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もんく [とある南端港街の住人になった人]

スペインかポルトガルの港町に住みたい
日本→インドネシア→台湾→マレーシア→日本
since Oct. 2004

マレーシアで働く危うい安心感

2016-01-16 23:46:11 | マレーシアでニャー
人間、定期的な収入があったり、長く住める家があったりすると安心する。安心してると値の張る物を買ったり、部屋のインテリアに凝ったり、もしかしたら猫を飼ったりしてしまう。(猫は引越しに向かない)

個人的にそう言う状態を作り出すと、逆にその状況からさらに安心感などをもらってしまうので、ますます安心感が増幅される。心の安定は客観的な周囲の状況が安定的であるから得られるのではなくて、自分がそんな環境を作り出す事によって得られるものだ。

つまりは、繭を編んで閉じこもる蛾みたいなものだろう。

けれども、周囲の環境が本当に安定的で安心できるものかと言うと、実際にはそうでない場合もある。そうでなくても、だいたい安心してやっている時には不安定な要素を見ない事になっている。そうした場合、ある時突然それはやってくる。

と、回りくどい言い方をしてしまっけれども、実はマレーシア最初に入って3年間いた会社がまさにそうだった。ある日、突然、日本の本社が不渡りを出して、実質的には潰れてしまった。それまでマレーシア工場の方が経営が悪くて問題だと言っていた位で、まさか本社が先にとは想像してはいなかった。

しかしながら、実際には予兆と言うのはあった。世の中のトレンドと出荷している製品ズレが出てきているのはわかっていたし、営業がなりふり構わず仕事を取ってきていてもそれで黒字が出せるコストにはならなそうだとも思っていた。簡単に言うと、出来ない仕事を出来ると言って取ってきていた。

そう言うのは簡単な足し算引き算の問題で、誰にでもわかる。けれども誰もがそれを知っていながら、根拠の無い安心感の繭の中で縮こまっていたのだった。


こうした事は、実はけっこうどこにでもあるのかも知れないな、と思う。マレーシアにある日系企業と言うのは、日本に(お金持っている)親会社があるって言うだけで安心感の幻想を抱かせるものかも知れない。けれど、普通の日本の企業はマスコミ出てくるアメリカ企業のようなのとは違うわけで、東南アジアに工場持っている位の会社は銀行が、売り先が確保されている(大きな会社の海外進出について行ったような場合)からお金を貸してくれて成立しているようなもので、"海外に打って出る"ようなのとは全然違う。ある意味、会社丸ごと安心感の中に置いてあると思っても良いようなものだ。


根拠が無くても安心感を持つのは、ある意味仕事に打ち込めるので良いかとも思う。けれど、少なくとも不測の事態もあるって事は心のどこかに覚悟しておかないといけないのじないだろうか。その安心感が幻想である可能性が大きいのだから。

ジャカルタの次はKLか

2016-01-15 13:41:24 | マレーシアでニャー
昨日、ジャカルタで連続爆破テロらしき事件が発生していた。

今朝のニュースではISが犯行声明を出したとか。昔は戦争はある一部の地域で局地的に大規模に起こるものだったけれども、今は細かく細かく各地に遍在するようになっている。(遍在と偏在、反対の意味なのにどうしてこんなに似てるんだろう。) それに世界は経済とかいろいろな部分で繋がってしまっているし、どこで起きてもおかしくない。

ジャカルタと言えば、このマレーシアからだってすぐの所。飛行機に乗らなくても小さな船に乗って走って1日かからない距離。そしてマレーシアもインドネシアとは有る意味ライバル、でも有る意味兄弟のような国。同じ事件が起きる可能性は他の地域に比べて高いかもしれない。

しかも、マレーシアの警察なんて、ちょっとした引ったくりや強盗も捕まえられない。何でも有り得るんじゃないだろうか?

