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慢性好酸球性肺炎・好酸球性副鼻腔炎 闘病日記

同じ病気でお悩みの方の参考になればと思い始めました。

吸入薬について パート2(2/11)

2013-02-11 22:28:25 | 薬について
前回、ステロイドの吸入薬の事について書きましたが、まだ、書き足りない感じなので、第2弾です。

前回、MDIとDPIの吸入の仕方が違う事を書きました。その中でもさらに違いがある事を皆さんはご存知だろうか?粒子の大きさからいえばMDI<DPI。
MDIの中でもアドエアエアゾール、は1日2回吸入で、ステロイドとLABA(長期間作用型β2刺激薬)の合剤。フルタイドエアゾールはステロイドのみ。この2つは吸入前によく振る必要が有ります。押すとシュッと勢いよく噴射されるので、同調が非常に難しく、有料スペーサー(エアロチャンバープラス)を推奨します。
オルベスコ、キュバールはアルコールが含有されている、完全溶解型のステロイドのみの製剤。振る必要はなく、噴射速度も緩やかで、超微粒子。(フルタイドエアーより粒子が細かい)オルベスコには、無料のプラスチックのスペーサーがあるが、キュバールでは配布されなくなってしまった。いずれも有料スペーサーの使用は可能だ。特にオルベスコは、肺に到達してから、活性化されるので、口腔内・喉での副作用が少ないとされています。

DPIの合剤はシムビコート、アドエア。ステロイイドのみはフルタイド、パルミコート、アズマネックス。粒子の大きさで比較すると、フルタイド>パルミコート>アズマネックスとなる。粒子径が小さいほど、肺の奥まで到達すると考えられるわけである。

私は、末梢気道に炎症があると思われる好酸球性肺炎のため、しかも、カンジダを発症しやすいため、オルベスコをスペーサーで吸入しているわけですが、風邪等を引いて、悪化して、気管支がゼロゼロして、痰が気管支に絡んでいると思われる時は、シムビコートを吸っています。LABAが含まれているため、気管支が広がって、痰が出しやすくなるからです。短期間で吸う分には、カンジダが起きないので、治まったらまたオルベスコに切り替えています。
今の総合病院にかかり始め、2年目ともなると、自分の気管支や肺や鼻が、今どういう状態になっているかなんとなくですがわかるようになってきています。こういう症状の時はどういう薬剤をどの位使うべきかわかるようになってきています。
私の今使っている薬を紹介しておきますね。プレドニゾロン1.5mg(2mgと1mgを1日おきに服用)、ムコスタ1錠、柴苓湯、シングレア1錠、アレジオン20mg半錠、エリザス点鼻、オルベスコ200。これ以外で使うのは、ジェニナック、ムコダイン、フロリードゲル、イトリゾール内用液、リンデロン液が私の症状悪化時に使う薬です。以前はクラリスロマイシンを持っていましたが、今は持っていません。それから、プレドニゾロンの頓服は持っていませんし、使おうとも思っていません。でも今の少量のプレドニゾロン服用が切れた時には、必要かな?と思っています。私には、耳鼻科と呼吸器科の2人の信頼できる医師がアドバイザーとしてついてくれています。ステロイドの量は双方の先生に確認を取りながら、慎重に減量もしくは増量していきたいと思っています。

今の私の状態。今日、自転車で、冷たい風を切って夕方帰宅したら(マスクはもちろんしている)、背中に鈍痛。喘鳴はない。気管支は通っている。慌てて、オルベスコを2回吸入。大きくゆっくり吸い込んだ。しばらく最高用量(1日2回、1回2吸入)で吸おうと思う。

ごめんなさい。何回か書き直しました。

吸入薬について(2/8)

2013-02-10 14:54:26 | 薬について
私のブログを見ていらっしゃる方の中には、ステロイドの吸入薬をお使いの方が多いのではないだろうか。
DPI(ドライパウダー製剤)にはアドエアディスカス、フルタイドディスカス、シムビコート、パルミコート、アズマネックス等がある。
MDI(エアゾール剤)には、オルベスコ、キュバール、アドエアエアー、フルタイドエアー等がある。
皆さんうまく吸えていますか?毎日のことだと、ついつい、いい加減になりがちなのではないかと危惧しています。
この間もフルタイドディスカスをいつも吸っていらっしゃる患者さんに実際にデモ機でやってもらったら、レバーを押す時に水平にしていなくて、縦方向に押していらっしゃった。それでは、粉が、下に少し落ちてしまう可能性もある事を説明。納得していただきました。意外と説明書をきちんと読んでいらっしゃらないのが現状です。
私が薬局での指導の標準化(新人の薬剤師でもきちんと吸入指導ができる)のために作ったチェック表からチェックしてみてください。

