釜石の日々

岩手県釜石市に移り住んで16年8ヶ月が過ぎ、三陸沿岸部の自然の豊かさに感動する毎日。

危機対応不能

2021-02-20 19:18:27 | 社会
今日はよく晴れて、最低気温も昨日とは大きく変わり、氷点下を脱して、プラス6度に上昇した。最高気温は12度だ。ただ風が少しあった。庭に注ぐ日射しを見ると、確実に春の日射しになっている。表通りの道路脇に残っていた雪も溶けてしまっただろう。米国のテキサス州の大寒波は死者も出ているが、海亀も危機的な状況になっているようだ。海亀は-10以下になると生存の危機に見舞われるようで、保護団体が5種4500匹の海亀を収容したそうだが、停電も重なり暖房も危機的なようだ。停電のため、暖を取るのに家具を燃やす人も多くいるようだ。釜石ではまだ毎日小さな揺れが続いているが、福島では第一原発に問題が起きている。1号機と3号機で原子炉の水位が急激に低下している。原発事故で原子炉がメルトダウンして、溶けた燃料棒がどこまで沈み込んでいるか分からない状態で、ともかく冷却水だけは流し続けなけれなならなかった。その流し込んだ冷却水の水位が下がっている。震災時の破損箇所が拡大した恐れがあると言う。核燃料棒は核分裂で生じる熱を冷却し続ける必要がある。その冷却水の水位が下がると言うことは、放射性物質で汚染された水が地下へ急速に流れ込んでいるのだろう。原発はこうした事故が起こらなくとも、原発設置市町村への毎年の補助金を出しており、それを考えただけでも、建設費を含め巨額のコストを要し、まして、事故が起きれば、その収束の目処さえつかない更なる巨費を要する事になる。世界の主要国が原発からの撤退方向にある中で、日本だけが頑なに原発推進に拘る。手にした巨大な利権を今更手放せないのだろうが、国費と犠牲を積み増すだけである。原発事故といい、新型コロナウイルス感染と言い、日本の官僚や政治家の危機意識の欠如は酷過ぎる。憲法を改正し、戦争の出来る「普通の国」にしようとしているが、この国の官僚や政治家の危機対応ぶりを見ると、とても現実的な戦争には耐えられない。建前上は自衛隊も文民統制である。どんな戦争も、余裕を持って宣戦布告などしてくれない。過去の日本軍がそうだったように。軍備だけ肥大化させて、それを扱う人や組織に綻びがあれば、巨費を投じた軍備も絵に描いた餅でしかない。そんな餅に巨費を投じるより、まだまだ必要な社会保障に回した方が余程生かされる国費だろう。オリンピック人事でも、どこに決定権があるのか極めて曖昧なまま決められている。緊急時の日本の対応がとても危ぶまれる。これで首都直下型や南海トラフ型の巨大地震でもくれば、たちまち日本はまさに危機的状況になるのは間違いないだろう。しかも、それは自然災害よりも人災の側面がずっと大きくなる可能性がある。政治家も官僚もともに劣化が激し過ぎる。そして、そこに連なる「専門家」もである。要するに真剣に日本の抱える問題に取り組むよりもそれぞれの利権の追求が先にあるのだ。日本の未来につながる極めて重要な問題が山積みである現実を直視しないで、自己利益を追求する小人ばかりが群がっている。まさに「裸の王様」の行列だ。
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