自衛手段は無いけれど、あまりテロ対象になりそうな繁華街や人の集まるところには行かないようにしなければ。


話は違うけど、一説によるとAKB48のインドネシア版でJKT48と言うのがあるらしい。マレーシアでは全然話題にならないが。こっちもジャカルタの次はKLでグループ結成ってことにはならないんだろうか? (名前がアルファベット3文字になりにくい気がする。)

アレルギーと抗生剤

2016-01-14 14:00:00 | マレーシアでニャー
火曜日の夕方、いつもよりちょっと早めに帰宅して"つぶあん(♀)(タイトル写真の奥側)"を近所のクリニックに連れて行った。("きなこ"(手前)、目付き悪い。)

ノミ・アレルギーでお尻とお腹の毛が抜けてそこに赤い点々ができてしまった。自称猫嫌いの奥さんがネットで調べて「これはノミアレルギー」と言い張ったが、それが当たっていた。医者もそうだと言った。

最初見た時はダニに噛まれた跡に似ていたのでそうだと思っていたが、違ったみたいだ。でも、まさか猫がノミにアレルギーだなんて驚きだ。猫とノミってのはセットであるものだからまさか、そんなものにアレルギーだとは、思いも寄らず。

最も、"つぶあん"も"きなこ"ももっと小さな頃はバケツに入れて洗っていたし、最近は1ヶ月効くノミとダニを寄せない薬をつけている。だからノミに親しみは無いのかもしれない。過保護が逆作用したものか?


さて、クリニックでもらった薬は3つ。1つは軟膏で化膿止め。もう1つはアレルギー反応を弱める錠剤。3つ目は、やっぱりマレーシアらしく抗生剤の錠剤。こうしてうちの猫たちもだんだんと抗生剤漬けになっていく。人間だけじゃないのだ。

それはそうと、軟膏は塗るのは簡単。痛くないからちょっと押えとけば良い。錠剤は捕まえて、口開けさせてポンとノドの奥に落とす。そしてちょっと指を突っ込んで下の奥のところで押えると仕方なしに飲み込む。

猫には理由説明してもわからないから強制するしかないのがかわいそうだ。それとともにいつも思うのが、猫に嫌われやしないかと言う事。猫は嫌な思い出がずっと残る。だから一度嫌うとその後の名誉回復が難しい。それより今は病気が治る方が先決なわけで、それも仕方ないと思ってやるしかない。

どこかの会社でペットフードの味がする錠剤を開発してくれないものだろうか?喜んで食べるやつを。


ちなみに錠剤をレトルトのペットフードに混ぜて食べさせた事があるけれど、ちょっと大きめの欠片だとちゃんと選り分けるからあまり上手くいかなかった。

マレーシアで人を募集することになった...けど

2016-01-13 13:58:04 | マレーシアでニャー
今年は仕事がちょっと多くなると前の方の記事で書いたけれど、それで人がもうちょっと必要になってくる。なので、募集することにした。

日本人?、だったら良いのだけど、日本人に見合う給料はたぶん出てこないのでマレーシア人、それもマレー人にしようと思う。肩書きはまだわからない。と言うのは新しいポジションで他の部署と仕事の内容とやり方を変えるから。

ただ、そうなると募集して合いそうな人が来てくれるかどうか、これがわからない。マレーシアでは(時々この事は書くけれど)、ジョブスコープと言うのがあって、その書類に書いてあることだけやれば良いと言うシステムが一般的。でも、今回来てもらうのは、自分でいろいろ何でもやってくれる、と言うか、やりたい人。スキルはそれほど高くなくても、将来ステップアップするためのチャンスが欲しい人ってのが希望。

要は、とても日本的発想で募集するってわけ。この意味は、仕事の効率を上げたいから。マネージャ→リーダー→その下の中間管理者→労働者みたいになると、一つのことをやるのに伝言ゲームになって人が増えた分だけ効率が落ちる。それにこの「→」すら非効率。だって言わないとやらないって事になりかねない。

でも、もしそう言う人が来たら、管理者としてはきっとたくさん我慢しないといけないと想像。だって、こっちも「こうすべき」ってどこかに思ってるわけだけど、それと同じ事なんてきっと思っても感じてもいない人に自由に動いてもらうわけだから。難しいところ。


ところで、この記事の最初の方を読んできっと疑問に思った人もいるはず。「何でマレー人なの?」と。よく日本人はマレー人は怠け者だと言うから、こう言う場合、特に中間で管理するような人を選ぶ場合、マレー人て選択をする人は少ないんじゃないかと思う。多くの場合、中華系を選ぶんじゃないかと思う。

