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もんく [とある南端港街の住人になった人]

スペインかポルトガルの港町に住みたい
日本→インドネシア→台湾→マレーシア→日本
since Oct. 2004

ベビーパウダー

2006-09-06 08:23:50 | 台湾-非観光的
腹が減ったので飯を食いに出た。
ホテルを出てしばらく行くが人影が少ない。日曜日の台湾人は朝が遅い。
日差しを避けて路地に入る。
路地の奥の方で何かがもぞもぞと動いている。ゆっくりとだが右から左へと移動しているようだ。
近づいてみると子供だ。人間の子供がすやすやと寝ている。

だが何故寝ている赤ん坊が寝たまま路地を横切るのか。
不思議に思って子供の下を、つまり子供と地面の境目を腰をかがめて覗き込んでみた。
そこには黒い点々が行ったり来たり集まったり離れたりしながら全体として一つの固まりとなってうごめいている。
蟻だ。


後で聞いた話だが台湾ではよくある事らしい。
赤ん坊を寝かせる時に母親がベビーパウダー塗るのだが母が目を話した隙に子供が蟻に攫(さら)われるのだ。
ベビーパウダーを買ってみた。
謎が解けた。
ベビーパウダーは通常タルクと言う鉱物の粉なのだが、同じ銘柄にもかかわらず台湾で売られているそれはコーンスターチだった。
ベビーパウダーをつけて昼寝する時は気をつけよう。

フォーの嫁入り

2006-08-14 00:39:17 | 台湾-非観光的
台湾の中華料理は日本で想像しているものとは随分違う、と以前に書いた。
その味は「甘い」「重い」「臭い」んである。(注意:悪い意味にとらないで)
そういった理由で日本人出張族はどうしても和食に走る。

いやいやちょっと待て。
まがい物の和食に走ること無かれ。

ここは本物のベトナムのフォーに限る。
あっさり味のフォーは重い台湾料理に飽きた時には持ってこいだ。


実は台湾は隠れたベトナムフォーの本場なのだ。
街の屋台店に「河粉」とか「越南」と漢字で書かれているので一見わからないが紛れも無く「越南」は「ベトナム」、「河粉」はお米粉で作った幅広麺の「フォー」を差す。これを知ると街にこういった店が時々あるのに気付く。


どうしてこんなにベトナムフォーの店があるかと言うと、ベトナム人女性を嫁として迎える台湾人男性が多いからだと思われる。物の本によれば台湾では結婚しない(できない?)男性が多いらしい。そのうち歳をとって適齢期を過ぎたところで親がやきもき、結婚を勧めるのだが既に遅し。そんな台湾人男性にベトナムから嫁を紹介するサービスがある。

幸いベトナムには中国系の人が多いし、台湾人も実は遺伝子的には漢民族よりベトナム人に近いらしい。あちらでもより裕福な台湾行きは歓迎されるとの事。


そんなわけで台湾は今やベトナムフォーのもう一つの本場なのだ。
前置きが長くなったけれど今夜の夕食は「越南牛肉河粉」となりました。
「我要(ウォーヤオ)ヌクマム」って言うと足してくれます。あの味と香りがよみがえります。

台湾に来たらベトナムフォーも是非、お試し下さい。

人生は右足から

2006-08-05 00:25:30 | 台湾-非観光的
朝、家を出る時には左足で敷居をまたぐ。これが「ひん」。
次の一歩は右足でこれは「ふく」。だからその次はまた「ひん」。次は「ふく」でその次は「ひん」。
ひんぷく、ひんぷく、ぴんぷく、ひんぷく、貧福、貧福、貧福、貧福......
ずーっと歩いて目的地に到着した時に「福」であればよし。「貧」ならだめだ。

あみだクジでも花占いでも、最後に良いか悪いかが重要だ。問題は最後の1つ。
人が生きて行く上で最後に幸せだったと思えるかどうか、これは重要。

逆に最初の一歩目はそんなに重要じゃないのだろうか。


今いる通訳の男の子。何々大学の日本語学科を出たと言うので年齢的には男の子では失礼かと思うけれど、男性ではなくあえて男の子と呼ぶ。

たどたどしい日本語で「私はまだここに入って5ヶ月ですから装置の事わかりません。わからない場合は質問させてください。....」
(私)XXXについてはどうしたら良いと思いますか。
「上司に相談してみます。」
日本語はそれほどでもないけれど、こう言うやり取りのしかたは立派に日本式。

