土佐のくじら

土佐の高知から、日本と世界の歴史と未来を語ろう。

国防プロジェクト マトリョーシカ 4 (日本海経済圏を構築せよ。)

2013-11-28 12:14:00 | 土佐のくじら国防論

土佐のくじら(幸福うさぎ丸)です。

前回まで記事で、ロシアを中軸とした外交での国防プロジェクト マトリョーシカをご紹介しました。
1~3で終わるつもりでしたが、日比野さんからいただいたコメントで、ひらめきをいただきましたので追記します。http://blog.goo.ne.jp/orbakuchan/e/57214c77d49c9232e4def8e422aec2ef#comment-list

それは日本列島~樺太~沿海州に、ひとつの経済圏をつくるというものです。
これができれば、日本海対岸であるロシア沿海州は、中国東北部(旧満州)や北朝鮮と国境を接しており、
またモンゴルとも近い距離ですから、その後の大規模で様々な画策が可能となるからです。

樺太や沿海州は、現在ロシアに組み込まれておりますが、
私はこの地は、古来より日本と、深く交易していたと思っております。

古くは縄文時代からその痕跡はありますが、平安末期の奥州藤原氏などが有名です。
特に奥州藤原氏などは、あの繁栄ぶりから推測するに、樺太や沿海州に領地か植民地を、
所有していなければいけない規模だと思うのですね。http://blog.goo.ne.jp/orbakuchan/e/ddb7471b7f588359ec8474047b3c1a3f

有名な東方見聞録を書いたマルコ・ポーロの「黄金の国=ジパング」伝説は、当時の京都の朝廷が統治する、
今日の現代日本人が思い描く古代日本ではなく、中尊寺金色堂などを有した、奥州藤原氏だとすれば、すんなりとつじつまが合うのです。

また、ほぼ鎖国状態であった平安日本の情報が、一般庶民の取材から書き表された東方見聞録に記されていたことは、
中世の日中貿易が存在していた証拠でもあるとともに、とても身近にジパングがあったとも取れるわけですね。

つまり当時の沿海州が、日本ととても関わりが深かったということです。
その可能性の中には、沿海州=奥州藤原氏の植民地ということもあり得ると思います。

つまり、沿海州は現在ロシア領ですが、本質的には日本ととても縁もゆかりもあって、親しみ易い地域なのではないかと想像します。

さて歴史はさて置き、現実の現代の国防に関してですが、マトリョーシカ1で紹介したように、
私ならば、ロシアから樺太島を買いますので(笑)、樺太北端の間宮海峡に、海底トンネルを通して陸続きとし、
そこにリニアモーターカーや、速度無制限道路をまず通し、沿海州北端とを現代的交通手段で繋ぎます。

そして、沿海州北端から北朝鮮国境まで、一気にリニアモーターカーと速度無制限道路を通過させます。
もちろん、ウラジオストクなどにも、アメリカから買った(笑)原子力空母や原子力潜水艦などが入港できるようにします。

ウラジオストクを、原子力空母や原潜を有した自衛隊が使えれば、どこも日本海からの攻撃はできなくなります。

韓国軍も、竹島から逃げ出すかも知れません。(爆笑)

このように、ロシアからすれば極東の沿海州に、日本資本を使った一大経済圏(日本海経済圏)を構築して繁栄させ、
それに北朝鮮や韓国を誘います。

つまり、「今ならお宅の国にも、ロシアのように、日本資本でリニアや高速道路を作れるが、参画しないか?」と問うのです。
両朝鮮国内が、日中どちらにつくかで、もめれば幸いです。(笑)

そしてリニアや高速道路は、経済的側面のみならず、高速で兵站を補給できるインフラとなり、
北朝鮮や中国東北部を、心意的に圧迫できると共に、中国東北部(旧満州)にいる、親日派への工作も容易となります。

ともあれ、日本にはその気になれば、打つ手は無限にありますので(笑)、

日本国民の皆様、
どうか、その気になってください! 
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  「極東、モスクワから遠いんだよ。」「力を貸してくれよ。」


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8 コメント

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Unknown (泣き虫ウンモ)
2013-11-28 21:16:43
プーチン大統領が去ったあとは、保証ができませんのでプーチンさんが敷いた路線に乗るだけでいいという、ロシア国民をどれだけ増やせるか、それを日本がプーチンさんがいる間にどれだけ実行できるか、でしょうかね。
ロシア国民の7,8割のハートを掴んだら、いいのかなと。
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Unknown (日比野)
2013-11-29 00:06:50

こちらでも、こんばんは。

>日本列島~樺太~沿海州に、ひとつの経済圏をつくるというものです。

シベリア地域の開発については、今年4月に行われた、日露共同声明で触れられていましたね。↓

17 両首脳は、日本とロシアの極東・東シベリア地域との間の貿易経済協力の活性化に向けた、エネルギー、農業、インフラ、運輸等の分野における互恵的なプロジェクトの推進の意義を特に指摘した。また、両首脳は、同地域における協力推進のための両国間の官民パートナーシップ協議を開催することに賛同した。
24 両首脳は、エネルギーは日ロ経済協力の主要な分野の一つであることにつき見解を共有し、「東シベリア-太平洋」パイプラインシステムの完成を歓迎し、この分野における両国間のパートナーシップをアジア太平洋地域のエネルギー安全保障の強化の文脈において検討しつつ、かつ、11年3月11日の東日本大震災後の日本におけるエネルギー需要の増大および価格の上昇に注意を払いつつ、市場の情勢を考慮した競争力ある価格でのエネルギー供給を含む互恵的な条件でのロシアの極東・東シベリア地域等における石油・ガス分野の両国エネルギー協力の拡大の重要性を強調した。