でも、あえて、自分はマレーを選びます。中華は絶対無し。民族で区別してはいけないけれど、これには理由がある。素直な人が多いから。

マレー人を怠け者と言う人は、たいがい仕事などで中華系の人と付き合っていて、もともと怠け者とは彼らがマレー人に対して言う事なのだ。中華系はたくさんのマレー人の部下を使うのに怒鳴ったり怒ったりするのが普通。そんな事してるから逆に言わないと仕事しない、見てないと怠ける人が作られる。相手がマレーじゃなくてもどんな民族でもそれはきっと同じ。日本にだってそう言う例はある。鳥と卵の関係なのだ。どっちが先かわからない。

もう一つ、マレーを選ぶ理由は、外国人労働者もマレー人が好きだから。要はインド系も中華系も管理者みたいなポジションで入ると自分では手を動かさない。仕事を「命令」だと思う人が多い。命令したら自分の仕事はそれで終わったと思う。後になって不具合が発生すると、自分はちゃんと言ったのに(つまり自分は悪くない)、作業者が言いつけを守らなかった(作業者が悪い)となる。これは全く例外なし。マレー人の場合は、最初に怒らないでできるやり方を教えてあげると通常それほど問題無い。これは実績としてこの通り。

それでもし仕事が足りてないと思ったら、それはその人のせいじゃなくて自分がちゃんと指導していないせいなのだ。そう言う意味で上手くやるにはマレー人が一番適している気がしている。

みなさん、マレー人が怠け者と思ってしまったら、その背景には自分の交友関係などがあると考えた方が良いですよ。

インドネシア人はよくわかる

2016-01-12 13:50:42 | マレーシアでニャー
いつも昼を食べている食堂にたくさんのインドネシア人が来ていた。

近くの工事現場で働くようになったのだと思う。不思議とインドネシア人の男ってのはパッとみてインドネシア人だとわかる人が多い。民族としてはマレー人も近いのだけれど、インドネシア人はなぜかマレーシアでは混ざってしまわない。

実際は混ざってしまわないのじゃなくて、出稼ぎで来ているインドネシア人は混ざらない。マレーシアで結婚したりして住んでいるとやっと混じる。一度混じると民族的に近いのでわからなくなる。

それにしても出稼ぎのインドネシア人はよくわかる。まず、ジーパンをはいている。足はビーサン。ビーサンはたいがいもうペラペラになってしまっている。次に、黒くてロックっぽい柄のTシャツを着ている。髪が長いか、毛糸の帽子をかぶって後ろのところから髪の毛がヒョロヒョロ出ている。帽子はラスタカラーっぽいのが好きらしい。たまにギターを持っていたりする。言い方悪いけど、ちょっと小汚い感じ。(実際に汚いのじゃなくて、わざとそう見えるように装っている。)

不思議なのは、インドネシアと言うと、今は1つの国って事になっているけれども、実際はものすごくたくさんの民族がいて、顔つきとかもみんな違っている。にも関わらず、出稼ぎに来るインドネシア人はみんな似ている。なぜなんだろう。

インドネシアの政府は独立後に国がバラバラになるのを恐れて子供達にジャワの言葉であるインドネシア語を学ばせて、それから衛星を上げたりして全員にテレビを見せたけれど、そんな事でみんな似てきているのかな、と想像する。そう言えば、昔バリにいた時、ジャワで作られたテレビドラマのセリフの言い方が流行ったことがあったっけ。


国際的な仕事の実態って何?

