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もんく [とある南端港街の住人になった人]

スペインかポルトガルの港町に住みたい
日本→インドネシア→台湾→マレーシア→日本
since Oct. 2004

雨でもだいたい安心台湾の街

2006-06-12 23:58:23 | 台湾-非観光的
日本は梅雨に入ったそうだね。
台南でも毎日雨が降っている。
毎日空はぐずっているけれど、日本のようにシトシト降るのではなくて、ときどきザーっと1時間かもうちょっと降っては止んでいる。同じ前線の雨なのにずいぶんと違うものだ。台湾は亜熱帯だからか。


もともと台湾は何故か天気のすっきりしない日が多い国だ。街から山がすっきり見える日なんて数えるほどしか無い。
だからと言うわけじゃ無いが、台湾の街を歩いていて雨が降ってもあまり心配無いようになっている。
歩道に屋根が付いているからだ。

アーケードのようなかっこいいものじゃない。通りに面した家が全部「ショップハウス」になっているのだ。

ショップハウスは東南アジアならどこにでもある建築の形態なのだが、ここ台湾にも普通にある。一階部分が店舗になっていて、2階から上が住居。「鶏口なるとも牛後となるなかれ」の言葉がちゃんと意味を持つらしく、小さな商売でも自分で経営してやっていく事を重んじる家の建て方かも知れない。

まあ、そのおかげで台湾の街は雨でもだいたい安心と言うわけだ。

しかしこれには重大な欠点もある。
歩道が私有地だから好き勝手に整備されていて、各々材質どころか高さがバラバラなのだ。歩くと5m毎に段差があって慣れないと歩きにくい事この上ない。ウィンドウショッピングに熱中でもしようものなら捻挫しかねないだろう。

良いことばかりじゃ無いってことらしいね。

命が惜しけりゃ

2006-06-09 14:12:12 | 台湾-非観光的
タクシーやバスの運転手と言えば、その運転技術については安心できると考えるのは日本人だけかも知れない。

台湾の街を毎日タクシーで移動している私から、観光で台湾に来る方に一つアドバイスさせていただこう。
「生きて帰りたければタクシーには乗るな。」


台湾人はフレンドリーで好感が持てる国民と一般に言われている。
話をしてみるとやっぱりそうだと思う。
しかしその印象から、彼らの運転はとても想像できるものではない。

あの酷い運転で有名なインドネシアでスクーターに乗り車も運転していた私が怖いと思うのだから、それは相当なものだと思ってくれて間違いない。この台湾に3年間過ごしながら見た交通事故の数は、日本で過ごした全人生の中での数十倍にあたるほど多いだろう。

中でもタクシーと言ったらそれはたいへんなもの。
タクシーには特権があるかのように交差点で他の車の前に出る。車が走っている歩道側の隙間を走る。わざわざスレ違いの困難な脇道を国道より速いスピードで飛ばす。もちろん人気の無い信号は無き物のごとし。

もう一度言っておこう。
「命が惜しかったら台湾ではタクシーに乗るな。」



追加
夜などに女性一人でタクシーに乗るのは止めた方が良いと台湾人は言う。
どこか暗いところへ連れていかれる事件が多いとの事。

「箸」に思う

2006-06-09 13:51:43 | 台湾-非観光的
台湾ではご飯を食べるのに「箸」を使う。

(日本の)中華料理屋で出て来る先細でなくてやたらに長いあの箸でなくて、日本のそれに近い箸だ。
爪楊枝を大きくしたような頭の部分がコケシになっている竹の丸棒の箸で、頼りないほど薄いポリエチレンの袋に2本づつ入っている。たまに3本入っていたり、頭と先が反対向きに入っていたりとけっこう雑な使い捨て箸だ。

テーブルの上の箸立てからポリエチレン袋入りの箸を取り、袋を破って取り出す。
プラスチックの箸立ての横にはカード立てのような切れ目のあるの部分があって、その溝の底の部分にはバネの入った別の部品がはまっている。

要はこの溝に用が済んで行き場の無くなった箸袋を挟んでおくだけのものなのだけれど、そんなものがどこの店にもあると言うことはそれだけこのスタイルの使い捨て箸が普及していると言う事なのだろう。日本の割り箸と同じように。



台湾人は箸使いが下手だ。
その下手さには驚く。工場のお昼休みに数百人もの人が一斉にお弁当を食べているが、その箸使いだけ見ると幼稚園児の給食時間と代わり無い。良い大人が一人として上手く箸を操る者がいない。何とも不思議な光景だ。