・手技(エアゾール剤…オルベスコ・キュバール・アドエアエアー、フルタイドエアー等)
    □初めて使う時の予備噴霧ができているか?(オルベスコ3回、キュバール2回)
    □吸う前によく振っているか?(オルベスコ、キュバールは完全溶解型なので、ふらなくて良い)
    □ボンベを倒立させて押せるか?(補助器必要か?…オルベスコには、グリップ型の補助器がある)
    □スペーサーが必要か?(お年寄り、子供、副作用のある方。フルタイド・アドエアエアーは噴出速度速いのでなるべくエアロチャンバーを推奨する)
    □スペーサーの場合、隙間がないようにしっかり口にくわえているか?
    □吸入前に自然に息を吐く事ができるか? (吐かないと吸う事ができません)
    □5秒程度かけてゆっくり吸入する事ができるか?…「肺に薬剤をいきわたらせる感じで吸ってください」と言う。
    □5秒を目安に息止めをする事ができるか?(無理しない程度で良い)

   (ドライパウダー製剤…フルタイド・アドエア・パルミコート・シムビコート、アズマネックス等)
    □セットできるか?(ディスカスは水平に扱う事、タービュヘイラーは立ててクルッカチッ、ディスクヘラーは下までの穴空き。アズマネックスは吸う直前に蓋を開ける)
    □吸入口を塞がないように、持つことができているか?(タービュヘイラー、アズマネックス)
    □吸入前に深呼吸のように(しっかり)吐き出す事ができるか?(吸入口に息を吹きかけない)
    □早く、深く吸入する事ができるか?(あやしい人には、吸入練習笛で確認)
    □吸入後口を閉じて5秒を目安に息止めをする事ができるか?
    □きちんと蓋をして保存しているか?湿気の多いところに保存していないか?ドライパウダーは湿気は厳禁です。

・うがい□うがいの必要性の説明をしたか?
    □ブクブク3回ガラガラ3回。うがいができているか?うがいのできない時は、飲み物を飲む。
・副作用□口の中の違和感、口内炎、荒れがないか?(口腔内カンジダ症)
    □嗄声(声のかれ)はないか?

・残量(カウンター付き)
    □カウンターがゼロのまま吸っていないか?
   (オルベスコ、キュバール)
    □残量計を渡したか?出ないまま吸っていないか?

・生活指導
    □気道過敏、アレルゲンの回避にマスクの使用をすすめる。(花粉、冷たい空気等)
    □喘息日誌、ピークフローメーターの使用(重症の方、できる方には勧める)

本当はこの前に病態の確認の項目があったが、削除しています。
ポイントはMDIでは、ゆっくり吸入して、しっかり息止めをする事。DPIでは、素早く深く吸い込むことです。
スペーサーの記事でもお話したように私はスペーサー推進派です。MDI(エアソール剤)をきちんと吸入したい方にはエアロチャンバープラスをお勧めします。

MDIは、ゆっくり吸う事によって、肺の隅々にまで、薬剤が行き渡ります。これを理解してもらわないとなかなか実行に移してもらえません。MDI(エアゾール剤)を素早く吸ってしまう方は実際すごく多い。それで効かない事はないのですが、効率が悪いのである。私のように、肺の末端に病変があるような方(好酸球性肺炎)には是非スペーサーを使って、ゆっくりしっかり吸って、肺の隅々まで、薬剤を届けて欲しいと思うのである。
そのためには、医師や薬剤師にも、きちんとした吸入指導が求められます。地道に、患者さんに嫌がられない程度に、吸入指導をしていきたいと思っている。

保湿のすすめ(1/16)

2013-01-16 15:12:08 | 薬について
私と同じ病気の方、乾燥肌ではないですか?今日は、保湿のお話です。
私は乾燥肌です。足、手、冬場はとても乾燥します。洗いものをしたりすると、手がすぐガサガサになります。足の裏やすねも乾燥して、かかとがひび割れた事もありました。今は保湿剤を上手に使って、乾燥しないようにしています。