日本式には普通だし謙(へりくだ)った感じなのだけれど、聞いていると何だかイライラする。日本では当たり前のせいかあまり意識しなかった事だけれど。

新人だから(って言ったってもう5ヶ月経ってる!)知らない分からないが当たり前。ちょっとした事でも報告するのが当たり前。上司に判断を仰ぐのが当たり前。出来ないのが当たり前。


それは謙虚さ?美徳?

いやいや、それは自分の可能性をあえて自分で狭めているだけじゃないの?
やろうとすればできるはずの事をやらない。分かろうとすれば分かる事を分からないままにする。決めようと思えば決められる事を決めない。そんな習慣を付けて行ったらどんどん可能性は狭くなるじゃないか。


朝、家を出る時には「ふく」から踏み出すべきだよ。絶対に。

携帯電話天国

2006-08-03 01:49:48 | 台湾-非観光的
台湾と言えば携帯電話天国。
携帯電話の契約数が人口を超えている。携帯電話を持ってないと言うと「えっ?何で」と言われることもしばしば。

仕事で使っている人は2台持っている事が多い。電話会社によって電波が届かない場所があると言うのだが、それは口実じゃないかと思う。新しい機種が出たら欲しいだけだ。夜市でも携帯電話の着せ替えグッズが出ているし、街は携帯電話販売店が軒を並べて営業している。よほど好きらしい。

携帯電話の値段はいろいろ。
回線契約と同時に買えば399元と安いのもある。それでも新機種や人気の機種は5000元とか7000元、1万元をはるかに超えるものも普通に売られている。昔と違って音楽プレーヤになるもの、インターネット端末として使えるものなどさまざまで機能的には日本の最新携帯電話とそれほど違わないんじゃないだろうか。

しかし、この分野では日本のメーカーは弱い存在でメジャーなのはNOKIAやMOTOROLA、次に韓国SAMSUNやSONY-ERICSSONで続いて台湾メーカー各社となっているようだ。



と言うわけで携帯電話を買ってみた。(写真)
ホテルでも仕事場の人にも外国人が携帯電話を持つのは難しくなったと言われていたし、実際に持っている人達も台湾人名義でプリペイド方式(外国人は口座が無いとか住民票が無いなどで月契約しない)のものを使っている。

ところが先日電話会社に行ってみたところ、個人の身分証明書だけであっけなく簡単にSIMカード(GSM方式の携帯電話はIDの記録されたこのカードを電話機にセットして使えるようになる)をくれた。日本人社会では時として根拠の無い伝説が広がるものだ。いつもながらあてにならない。何でも自分ででやってみるものだなあ。


この携帯電話、一番安いの狙いで決めた機種。それさらに近所の人に交渉してもらってかなり安く買った。
安いから通話以外何の機能も無いMOTOROLAだけれど、まあ充分かな。GSM方式だからSIMを代えれば他の国でも使えるしね。


写真は台湾製の偽ハーシーズチョコレートと一緒に撮影。
数字キーの中に中国語入力用の文字が見える?

言葉が地図

2006-07-10 00:57:49 | 台湾-非観光的
毎朝、仕事場である工場にはバスを利用する。
路線バスじゃなくてホテルがサービスで用意してくれる大型観光バスだ。

不思議な事にバスの走る経路が毎日違う。バスの運転手は毎日同じ人ではないから違う経路を走ることも考えられるのだけれど、同じ所に行くのにこう毎日違うのも変だ。

出発前にバスの運転手はホテルの従業員に行き先を聞いている。ホテルの従業員は「XXX路にあるXXXと言う建物まで。」と答える。運転手はうんうんと納得して走り出すのだが、行き先は同じでも途中の経路が全く違う。