2016-01-11 13:59:58 | マレーシアでニャー
たまにでもこれを読んでいて下さるみなさんには、もう充分におわかりの事と思いますが、マレーシアで仕事するってのは、日本でのそれと違った意味でたいへんです。(と思う)

たいへん?、いや、バカらしい、と言った方が近い場合が多いんじゃないでしょうか?(と思う)


ここマレーシアへ来て「一旗上げよう」(古い言い方!)って人も中にはあるかと思います。その場合、仕事する人間としてどんな風にしたらそうなるんでしょうか? 最先端ならアメリカでも、もしかしたら日本とか台湾とか韓国でもOKな事が多いわけです。インターナショナルって意味では確かにマレーシアは有かもしれません。(でも日本人が思っているインターナショナルとはちょっと違うと思います。どっちが正しいってわけではないにしても。)

ただ、その実、思ったより、思ったよりずっと、思ったよりずーっとずっと、低レベルな事に心を砕かなければならないはずです。それができないとその先が無いのですから。




先週、あるレポート、...らしき物がメールに添付されて送られてきた、中華系エンジニアから。彼は大学もちゃんと出てるらしいし他の会社での仕事も何年もあるベテラン。レポートの中身を見てみると、あるフォームの一部分に数字が何個かタイプしてある。それだけ。

この件、その数字以前に機械自体に問題があって、ある部分が削れてしまっていたとか曲がってしまっていたとか、いろいろ問題があった。そう言う事には全然触れていないでその数字がちょっとだけ書いてある。


なぜそうなっているのかと言うと、フォームにはイラストや写真や図面を載せる枠が用意されていないからだと思う。なぜなら通常の状態ではそんな事想定する必要が無い。今回は異常事態なわけだけれども、書くところが無いからそのまま送って来たのだった。

普通には、こうしたレポートは記録だから後で必要になると思われる情報もいっしょに必要だし、報告書だけ見る人もいるわけだから実物を見なくてもその人にわかるようにするのが筋じゃないのかと思う。が、彼の頭の中にはそんな思考が無いらしい。言われた通りにフォームを埋めたら仕事は終わりなのだ。


さて、仕事経験のごく浅い人間であれば、まあ、許される。コンピュータのプログラムみたいにイチイチ絶対間違えないような仕事の与え方をすれば良い。けれども、有る程度の成果を期待されて雇われているこの手の人間はどうすれば良いのだろう? 立場上、自分は指導する者ではないが、親切に何かしてやるべきなのだろうか? それとも、嫌味でも書いて返信しとこうか? 面倒臭いからとりあえずの仕事に支障が無いならば無視しとこうか?....



海外に出て国際的な仕事...みたいな事を言われるわけだけれど、自分はちょっと知りたい。そう言う仕事ってどう言うのなんだ? この郊外の工場でやってる自分の仕事だけが特殊で、大志を抱いて日本を出てくる人たちの仕事はもっとスゴイ何かがあるんだろうか?って。

ベッキーがどうした?

2016-01-10 23:12:28 | マレーシアでニャー
最近、マレーシアはあまり大きなニュースが無いみたいです。

強いて言えば、物価高騰かな。日本もずっと昔のその昔、物価ってのは日々高くなっていくものだと誰もが信じている時代があったけれど、それと同じ事が今のマレーシアでは起きている。スーパーで物を買うとき、食堂で食べるとき、だんだん使うお金が多くなっている。(それに比べて給料の相場はあまり上がっていない。)

そう言う時、行政は公共料金は上げないものだけれど、マレーシアではなぜか率先して上げられている。電気、水道、上がるらしい。高速道路はもう上がったし、バスも、それに電車なんか何と5割近くも値上げされた区間があったりする。どこも道が渋滞し始めていて公共交通機関に誘導するなんて政策では言っているけれど、どうもその反対側に誘導しているように見える。そうそう、マレーシアに来た時に空港からKL市内まで乗る高速列車もかなりの値上げの対象になっているから前にマレーシアに来たことある人はきっとビックリすると思う。

それでも、マレーシア、まだ大事件みたいなニュースが無いだけ世界と比べればマシかもしれない。日本はどうなんだろう? どうもベッキー関係ニュースで持ちきりだったりして、本人には悪いけれど、平和で良いなと思う。

ところで、世界では、特にイスラム圏だと男の人は複数の女性と結婚できるようになっているのでベッキーみたいなケースはニュースにもならないんじゃないかな?、と想像する。マレーシアだと何人も奥さんいる男ってあまり聞かないけど、いるにはいるらしい。以前いたことのあるインドネシアではそう言う家を訪ねた事があった。ホントにちゃんと何人か奥さんが普通に1つの家に暮らしててちょっとビックリした思い出がある。