おそらく、プーチン大統領も日本の金と技術で、インフラとエネルギーの整備・開発をさせたいのだろうと思います。そのカードとして北方領土をつかってくるだろうとも。

宮崎正弘氏によると、「プーチンの対日政策は、北方四島ばかりか、全千島・南樺太を返還し、首都をモスクワからウラジオストクに遷都し、シベリアと極東を大開発、発展させる」というものだそうですから、本当であれば、相当な代償要求してくるでしょうね。この場合はチンケな経済協力ではお話にならないでしょう。

日露首脳会談と共同声明について http://kotobukibune.at.webry.info/201305/article_2.html

先の、ベラルーシ~ウィグルの三日月ラインに日本が手を入れると、自由と繁栄の環(中国包囲網)になりますし、沿海州に手を入れると、これはパシフィック・リム経済圏に繋がっていきますね。

後者は、既にTPPが進んでいますから、こちらの方が環境が整っているともいえます。ただ、将来を考えると前者にも唾をつけておきたいところですね。

パシフィックリム経済圏 http://kotobukibune.at.webry.info/201310/article_10.html
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Unknown ()
2013-11-29 07:22:45
日比野さんへ。
いろいろと勉強になります。
確かに、チンケな経済強力では話にならんでしょうね。

ですが、まったく別件なんですが、

最近自分は、日本の原発分をすべて太陽光にした場合のコスト計算してみましたら、

なんと京の単位までいくことがわかりました。

まあ。大雑把ですがね。

詳細は、保守系ブログ仲間とはじめた、
コラボブログ 「光の進軍 光よ通え」の
原発・エネルギーカテゴリを観てください。

この太陽光のコスト分くらいあれば、

ロシアとの共同開発とか楽勝でできると思いますね。
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プーチンあるうちに。 (土佐のくじら(幸福うさぎ丸))
2013-11-29 11:58:19
泣き虫ウンモさん、コメントありがとうございます。

超親日派のプーチン氏がいる内に・・・ですね。

スピード感が必要です。
それは日露両者がwinwinなことのはずですよね。
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おお、結構現実的なんですね。 (土佐のくじら)
2013-11-29 12:36:24
日比野さん、コメントならびに資料提供感謝いたします。

私は子供のころから地図を眺めるのが大好きで、
「千島や樺太や沿海州が、日本だったらなぁ。」と考えていました。

私は結構、侵略者的発想をする人間なのかも知れません。(爆笑)

頂戴した資料を学ばせていただいて、マトリョーシカ4は、結構、現実的なプロジェクトなのですね。

そうでないといけません。
少し日本を見直しました。(笑)

それを踏まえての、日比野さんの、三日月プロジェクトだったのですね。

お見事です。
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Unknown (日比野)
2013-11-30 02:32:07
英さま。こんばんは。

ご紹介の記事、拝見させていただきました。

>最近自分は、日本の原発分をすべて太陽光にした場合のコスト計算してみましたら、なんと京の単位までいくことがわかりました。

なるほど。京までいきますか…。私はコスト計算をしたことが無かったので、参考になりました。まぁ、この時点でもう太陽光は有り得ないですね。そもそも、天候によって発電量が変わるものは不安定過ぎてベース電力にはならないですからね。

新エネルギー、自然エネルギーそのものについては、研究が進んでいることは事実ですけれども、どれも出力が足りなかったり、不安定だったりで、現時点では、現実解ではありません。原発・火力・水力以外で、一番安定的な地熱でも、現実にやれるかとなると、これも難しい。

現実解を考えるならば、原発は必須です。ただ、今日本にある原発56基のうち39基はもう20年以上運転しているものです。40年で廃炉と仮定すると、2030年には7割の原発は廃炉になる計算です。

ですから、原発は再稼働云々だけではなく、新設・更新をしてやらないと大変なことになります。

土佐のくじらさんが指摘されていたかと思いますけれども、特に、日本は"電気文明"の側面が強いですから、猶更そうだと思いますね。
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Unknown (日比野)
2013-11-30 02:32:42
土佐のくじらさん、こんばんは。

>頂戴した資料を学ばせていただいて、マトリョーシカ4は、結構、現実的なプロジェクトなのですね。

ですです。

ただ、シベリア鉄道を延伸して、樺太経由で北海道と繋ぐことを日本が許容できるかという問題が出てくるかもしれませんね。輸送を考えるとそのほうがずっと効率が良い筈なのですけれども、日本の保守の方の中でも、ロシアに対する警戒感には非常に根強いものがあります。ですから、今日明日でどうこうという話ではないかもしれません。

まぁ、でも今のロシアは、意外と日本文化が浸透していってますので、彼らを日本人化してしまう方が早いかもしれないですね。
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ロシアを日本化する。 (土佐のくじら(幸福うさぎ丸))
2013-11-30 10:11:44
日比野さん、いつも日比野さんのお智慧には、敬服するばかりです。

日本の保守派を説得するより、ロシアを日本化する方が早いかも・・・

そうですね。
うん、それがいい。(爆笑)

中国を日本化する手始めとして、まずロシアでノウハウを得ておくのも一考ですよね。(笑)
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