台湾ではお茶以外の茶碗を、つまりご飯やスープ類も含めて手に持って食べない。それにご飯は炒めてポロポロになっていたり白いご飯には大概何か汁がかかっているから只でも箸で食べるのは難しい状態である事が多い。そんな状態で箸使いが下手なのだから結局レンゲに頼るしかない。


日本人はこの人たちのご先祖に箸を教わったのでは無かったか。
だから台湾は日本から見たら箸の先進国かと思っていたが、しかしどうもそうでは無いらしい。

何にでも求道的なやり方を好む日本人は箸の使い方にも独自の道を切り開いたのだろうか?
それにしても台湾人は箸使いが下手だ。

印度貴族珈竰

2006-06-03 00:03:08 | 台湾-非観光的
三越の地下フードコートにインドカレー屋があったので食べてみた。

(三越ってあの銀座とか日本橋にある三越の事だよ。新光三越(しんこんさんうぇー)って言う名前になるんだけれど紛れもなくあの三越。でかくて奇麗なビルに本物のカルチェとか本物のルイビトンとか本物のグッチとか売られている。)



このカレーの味が本物のインドカレーじゃないって事は批判できる事じゃないね。

1.日本だってずっとずっと長い間まがい物を作っては食べて、それでずっとやってきた。
日本は島国で資源が乏しいからたくさんの偽物を混ぜ込まないと商品にならなかったし、本物を知るにはそれがある場所は遠かった。お金もいっぱいかかっただろう。その結果今でもハムでないものを日本ではハムと呼ぶし、チーズでないものを日本ではチーズと呼んだりしている。

2.そのまがい物からたくさんのオリジナルが産まれたのも知っている。
日本で言う洋食ってのは今ではほとんど和食だ。中華料理だって本場に無いメニューが日本では中華料理の仲間に入っていたりする。

だから、このカレーを新しい台湾料理の「新芽」だと思うことにしよう、と思った。




......見た目はけっこうインドなんだけどなあ。

発見! 世界最小

2006-06-01 21:52:33 | 台湾-非観光的
オートバイの荷台にある物は何だ?

これぞ世界最小遊園地!

荷台の乗り物はここから取り外すのではないらしい。子供が荷台の白鳥やミツバチにまたがるとウィンウィンと上下する仕組みだ。遊園地の社長さん、これから夜市にでもご出勤か。エンジン壊れちゃったのね?それで白鳥は動くの?
台湾のお父ちゃん恐るべし。

台湾では右側に避(よ)ける

2006-05-22 01:25:19 | 台湾-非観光的
台湾では通路や階段を歩いていて、向い側から人が来るといつも戸惑ってしまいます。

相手が必ず向かって左(相手から見れば右)に避(よ)けるために鉢合せになってしまうから。これが狭い階段だったりするとすごく歩き難い。こちらが台湾の流儀に慣れないのが原因なのだけれど、わかっていても咄嗟(とっさ)に左(相手から見ると右)に避けてしまう。全然呼吸が合わないと言うか間が悪いと言うか。

顔も肌色も使う文字も似ている国なのに、それにもう年単位でここにいるにも関わらず、こんな時に外国を感じてしまう。

私は関東の人間なのだけれど、関西の人はどうなんだろう?
一度聞いてみたいものだ。


ところで、台湾の道路では車は右側通行。日本と反対になっています。
それが関係あるのかどうかは知りません。

台湾人の転職

2006-05-20 23:18:04 | 台湾-非観光的
今、台湾で仕事をしています。
約3年前にもここで働いていたのですが、その時いた20名弱の台湾人技術者はもう2名しか残っていませんでした。残っている2名はあの時は未だ新人でしたが今はもうリーダー。よく育ったものだと思います。

台湾人はそんなによく転職するの?
と、思いましたか。

日本では転職はネガティブなイメージの方が強い言葉ですが台湾はそうじゃありません。社会の仕組みとして収入を上げて生活を安定させるには転職が必須なのだそうです。だから、だいたい3年一つの会社で働いたら転職します。


日本人から見ればいろいろ教えてやってもサラリと辞めて他社へ転職してしまうなんて都合が良すぎると言うように見えるみたいです。その為か、ちゃんと教える事なくずっと下働きのように扱う日本人もいます。どうせ辞めちゃうんだからと。