2人目の奥さんと結婚する前は大概、日本で言う不倫から始まるわけで、不倫に値する期間はやっぱりある。って事はそれは後で結婚するのであれば普通の事っわけで、ベッキーのように泣く事も、それを他人がどうこう言う事でもない。

もうちょっと違った見方をする人もいるかなあ?、と思うのは、その相手の人は結婚してたって言ってるけど、その意味は役所に届け出てたって事で、別に神様に誓ったわけじゃないでしょうって。それと結婚とか恋愛とかってのは個人の問題であってそれがどうだってみなさんの前に出て釈明するとかって、それはどんな根拠があってそんな事させられなきゃいけないんだ、って意見もあるかもしれない。


ニュースは日本語以外で報道される事もないだろうから日本人以外には知らないのだろうけど、もし他言語で報道されても、世界の多くの人はえっ?、それってニュースになるの?と言うことになるのかなあ?、などと外から見てるとそんな風に感じたりする。

正月前の静けさ

2016-01-09 23:01:49 | マレーシアでニャー
日本は正月が終わって一段落、と言うか、あ~あとなっているところだろうけれど、マレーシアの場合はこれから正月(中華正月)になるので年末の慌ただしさが始まる直前の静けさ。

商戦をひかえて各ショッピングモールは赤いデコレーションでいっぱい。赤いサルの縫いぐるみなんかも売っているし、赤いTシャツにサルの絵が描いてあったり、そうでなくても赤い服が多く吊るされている。(心の中では、そんなモンいったい誰が買うんだよ!とちょっと思ってたりする。)

もう少し経つとあのチンゲンサ~イ♪チンゲンサ~イ♪みたいな音楽がそこらじゅうに鳴り響くようになるはず。毎年の恒例なので。なので、これから約1ヶ月後の中華正月までちょっと憂鬱。

猫と工場仕事はアルツハイマーの元

2016-01-08 13:54:04 | マレーシアでニャー
昨夜ご飯を食べた後にバナナを食べて昔の映画のDVDを見、寝ようと思っていた11時半頃にメッセンジャーでアクシデントの知らせが入る。


夜も動いてる工場なのでごくたまにだけれど、ある。何しろ人間と言うのは思いも寄らない事を考えてアクシデントってものを起こす生き物なのだ。予測できる事は対策できるけれど、予測できない事や99.999999%は無いだろうって事になると起きてみないとわからない。

低賃金の労働者だと言われた事だけモクモクとやるって事を期待されたりするから、有る程度機械みたいな存在になっているところもあるんじゃないかと思う。日本ではそうでも無いかもしれないけれど、他の国だと外国人労働者は言葉を伝達しながらインテリジェントな仕事をするようなのができないと思われたりしているからけっこうそうなり勝ち。

ま、うちの工場の自分の受け持っている部門はそう言う仕事してもらうと回らないので、言葉の問題はちょっとあるけれども可能な限り (人によっていろいろなレベルがある) 考えて動く仕事をしてもらう事にしている。だからあまり身体的な意味で拘束するようなやり方はしていない。

どっちかと言うと、何か問題があったら自分でどうにかするか、自分でできない時は助けを呼ぶような感じでやっている。お昼ご飯を食べに行く時間とか休憩の時間も工程の暇な時間を自分で判断していつでもどうぞ、にしている。その結果休憩時間が会社の規定よりちょっと長くなっても怒られない。仕事中にスマホで友達や家族に連絡入れていても問題にしない。


その反作用で、労働者は自分で勝手にいつもと違う事をやる場合がある。何しろ自分で判断してやって良いわけだから、特定の順番を違えてはならない仕事以外は多少そう言う事も出てきてしまう。

昨夜はその典型的な事件だったのじゃないかと思う。彼はトレーの中に入れた液体が冷えて固まったかどうか知りたかった。運悪く、表面だけがちょっと固まっていてチョコレートみたいに見えたその物は中がまだ熱くて液体のままだった。表面をちょっと触ってみたところ固そうだったので勢いでさらにもうちょっと力を入れた。表面がバリッと割れて人差指、中指、薬指がズボッと入ってしまった。