まずはお風呂でのからだの洗い方から。体をナイロンたわしでゴシゴシする事は厳禁です。石鹸を手か綿のタオルでよーく泡立てて、優しく洗いましょう。ゴシゴシ洗うとそれだけで皮膚の表面を傷つけてしまう可能性があります。余分な皮脂や汚れだけを泡で包んで流す感じで…年を取れば取るほど皮脂の分泌も少なくなるはずです。必要な皮脂まで、とりのぞかないように注意しましょう。
そして、お風呂から上がったら、5分以内に保湿剤を塗りましょう。私の場合は、足には市販のクリームかヒルドイドソフト軟膏、最近は頭皮が痒いので、ノブのスカルプローションを使っています。
ちなみに、アキレス腱の手術痕のケロイドにヒルドイドソフトが良いと聞いたので、このところ毎日塗っています。

アトピーに対しては、脱ステロイド、脱保湿という治療法も有り、混乱するところではあると思いますが、重症のアトピーの方の話と思っています。軽い乾燥肌の方は、保湿すべきと思っています。

保湿剤もいろいろな種類が有り、どれを使うべきか悩むところではあります。簡単に説明したいと思います。私の理解の範囲です。詳しくはそれぞれ、調べていただけると良いでしょう。

まずワセリン。これは油分が強く、保湿するには一番効果が高い。ただ、べとつき感があります。ワセリンの中に白色ワセリンやプロペト等が含まれます。プロペトは、より刺激が少ないので、皮膚科医からの処方箋ではプロペトと指定される場合もあります。

尿素軟膏。尿素には、水分を集める働きがあるので、保湿剤として、使われます。10%と20%が有ります。ケラチナミン、パスタロン等がそれにあたります。尿素軟膏と一般に言われますが、クリーム状なので、ベタつき感はワセリンほどではありません。

ヘパリン類似物質を含むヒルドイドソフト軟膏。使用頻度が高く、特に冬場は処方箋でよくだされる薬です。保湿効果がありますが、血行もよくするので、出血部位には、向きません。ローションは伸びが良いので、広い範囲に有効です。ちなみに、ヒルドイドローションのジェネリックで、ビーソフテンローションという薬がありますが、ヒルドイドローションは、乳液タイプ、ビーソフテンローションは透明な液体タイプ。多少使用感が違います。皮膚科医は銘柄指定をされる場合も多く、当薬局には、両方おいて有ります。夏場、我が家のアトピーの娘は、ビーソフテンローションを愛用してます。伸びがよく、広い範囲に塗ることができるからです。しかもさらっとしています。冬場はヒルドイドソフト軟膏を塗っています。ヒルドイドソフト軟膏はクリーム状。保湿効果はこちらの方が高いのです。

セラミド配合の化粧品。残念ながら、こちらは、医薬品ではありません。処方箋にも書いてもらえません。だから、高価です。今いろんな種類が出回っているので、検索してみると良いでしょう。私と娘は、顔にノブⅢのバリアコンセントレイトを使っています。娘はこれを使うと化粧ののりが良いと言っています。自分の薬局で取り扱っているので、やすく手に入るので、使っています。娘はキュレルも良いと言っていました。
(5年ほど前に近所のCH病院にアトピーの娘を連れて行った時にS院長からセラミド配合の化粧品を勧められました)

かゆみの強い時には、ステロイドの軟膏を使っても良いですが、強さをきちんと皮膚科医に選んでもらって、短期集中(1週間ほど)、十分な量を塗る事をお勧めします。治まったら、これらの保湿剤を上手に使うべきと思っています。最近はプロアクティブ療法と行って、アトピーの方でステロイドをピタっとやめると再発するので、平日は保湿剤、週末の2日間はステロイドを塗ると言う療法もあるとの事。是非検索を。
我が家のアトピー娘は、ヒルドイドとセラミド配合化粧品でなんとか悪化しないでいます。時々頭皮にリドメックスローションは使っています。

ジェニナックの効果(1/12)