日本でタクシーに乗ると、目的地が同じならほとんど経路は同じだ。渋滞や工事中でも無ければ最適な道と言うのはだいたい決まって来るものだから。

しかし台湾ではそうではないようで、目的地の場所を表すのに街や道の名前を使う事が多い。だから日本人と違って地図のような形状や空間認識の能力を使用しないようなのだ。ビジュアル的な表現よりももっと高度に抽象化された言葉で位置を表現してしまうとは恐るべし、と思ってしまう。しかし、逆に途中経路のようなものは言葉の中で表現できないはずだから、どの道が効率的かと言った事までは評価できないのかも知れない。

こういった違いは遺伝子とか人間の元々ある能力の差といったものとは関係なくて、多分教育や生活習慣のような後天的なものによるのだろうと思うが、すぐ隣の国なのにやっぱり何かちょっと違うものだなあ。

ヨーグルト

2006-07-01 00:59:53 | 台湾-非観光的
今日コンビニで牛乳を買った。(1Lパックで55元だった。)
愛妻がデパートで買ってくれたヨーグルト菌でヨーグルトを作るためだ。
長い間の出張生活の健康管理にはヨーグルトは欠かせない。

しかし台湾で甘くない牛乳を買うのが容易になってよかった。
今では日本と同じように普通の牛乳と低脂肪牛乳がコンビニに並ぶようになったのだけれど、ちょっと前は砂糖の入っていない牛乳を探すのがたいへんだった。牛乳は甘いのが当たり前だったからだ。

牛乳ばかりじゃなくて、ペットボトルのお茶もそうだった。いちいち成分表で確認して「砂糖」と書いてないのを探さなければならなかったのだから。今では無糖がブームなんだろうか、普通に無糖のお茶が買える。しかも日本好きの台湾らしく日本風のお茶もある。それに伊藤園まで普通にある。この急な変化はどうしたものか?

そうそう、愛妻ありがとう。
健康に気をつけてヨーグルト食べているよ。
何でも生きた乳酸菌のヨーグルトはカロリーの過剰摂取を抑えてくれるらしい。ガッテンで言ってた。高カロリー食品の多い台湾の食事には必要だね。
さすが愛妻。愛妻無しでは生きていけない。

ミスするチャンス

2006-06-28 01:53:11 | 台湾-非観光的
台湾に来ている人は台湾人エンジニアに厳しい人が多い。
ちょっとしたミスにダメ出しが出る。
めんどうなのでそんな言葉に付き合わない事にしているが、ちょっと酷いと思うこともしばしば。
相手がエージェント会社(平たく言えば下請け)で経験少ない人間が多くて言葉も通じないから言い易いんだろうなあ。


でも、最初に言っておいたのになあ。
「彼らが何かミスしても、変な事しても許してやってくださいね」って。

なぜなら、装置台数の多さとその反対に人の少なさは前代未聞、まさにスケジュール見ただけで「無理」と思った位。加えてその装置のほとんどが未完成のまま入ると言う状態。


こんな誰も経験した事のない仕事のやり方をどうにかするとすれば、とにかく誰かが何かやってみるしか無い。ミスしても怪我せずにやり続けてもらうしか無いのだから。そんな時にいちいちダメ出しして意欲を削ぐなんてのはどう考えても自殺行為。


そんなわけで考えた。
今回の自分の仕事の枠組みは「ミスするチャンスを与える事」にしようと。



これが適用できるのはこんな特殊な場合ばかりじゃないかも知れない。
我々はけっこう他人のミスや間違いに厳しい。
いちいち例をあげないけれど、そんなにミスがいけないのなら、そのうちに日本人(世界中かもしれないが)全員が切腹しなければならないんじゃないかと思われるほどだ。一度もミスせずに天寿を全うできる人っているんだろうか?

よく言う事だけれど、4番バッターだって3回に2回はミスをしている。成功は3回に1回だけだって。
つまり2回の失敗をしないと1回の成功は無い。普通の人だったら10回の失敗をしないと1回成功できないかもしれない。
1回のミスで切腹じゃ誰も生き残れないよね。


だから「ミスするチャンス」って大事じゃないかと思う。
たくさんミスしてちょうだい。みなさんも。

「優等生」と「やんちゃ坊主」

2006-06-20 00:36:28 | 台湾-非観光的
現地エージェント会社のエンジニアが、以前来た時とはずいぶん変わった。
もちろん多くが転職してしまった(以前書いた通り、台湾では転職が多い)から顔ぶれが全然違っているのだけれど、それにしても以前いた人たちとは性格やカラーが全く違う。いずれも学校出たての20代前半が多い事だけが共通点だ。