粘り気があるのでそれは指にまとわりついて離れない。仕方なくそのまま水道に行って水で冷やして取れるまでの間、指は熱にさらされて火傷をしてしまったのだった。とは言え、温度は最高でも120℃だから指を入れた時にはもう相当下がっていたと思われ、クリニックに行って薬を付けて包帯を巻かれた程度で済んだ。見たところ指も赤くなってはおらず、薬指に小さな水泡があるだけだった。不幸中の幸い。

軽くて良かったのだけれど、クリニックについていって、その後工場の工程をちょっと見ていろいろし、結局帰って寝たのは1時過ぎ。寝てから夜半に1回窓の外でつぶあんがご飯とブラシをせがむ。早朝5時半にもまた騒いで起こされる。あまりの寝不足に猫ご飯を皿にあけてやりながらコックリコックリしてしまう。まずい、と思ってようやくまた寝るけれど、なんだかすぐに朝になってしまって、結局また寝不足。

今朝ニュース記事を読んでいたら、寝不足と糖質をたくさん食べる人はアルツハイマーになり易いと書いてあった。猫と工場仕事はアルツハイマーの元になるかもしれない。

徹底的に歩かないマレーシア人

2016-01-07 13:43:32 | マレーシアでニャー
工場からほんの数十mのところにマレー食堂がある。

ほとんど毎日そこで食べるのは、近いから。近いも近い、うちの猫たちの散歩コースと同じ程度の近さ。往復するのに10分もかからない。食堂に行くには工場の門を出て左に歩く。お昼の時間は太陽が真上にあってちょっと暑い。でも距離が短いから苦になると言うこともない。

ここに最近よくインドネシア人のユンボ(パワーショベル)の作業員が来るようになった。去年火事になった隣の工場の再建工事をやっている関係で今雇われて来ている。その人がやはり同じ時間にお昼を食べに来るのだけれど、いつもそのユンボに乗ってくる。ユンボだからノロノロ走る。ノロノロ走って、食堂の駐車場に入って、右側の空いたところに停めて、ユンボの高い運転台から下りてきて10mほど歩いて食堂の屋根の下に入る。帰りはその反対だ。

見ていると、歩いた方がよほど短時間に済みそうだ。彼の現在の職場は自分の工場の、食堂側にあるので自分が歩く距離よりそのユンボが走る距離はさらに30m以上短い。単純に彼は歩かないと脳みそのどこかで決めているのだと思う。


ずっと以前、インドネシアにいた時、やはり同じような光景があった。

その頃は車を持っている人はそれほど多くなかったけれど、多くの人が借金して(ローンで)カブを買っていた。今でもマレーシアで売っているホンダのEX5と言うモデルだった。彼らは家から出てほんの20mほどしか離れていない屋台やお店に行くにもカブに乗って出かけていた。

ジーンズを履いて、ヘルメットはかぶっていない。胸のポケットには男なら必ずタバコの箱が入っていた。近所の友達の家に行くにも必ずカブに乗って出かけた。遠くじゃなくて隣とかそのまた隣位でもそうだった。つまり、徹底的に歩かないのだった。


それと同じ事が、やっぱりマレーシアにもある。さて前記の食堂にはうちの工場の人間の10人とか20人ほども食べに行く。工場の労働者は1回のご飯にRM5(150円位)ほど出すのは高いので、それ以上のレベルの人が食べに行く。テクニシャンとか、リーダークラスやスタッフもいる。

バスで送迎されていて工場に車が無い人は歩くしかないにしても、車やカブがある人は100%それに乗ってそこまで行っていて、歩かない。工場の中を端から端まで歩くのとそう変らない距離だけれど、絶対に歩かない。その徹底振りには驚く。

もちろんこっちが勝手に驚いているだけで、彼らはそれを普通と思っている。


これは大げさに言っているんじゃなくて、たぶんほとんどのマレーシア人が普通と思っているんじゃないかな、と思う。街の造りが車で移動する事しか想定していないのはその証拠じゃないだろうか。