話の方向をちょっと変えます。

台湾の街を歩いていると日本のように大企業や名の通った企業名や建物はそんなに目立た無いように思います。外食店でもたまにマクドナルドやKFCがあり、チェーン店はセブンイレブンとファミリーマートが目立つ程度。
ダイエーやデニーズに相当するようなものは見られません。

個人商店や個人経営の飲食店ばかりです。それらのお店も終日営業なんかしていなくて家族のの都合の良い時間を選んで店を開いているように見えます。お客さんが出そうでも祝日はちゃんと休んでいるようです。
つまり、台湾の街は企業なんかより個人の色がずっと強いように感じるのです。



日本人が会社とか所属する組織やグループを大切にしているのと全然反対で、台湾人は個人の方がそれらよりずっと大切なのじゃないでしょうか。

だから良い仕事が見つかればさっさと転職したり、友達どうしで会社を作ったり、個人でお店や屋台を持ったりが普通なのだと思います。
どう思いますか?

偽ファミリーマート

2006-05-09 01:31:35 | 台湾-非観光的
2年ぶりの台湾で驚いた。
偽ファミリーマートがあった!

写真右側が本物。写真左側が偽物の看板です。
偽物の店の軒部分の色も"青-白-緑"です。
本物ファミリーマートは「全家便利商店」。
偽物は「全国便利商店」ですから1文字違うだけです。

だから注意して見ていないと区別がつきません。

偽ファミマはこの店だけかと思ったら、ちゃんとチェーン店になっていて他の場所にも存在しています。すごいでしょう。

阿里山鉄道コンビニ弁当

2006-05-06 07:10:49 | 台湾-非観光的
仕事で遅く帰った時はコンビニ弁当も食べる。

さっき、ファミリーマートで変わったパッケージの弁当を見つけた。
「阿里山(ありさん)鉄道弁当」って書いてある。
早速電子レンジで温めてもらって買って帰った。

台湾の有名な山「阿里山」に登る「阿里山森林鉄路」の駅弁風の弁当と言うことらしい。昔のアルマイトの弁当箱を模したプラスチックの弁当箱に入っていて、表に阿里山鉄道の写真がある。

開けてみると中身は鶏肉の弁当だった。鶏肉以外にはメンマ、厚揚げ、ゆで卵、高菜、薄切りの豚肉が入っている台湾ではごく普通の弁当だった。なんだ!阿里山はパッケージだけかよ。

猪脚飯 -覇王猪脚

2006-05-03 07:11:03 | 台湾-非観光的
台湾に来て初めて美味しかったのだと認識を改めさせられたのがこの豚足料理。
台湾では「猪脚」と言います。
日本では焼肉屋さんで韓国風の味の付いていない固いのが出てくるのが通例ですが、私はあれは嫌い。こっちのが100倍も好きです。

豚足をニンニク醤油で甘辛に、そしてトロントロンになるまで湯がいた料理です。
箸で触ると身がくずれて簡単に骨と肉が離れるほど。トロリとした歯触りがたまりません。

写真は猪脚飯のセットです。
猪脚と同じタレで煮た卵、厚揚げ、メンマにご飯付きで70元。

他の店でも食べたことがありますが私はここのが一番好きです。
店名:覇王猪脚
場所:台南市の海安路(はいあんるー)と大仁路の交差点付近

木瓜牛奶(むーくわにゅうない) パパイヤミルク

2006-05-02 07:09:34 | 台湾-非観光的
「木瓜牛奶」 と書いて「むーくわにゅうない」。
つまりパパイヤミルクの事。

マンゴーは年中気温が高い台湾でも一時期しか採れないけれど、パパイヤはほとんどいつでも採れます。
そのよく熟れたパパイヤにミルクを混ぜたジュースが木瓜牛奶。
油っこい料理、肉料理を食べた後には合うんだなあ、これが。

値段:40元

罰金 -台湾式管理法

2006-05-01 23:01:07 | 台湾-非観光的
先日、お客先工場に入るための安全講習を受けた。
そこは台南市の科学工業園区(英名でサイエンスパーク)にある。早い話が工業団地だ。
だから工場の安全講習を受ける前にサイエンスパークの安全講習も受ける必要がある。これが何と6時間。
その後にお客先工場の安全講習が2時間。それぞれホームページの申込フォームに記入して申し込む。