今いる人たちは真面目で上司の言う事をよく聞いて一所懸命仕事するタイプがほとんど。皆、優等生だ。
以前いたのは全くその逆が大半だった。ちゃんと見ていないと仕事しないでサボる。仕事の仕方も器用でなかったり要領が悪かったり。それでいて調子ばかり良い。やんちゃ坊主がそのまま大きくなったようなのばかりだった。


どうしてそうなったのか、最近わかった。
以前にまだ主任(リーダー)だった人が昇進して新人採用の面接をするようになったためだ。
その男が自分の言う事を聞いて真面目に仕事をする人を採用しているらしい。まあ、そう聞けば当たり前の結果だったわけ。

じゃ、以前の採用はどうだったか?
面接していたのは社長の親族と言うだけでそこにいる、見た目にも実際にも、言わばできない男だった。だから採用した人間もやっぱりそれなりだったのだろう。


こんな風に書いてしまうと、今は天国、昔は地獄のようだ。
でも、実は全然そうは思っていない。
かえって昔の方が仕事はし易かったかも知れないなあ、と懐かしく思う。


今の優等生たちは言われた事はちゃんとできる。とても優秀。
でも、ちょっとしたトラブルにアドリブが効かない。すぐ「どうしたら良いですか?」って聞いてくる。

そんな時、こう言う。
「目的を達成するためなら何でもしていいよ。部品が無いなら新しく入った装置から勝手に取ってきて動かしてしまいなさい。後で教えてくれれば調達しとくから。失敗してどこか壊してしまっても、怪我しなきゃOK。直せばいいだけだから。」
でも、いくら言っても聞きに来る。
よっぽど言う事聞くように教育されているんだろう、と想像する。



昔の連中はそうじゃなかった。
よくヘマをやった。仕事も中途半端だった事がかなりあった。つまり彼らは全然スキルも訓練もなっていなかったのだ。

けれど仕事はかなり上手く進んだと思う。それはもうびっくりする位。
彼らは子供っぽかったから褒めるとよくやった。一つ覚えたらそれで得意になってやっていた。ヘマはどこかで取り返せば良いと知ってそんな時でもがんばった。それに早く仕事終わらせて帰ろうと思ったから一所懸命にもなった。リズムに乗るとこちらの気づかない事までカバーしてやってくれた。


そんなこんなで、普通なら日本から装置とともに派遣されてくる人がほとんど来なくて、しかも台数が多い現場をちゃんと乗り切った。今から思い返しても本当に奇跡のようだ。

今後あんな機会に遭遇する事が再びあるんだろうか?

地球の裏側を経由して

2006-06-18 00:03:44 | 台湾-非観光的
納品した装置のセットアップが進み、何台かが動き出した。
そうなると「教えてくれ」とか「トラブル」とかって台湾人技術者と話す機会が多くなってくる。
だいたいいつも一人で工場内を歩き回っているために、そんな時でもそこに通訳がいるって事はめったにない。
(もっとも通訳がいても通じない場合も多いのだが。)


台湾の技術者はほとんど大学出。
だから日本の大学生と同程度に稚拙な英語が通じる。こっちも同程度だから丁度良い。お互いに使える語彙は限られているから何度か言い換えて何度か聞き返して、それでやっとどうにか分かり合える。

台「トラブル! トラブル! アラームがキャンセルできない。」
私「これはこのセンサが原因だよ。接点番号はこれだから.....」
台「.....」(見てる)
私「ここのセッティングが間違っているんだ。こうやれば一応はOK。」
台「普通の設定値は何?」
私「この値は君たちのノウハウだからそっちで決める事だよ。プロセス条件によるよ。」
台「......」(困ってる)

これも「ビジネス英会話」の範疇に入るものなのだろうか。いいかげんだ。
でも、レストランに行って「テレビ下さい」って人がいないのと同じで、工場内で時事問題を議論する人はいないから必要な語彙数は限られるし、どうにかなると言うものだ。