幹線道路とか高速道路からしか入れないお店があったり、びっくりするような山の中に平気で大きな住宅街を作ってしまったり、車道はきれいなのに歩道はガタガタで穴だらけ段差だらけだったり、歩道なんてあればまだ良い方で、隣町に行くのに高速道路でしか行かれないとか、そう言う状態なのだ。


そんな街に住んでいると、自分もあまり歩かなくなってくる。だって、歩くところがショッピングモールしか無いのだから。でも、できれば少しは歩きたい。せめて食堂に行く位は。なぜかと言うと、歩いているといろいろな事を思いつく。このブログのつまらない文章を毎日書けるのはこのちょっとの歩きがあるからなのだ。

頭の上に

2016-01-06 23:02:12 | マレーシアでニャー
疲れがたまっている。

今年は仕事でちょっと新しい事やらなきゃいけない。でも、マレーシアで新しい事を始めるのはちょっと危険だ。もうわかるかと思いますが、みんな逃げちゃうからです。

細かく仕事に期限でも設定されていないといつまで経っても仕事に手を付けない。どう見てもそのうちアップアップになってしまうと思えるんだけど、言われるまでやらない。と言うか、強制されるまで放っておくらしい。

それで、そう言うのも上手く操縦しないといけない。それと、日系企業で新しい事ってなると当然日本が絡んでくるわけで、つまりは日本からの連絡も多くなる。って事は言葉の橋渡ししながらにもなってくるので二重三重に仕事が増えてくる。

ま、それは通常の事として、プライベートでもちょっと大変。飼い主逆指名猫のママレードが家にずっといるおかげで元の住人(猫)のつぶあんときなこが外にいるのを好むようになった。前も書いたけれどつぶあんが夜中と早朝に散歩に行こうとせがむ。

夜は11時過ぎ、朝は目覚ましの鳴る6時半より前の6時頃にやって来て自分の散歩コースの方に鼻を向けて座る。振り向いてこっちへ来いと命令する。そんなわけで寝不足気味。


ここから本題に入るのだけど、疲れがたまってくると身体の一部に印が出る。これはもう、たぶん10年も前に気付いたもので、初めはそうだとは思っていなかったけれど、次第にそうだったのか、とわかるようになった。その印と言うのは、頭の頂点の近く、いつも同じところにデキモノができる。触るとちょっと痛い。化膿したニキビみたいな感じじゃないかと思う。と言うのは、自分で見た事が無いから。

神経に沿って住んでいるサルモネラ菌か何かが抵抗力が低下した時に暴れ出すような事らしくて、疲れがたまるとこうなるらしい。ウルトラマンのカラータイマーみたいなものだね。

と、新年からちょっと疲れ気味なのでユルユルと今年を始めようかなと思う。

飼い主逆指名猫

2016-01-05 14:05:04 | マレーシアでニャー
うちでは今のところ2匹の猫がいる、ことになっている。
”つぶあん(♀)”と”きなこ(♂)”の2匹。

が、最近、この2匹の楽園が他の猫たちによって侵食されてきている。
一番最初に来ていたのは”ニーニ”と言う♀で、ニッ、ニッと無く。トラ柄でお腹だけ白い。泣き声以外あまり可愛くないが、きなこが気に入っていたのでたまに来て残りのご飯を食べて帰るのだけは許していた。

次に来たのは同じトラで妊娠している”はは”。よく水を飲みに来る。妊娠しているのであまり厳しくはしない。けっこうおとなしい。

ここ2週間ほど入り浸りなのが”ママレード(♂)”。まだ子供で、たぶんサカリになった事がない。だからきなこが同じ♂なのに強く拒否はしない。今日もこうしてうちの敷地の中で寝ている。


ママレードは人懐こい。毛がふわふわでオレンジ色の首根っこを掴んで遠くへ置きに行くときですらノドをゴロゴロさせている。何度追い払っても懲りずに来る。きなことつぶあんが遊びに出た時でさへうちに入ってきておねだりしている。食堂のテーブルの下にいて見ず知らずの他人に可愛く目を細めて食べ物をねだる、あの手の猫らしい。

こいつを今後どうするか、ちょっと考えなくてはいけないと思っている。(誰かもらってってくれないだろうか?)