なんて面倒なんだ。2年前、ここで仕事していた時には工場の安全講習だけでよかったのに。
多分、工場がたくさんできて、建設作業員が多くなった事で事故も相当増えたんだろう。政府も黙っていられなかったんじゃないだろうか。

同じような物を作っている日本の工場に比べて、なぜか台湾の工場は10倍もありそうな規模。
建設作業員の数も日本のそれに比べたら何十倍もいるような感じだ。これじゃ誰が何をやっているか把握できるわけが無い。


そこで安全管理が必要になるのだろう。
安全講習の内容は日本のものを参考にしているらしく、描いてある挿絵などは日本のなんとかに基づいているって書いてある。パクリじゃなくてちゃんと書いてあるのは台湾人が日本に対して悪く思っていない証拠かもしれない。

でも、日本と違うのは「罰金」だ。安全講習のかなり多くの時間をこの罰金の話が占める。
日本で罰金と言うのは法律に基づいてでないと取れないと思うけれど、台湾ではいつでも企業内で勝手に設定しているらしい。これこれを守らないと罰金3000元なんてのがすごく多い。3000元と言ったら1万円以上だから、給料が新人技術者で10万円程度の台湾人にとってはかなりきつい。


この罰金をやたらに設定すると言う方法は、普段の台湾人の生活態度を見ているとなんとなく理解できる。
(1)お金が大切:これは台湾人ばかりじゃなくて中華系の人に共通する。だからその大切なものに損害を発生する「罰金」は有効な手段かもしれない。
(2)管理はお上がするもの:日本の工場だったら一作業員でさえも安全や品質の管理業務の一翼を担う。提案制度などはその代表的なものだ。でも台湾では管理職と一般社員は全く違う人種で、管理する者とされる者のようだ。大陸中国などよりはずっと民主的だけれども、上と下と言う感覚はかなりあるように感じる。もちろん給料も数倍違ったりする。


以前に私が言った事がある。
「台湾では工場で事故を起こすと罰金で終わりだけれど、日本だったら報告書を書いたりして次の人が同じ事故を起こさない提案をすれば逆にお金をもらえるんだよ。」
そうしたら台湾人技術者が、
「台湾でそれをやったら皆事故を起こすよ。」

上海好味道小籠湯包店

2006-04-30 18:57:43 | 台湾-非観光的
今日は日曜日でお休み。
台南で一番の小龍包を食べに行ってみた。

普通こう言う場合は食べ物の写真を使うのだろうけれど、小龍包の顔なんてどこのでもそんなに変わりないだろうと思って、作っている店頭の様子を掲載してみました。こっちを向いて微笑んでいる女性が皮を伸ばす職人さんで、その向こうにいるのが包んでいる職人さん。繁盛店なので、写っていないけれど職人さんはもっとたくさんいます。一番奥は席が空くのを待って並んでいるお客さんたち。日曜の昼だから混んでいるのだけれど、平日の夕方も混みます。混み具合から想像できると思うのですが、やっぱり美味しいんです。

この店は小龍包がメイン。その他に蒸し餃子や数種類の麺類、そして冷蔵庫から勝手に取って食べる副菜類があるだけです。日本人としては白いご飯が欲しいけれど、それはやっぱり無かった。その中から選んだのは「小龍包(8個入)」が2蒸籠(せいろ)、「エビ蒸し餃子(8個入)」が2蒸籠、「春巻(4個入)」、「麺」は2種、「冷製蒸し鶏」。これは2人分で475元(約1760円)なり。一人あたり880円です。大男2人だったけど、量が多かったから注文し過ぎたかもしれない。


ところで、台湾の小龍包店は台湾なのに何故か「上海」と名のつく店ばかり。上海って中国大陸の地名なのに何故なんだろう?しかも店構えもだいたい似ていてチェーン店かと思ってしまうけれど、実はそうじゃないらしい。きっと台湾では「小龍包=上海」ってイメージが固定しちゃっているんだろうなあ。


「上海好味道小籠湯包店」
住所:台南市 東区 東明星里 東安路26号


「非観光的」って書いたくせに早速観光情報になってしまっているなあ。



追加
台湾での小龍包の食べ方
(1)熱いうちにどんどん食う。
(2)歯で横っ腹に穴を開けて中のスープを飲む。
(3)千切りショウガを大量に乗せて醤油などのタレをつけたら口の中へ入れる。
「はうつー」って言う。