たまには「今日は疲れたから早く帰るよ。昨日は11時までかかったから。」なんて親しげに話してくる人もいるけれど。
そんな時でも使うのは英語だ。


しかし何だかおかしいと思うよ。
すぐ隣の国の人と話すのに何で地球の反対側にある国の言葉を使ってるんだ?
何だか間違っている。しかし北京語は難しすぎる。

おまけ

2006-06-17 00:09:51 | 台湾-非観光的
セブンイレブンで77元買うとキティちゃんバッジをくれる。
よく見ると世界の国々に合わせた柄になっていて、国名も入っている。
台湾セブンイレブン限定かな?
コレクターズアイテムになるのだろうか。

今日はカメラじゃなくてスキャナで撮ってみました。

非観光的食事

2006-06-16 02:26:24 | 台湾-非観光的
今日はお昼に工場を出て借りてある部品倉庫に行った。
そう言う時はもちろん街でお昼ご飯を食べる。日中に工場の外に出ての食事は新鮮な感じがして良いものだ。
今日は台湾人技術者が選んだ「火鷄肉飯」だ。

「火鷄」とは七面鳥の事。
七面鳥なんて肉がパサパサで美味くないのだけれど、今日のはあたりだった。パサパサになる前のちょうど良いところまで火を通してあってやわらかく、あっさりとしていた。その七面鳥の肉が薄味のタレとともにご飯の上にのせられているのが「火鷄肉飯」。その店のメイン料理で、皆それを食べる。言わば日本の牛丼屋のような感覚の店だ。

おかずは積み上げ式トレーに乗っているのを自分で取ってテーブルに着く。
今回は豚レバーの甘タレ掛けとベビーコーンのマヨネーズ掛けを食べてみた。マヨネーズに上にケーキに使う色とりどりの細かいチョコレート粒が乗っているのがちょっと変だ。


今日は、一緒にもう一人、普段は日本の工場内にいて今回応援に来た男の人(多分40代)も居た。
何だか怖々(こわごわ)箸をつけている様子。台湾には今回初めて、しかも仕事で来ているからそれほど街で食事はせず、ホテルの怪しげな和食をメインに食べているらしい。


そう言えば数日前に、工場の建設作業員用仮設弁当屋の弁当を食べていたら.....
「その肉、食って大丈夫か?」なんて言う人(男、多分50代)がいた。


おいおい、ちょと待ってくれよ。
そこのおじさん達、君たちの子供の頃はどんなもの食べていたんだい?
と、言いたくなっちゃうね。


「台湾に中華料理を食べに...」って時に想像できるのとはだいぶ違うのは確かだけれど。

構内放送

2006-06-14 22:58:40 | 台湾-非観光的
この工場はバカが付くほどでかい。

6階建てのそのビルは端から端まで100mほどあるだろうか。
フロアのあちらこちらに納品した装置が数十台も散らばっていて、各々見て歩くだけで大変だ。他社の装置もバラバラと据え付けられていたり、はたまた工事中で部品が散らばっている。それに床には所々丸い穴が開いていて歩きにくい事と言ったら.....


そんな工場内をてくてく歩いていると天井のスピーカーから構内放送が頻繁に聞こえて来る。
これだけ構内放送による呼び出しが多いって事は、日本だったらよほど社員間の意思疎通ができていないんだろうなあ、と、つい考えてしまうがどうなんだろう?
まあ、それは置いといて......

「ピンポンパンポーン 経理部の林さん、経理部の林さん、内線62331、内線62331までご連絡ください。」
って日本ならこんなとこだろう。

しかし、台湾の場合は、
「ピンポンパンポーン 陳水扁(チェン・ショイピエン)陳水扁 62331(りょーあーさんさんいー)62331」
で終わり。名前と内線番号を2回繰り返すだけ。

何て合理的、何て無味乾燥。それでも言いたい事はわかるんだけどさ~....
「田中安彦、田中安彦、62331、62331」なんてフルネームで放送されたら叱られるために呼び出されるみたいだけれど、台湾ではそれで良いらしい。

もともと中国語って交通標語みたいな言葉だからそんなものかも知れないな。


これがまた内線番号が「55122」とかだったらもっと面白い。
「ピンポンパンポーン 陳水扁、陳水扁、うーうーいーあーあー うーうーいーあーあー」
まるで何かの発作が起きて苦しんで助けを求めてもがいているようだ。