ところで、他人に好かれると言うのはある種の人間にもある性質らしいけれど、この手の猫にはかなわない。でも猫は人間と違って”いつでも笑顔”って事もない。ただニャーニャー言ってるだけだ。そして人に何の利益も与えてくれないてネダるだけ。

強いて言えば、手足は毛が生えてて丸っこいし、シッポがピョコピョコ動くし、そして抱きかかえて苦になるほど重くなく、小さい。それにさわり心地は良い。その程度のウリしかない。が、なぜか人に好かれる。

でもよく見ると、牙と爪は鋭くて、明るいところで目が鎌みたいに細くなる。たまに口が臭くてノミがいる。でも、なぜか人に好かれる。

猫ってのは”人に好かれてナンボ”の生き物。全くの野生として生きてはいなくて、飼われているにせよ、いないにせよ、必ず人間のそばで生きている。人間が無意識に反応してしまう物質を身体から発散させているのじゃないだろうか? それがわかればイグ・ノーベル賞かなんか取れるかも。

正月からもう少しの試練?

2016-01-04 21:26:32 | マレーシアでニャー
大晦日にほったらかしにした件、やっぱり後遺症が出ている。

人間、危機的な状況になったら何か行動を変えるとか、できそうにない事でもやってみるとか、もっと別の言い方をすればアガイてみるとか、本当にするものなのだろうか? 山で遭難したとか、海で漂流してしまったとか、どこかに閉じ込められてしまったとか、そんな事を想像するときっとこんな事するかも、あんな事するかも、と言うのもあるかもしれないが、平時に思っているそう言う事って、人間はするのかなあ? するかもしれないし、しないでそのまま死んでいく事を受け入れるかもしれない。

ほったらかしにされる位では命の危険は無いわけだし、人にもよるけれどお金のためにやってるだけの仕事なのから、そこまでやらないのか? それともやっぱりできなかったのか? とりあえず、大晦日の仕事はあまりはかどらなかったらしい。


ところで、マレーシアの企業はどう言う仕事の仕方をスタッフに求めるのだろう、と言う疑問が湧いてくる。以前、ちょっとだけいた中華系マレーシア企業では上司に服従する事が第一で、第二はお金と言う感じだった。全部がそうと言う事もないと思うけれど。今の職場みたいに日系企業でも集まってくる人の多くは他のマレーシア企業から来るわけで、どうしてもそんな臭いがしてくる。

ある人は部下に強く言う事が仕事と思っているし、ある人は既存のやり方を全く変えたくないし、ある人は自分の仕事に他人が口を出すのを極端に嫌う。どの人もその実態とは無関係に自分は良くやっていると言う体裁にこだわっているように見える。

たぶん、そんな事情で失敗しそうな事には手を出さないのだろうと思う。相手が機械であれば、不具合は機械が壊れたと言うところで済ませてしまい、それ以前にメンテナンスが不足していたとか、それ以後に自分のスキルを超えたところにある解析もできない(つまり、簡単に言うと「わかりません」と言えない)のだと思う。

そんな人にはほったらかしはけっこう試練かも知れない。でも、神様は乗り越えられない試練は与えないと言うからもうちょっとほったらかし続けてみようかと思う。(ごめんなさい、私は神様じゃありませんけど)

結婚式です。おめでとう!

2016-01-03 16:17:00 | マレーシアでニャー
久しぶりに結婚式に行ってきた。

以前の職場だと時々あって招かれ事もあったのだけれど、今の仕事場ではほとんど無い。今の仕事場の工場で働いているのは多くが外国人だから結婚式自体があまり無い。だから今回行ったのも前の仕事場の関係。

11時位から食事が出て、12時頃から式があると言うのでちょっと早めに行ってご飯をいただいて待っていると、ガシャガシャとマレーの楽隊の音が聞こえてきて道路側から家に向かって花婿行列が入ってきた。マレーの結婚式は花嫁の家でやるのが普通だそう。(両方で2回やるって説もあり)

結婚式って言っても堅苦しいところは無いので写真撮ったり食べたり、久しぶりに会った人と話したり、和やかな雰囲気。おめでとう!