。
本編で描写される限りではとてもじゃないが好感を持てるキャラではない。いや明らかに悪役だ。
しかし一番不自然なのはグラサンだな。わざわざスーツ着てる事も含めマジ理解不能。
キャラはんなことか。もう何人かいるが略。隠しTIPSで出てくる超重要人物とか勘弁してくれよもう。
これが製作者の挑戦状だとしたら、俺は拒絶します。負けを認める気もないです。
はぁ。
謎関係を除くと、こころ編・悟編ともに逼迫した環境で、その雰囲気と緊張感はよく描けていた。
特にこころ編での徐々に無くなる食料や水、薪、飢えと極寒の恐怖、異常を来たす精神、などの描写は見事だった。
読んでて非常に強い不快感を得た。褒め言葉である。
悟編も見えない殺人犯などの恐怖描写はあったが、雪山ほどの緊張感はなかった。こっちは結局謎解き担当だな。
男女の入れ替わりという美味しいネタを使ってるのに、それに戸惑う描写は必要最小限に止められている。脱ギャルゲばんざーいってか。
序盤に描かれるこころが悟の体で小便したくなるシーンは、このゲームで数少ない笑いどころである。ははは。はぁ。
悟の方は小便の描写が一切なかったが、表現的に不味いから省いたってことなんだろうな。
寒さや飢えにゃ厳しい描写をしているくせに、表現規制には勝てないんだね。ダッセ。
絵はまぁまぁ。
脱ギャルゲの第一歩として、キャラデザインからアニメ臭を抜こうとしている事がよく分かる。
でもキャラ絵なんて、アニメ絵かどうかじゃなく、良いか悪いかでしかないと思う。
今作の「左」氏の絵、個人的には好みでない。それがまたキャラの魅力不足荷に繋がっていた。
ゲーム中のCGは綺麗だが、KID作品の例に漏れず、立ち絵の種類が全く足りていないのは大問題。
緊迫した場面でもおどけたポーズを取っていたり、服が血塗れになっているはずなのに真っ白だったり、不自然極まりない。
立ち絵なんてやる気次第で増やせるもんだし、ゲームの雰囲気作りの為にはもっともっと種類を増やすべきだろう。
立ち絵に関しては明白な手抜きを感じた。ある意味1枚絵CGよりもずっと大事な要素だと思うんだが。
俺が知らんだけで、実は立ち絵を描くのは非常に大変なのか。んなわけないよ畜生。
音楽はKID作品お馴染みの阿保剛氏。やっと名前覚えた。
メモオフやinfiniyシリーズには好きな曲が多々あるので、今後も応援したいクリエイター様である。
……が、今作の音楽は正直もう一つだった。耳に残る曲がハッキリ言って皆無だった。
まぁ今作はサスペンス色が強く、BGMは控え目に作られているからなのだろう。
サントラが欲しいと全然思わなかったKID作品は何気に初めてかもしれない。
システムはいつものKID製。いつも通り、ほぼ究極の出来。
今まで以上に頻繁にクイックロードやショートカットを使うので、その辺もうちょい練り込んで欲しかったかな。
達成率が重要なのに、クリアデータの参照が面倒なのも不満だった。
まぁこの辺の不満は瑣末なものだから別にいい。
ふぅ。
手に入れたのは一応限定版で、特典にムックと特別CDが同梱されていた。
ムックでは、製作者がこのゲームを「きちんと完結させた」旨が読み取れた。……俺は、そう思えませんけど。はぁ。
CDの方は、主役の声優である森永理科と子安武人がフリートークをするというもの。
両人とも何度も「演じていても、謎に関してはちんぷんかんぷんだった」と話していた。
主役声優がそんなザマでどうすんだと思ったが、これほど複雑怪奇な作品だと仕方ないんだろうか。
キャラを魅力的に感じなかった理由はこんな所にもあったのかもしれない。
はぁ。
何だかんだ言って、ゲームにはハマった。面倒臭いバッドエンド埋めすらもそれなりに楽しめたほどだ。
面白かったと言っていいと思う。ちなみに既読達成率99%で止めた。ランダム要素にまでは付き合えん。
一方謎の難解さ、未完成品であること(俺判断)、キャラの魅力不足などが重なり、残念ながら好きにはなれなかった。
面白かったが好きになれない。矛盾はしていないと思う。
惜しかった、になるのかな。製作者がこの作りに満足してるなら、そこはキッパリ批判する。聞いてくれないけど。
んー。いっぺんでいいから、ゲームの製作者とサシで色々話してみたいなぁ。
不満も賞賛も全て徹底的に語り、またそれへの反論等も聞いてみたい。
……虚しい望みである。創作に忙しいクリエイター様が、末端ユーザー一匹にンな時間割いてられるわけねーだろ。
あっちゃ仕事なんだよ仕事。勘違いすんな。夢見てんなよシロートがよ。
はぁ……。
で。
シリーズ第4作(のはず)「12RIVEN」も既に購入してある。
KID倒産後の作品だから別会社なのはもちろんだが、シリーズの要であった中澤氏がスタッフから抜けているので、
製作面でも今までとは変わった作品になっていることだろう。多分。
期待していいのかどうか迷うが、それでも期待する。当たり前だな。
12RIVENでも見事な仕掛けを、それも理解可能な範囲で、筋が通った形で、楽しませてほしい。
次回もメタネタかな。量子力学はテッパンだろうな。はは。
モニターの中のキャラ達にとっては、俺如きでも手の届かない高次元の存在になるらしい。
て、て、照れるなぁチクショウめ。いいよいいよ、何でも言ってみ。
俺がお前ら望む世界を作ってやるよ。俺が望めば、お前らの世界がその通りに変わるらしいからな。
まんまハルヒのような能力ってことだ。凄いなぁ。次元いっこ違うだけでそこまで差があるのか。まさに神そのものだな。
……神なのに、なんでこんなに日々しんどいんだ? 全然良い思いもしてへんぞ。
思うに、俺らにとっての神、このシリーズの慣習に倣えば「四次元存在」だって、俺らに対しては万能でも、自分の次元じゃ大した存在じゃないんだろうな。
ただの凡人。そしていっこ上の世界に住む神、五次元存在に良いように操られるだけの存在。
世の中上には上がいるって格言は真実なんだとしみじみ感じる。
そんな多次元事情の世の中、誰もが鬱屈した思いを抱えて生きている。
憂さ晴らしは、せいぜいいっこ低次元の存在を好きに操ることくらいだ。
つまり3次元の俺にとっては、テレビゲームをする事か。おお、繋がった。
俺がゲームやってるのは、次元真理に則った極めて自然な行為なのである。
なんか高尚に纏まったんで終わり。畜生。俺だって見方を変えれば神なんだぞ。
マリオWiiじゃ気紛れにマリオを自殺させて楽しんでやる。クククク、我は神ナリ。
……はぁ。
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じっくり文を読み、メモをしながら進めないととても理解できないでしょう。
俺も見事に撃沈しました。はぁ。
難解なのが悪いとは言いませんが、正直これはやり過ぎだったと思います。
前作「Ever17」が歴史的名作だっただけに、残念です。
是非プレーしてみて下さい。