釜石の日々

東京への核攻撃シュミレーション

かって米国国務長官を務めた国際政治学者のヘンリー・アルフレッド・キッシンジャーHenry Alfred Kissingerが名誉会長である外交専門誌The National Interestに、先月24日、「North Korea Could Easily Nuke Tokyo (the Largest Urban Area on the Planet)」と題する記事で、北朝鮮による東京への核攻撃の可能性を指摘している。特に米軍の空軍基地がある横田基地が第一候補となっている。記事では、「日本最大の都市である東京は、その人口が 1334万1000万人で、日本全体の人口の 10%以上を占めている。東京を含む「首都圏(The greater Tokyo area)」と呼ばれるエリアは、この地球上で最大の都市圏だ。そしてまた、この地は北朝鮮の核兵器のターゲットでもある。もし東京が核攻撃を受けた場合、東京は第二次世界大戦以来経験していないような巨大な破壊を経験する可能性がある。」「特に北朝鮮の核兵器の攻撃を受ける可能性が高い 1つの基地がある。それは横田基地といわれる基地だ。横田基地には 1400人のアメリカ軍の軍人とその家族がいる。ここには米軍基地の本部と空軍力があり、横田基地は東アジアの米軍にとって重要な運輸と医療基地となっている。また、横田基地には、日本の航空自衛隊の防空司令部があり、そして、朝鮮戦争中に米空軍 B-29 爆撃機が北朝鮮の目標として攻撃した際の出発拠点でもある。」核兵器学者フレックス・ウェラーステインAlex Wellersteinによって開発された「ヌークマップ(NUKEMAP)」によるシュミレーションでは、「横田基地の場合、広島の爆発より25%強力な場合でも、犠牲は広島よりは軽度であることがわかる。この場合、12,800人の命が即時に奪われ、45,460人が負傷する。放射性降下物は、埼玉県と茨城県では、ともに北東の地域に降下するが、東京都は基本的に放射性降下物から避けられる。」「大部分が東京の霞が関地区にある日本政府に対する攻撃の場合、即時に 24,290人が犠牲となり、90,780人が負傷する。この場合、放射性降下物の雲は、再び北東に流れ、浅草地域までが致命的となり、この地区の住民は茨城などの沿岸まで避難する必要が出てくる。」「そして、おそらく、日本で最も危険な攻撃場所は、日本の国防総省がある新宿区に対してのものだろう。ここが攻撃された場合、56,400人が即時に犠牲となり、12万8,310人が負傷する。その後、放射線の雲が東京で最も人口の密集した地域に広がることにより、被害はさらに壊滅的なものとなるだろう。」いずれも2013年に北朝鮮が核実験で使用した20キロトン級の核爆弾と想定した場合である。広島の原爆が15キロトンであった。昨年9月の北朝鮮の核実験は150キロトンと考えられている。この記事が日本では報じられず、ロシアや中国で取り上げられているところが不気味さを感じさせられる。
2羽のオスのカワアイサとキンクロハジロ
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