2013-01-12 23:49:32 | 薬について
ジェニナックを飲み始めて、随分症状が軽くなってきた。やはりジェニナックはよく効く。クラリスロマイシンとは大違い。クラリスロマイシンの耐性菌は多いと聞く。きっとそうだったんじゃないかなあ。以前鼻水を取って、薬剤耐性かどうかを調べてもらったが、どんな薬剤の耐性菌を調べたのかなあ…今度の耳鼻科受診の時に聞いてみようっと。
鼻も喉も耳も回復傾向。以前にも書いたが、ジェニナックを飲むと、大量の黄色い鼻水がドワーと出て、スッキリする。まだ黄色い鼻水は出るが、4日目で色も薄くなってきた。今回、症状がひどかったので、よりジェニナックの効果を実感した。

ジェニナックはキノロン系の抗生剤。マクロライド系のクラリスロマイシンと比べて、効果も強い。副鼻腔や中耳、口蓋扁桃によく移行し、耳鼻科でもよく使われる抗生剤だ。耐性菌が出ないように1日1回2錠を1度に飲む。血中濃度を一気にあげることによって、耐性菌発現を防ぐのだ。下痢を起こす人も多いようだが、私は大丈夫だった。多少軟便にはなったが。
この薬は相互作用の多い薬だ。この薬を飲むときは、ロキソニンなどの鎮痛剤を一緒に飲まない方が良い。痙攣を起こす可能性があるからだ。酸化マグネシウムなどの便を柔らかくする薬も要注意。この薬の吸収を阻害する。ワーファリン、テオフィリン等も気をつけなくてはいけない。
飲み終わった後、除菌された状態は、感染症にかかりやすいのではないかと思っている。今回も12月末にジェニナックを飲み終わって、5日後に風邪をひいた。去年もジェニナックを飲み終わって4日後にインフルエンザにかかった。今回も2回目のジェニナックを飲み終わったら風邪やインフルに気をつけなくっちゃ。

このところ、インフルA型患者と毎日のように接している。タミフルやイナビルの服薬指導のためだ。閉鎖された空間で、インフル患者と2人きり。もしくはインフル患者2人を一度に指導する事もある。いくら予防接種を受けていても、この状況は厳しい。すぐに、手洗い、うがいをしてはいるが、プレドニゾロンを飲んでいる私は、服薬指導をしないことが望ましいんだろうな・・・でも今のところインフルの予防接種をしていない患者が多い。去年は予防接種している患者も多かった。今年かかると3年連続インフルにかかることになる。それだけはなんとか避けたいと思うのである。

今飲んでいる薬について(12/22)

2012-12-22 17:11:58 | 薬について
私の今飲んでいる薬を、今一度紹介しておきます。


呼吸器科
アレジオン20mg      1錠(半錠で飲んでいる)寝る前…抗アレルギー薬。この薬のおかげで皮膚のかゆみが抑えられている。
シングレア10mg      1錠          寝る前…抗ロイコトリエン薬。鼻のつまり、耳のつまり感を抑えてくれている。
プレドニゾロン1mg     1錠と2錠を1日おき   朝食後…やっとここまで減らせた。全く飲まなくても済む日が訪れますように…      
ムコスタ         1錠          朝食後…胃薬。最近は飲んだり飲まなかったり。プレドニゾロンで胃が荒れるため飲んでいる。
ツムラ柴苓湯(114)    9g        分3毎食前…最近は、効いているのかいないのかよくわからないが、1日2回は飲んでいる。昼は忘れる
オルベスコ200          1日1回夕食前1吸入…ステロイドの吸入薬。喘鳴も、胸痛も、咳もないので、減らしたいが、プレドニゾロンを減らしていて、いつ症状が悪化するかわからないので、一応吸っておく。
耳鼻科
エリザス点鼻粉末200㎍28噴霧用   1日1回両鼻に噴霧ずつ…ステロイドの点鼻薬。パウダータイプ。添加物が入っていない。液体のように、口に流れ込んで来ることがないので、気に入って使っている。鼻に噴霧した感じもしないので、本当に効いているのか不安に思う。鼻の炎症を抑える効果がある。ポリープ再発予防にもなる。

このブログを読んでいらっしゃる方で、なんで自分はこの薬を飲んでいるのかわからないと言う方がいらっしゃったら、相談に乗ります。本当は出してくださっているお医者さんや、もらっている薬局で聞くのが一番ですが・・・