「東濃リニア通信」    <東濃リニアを考える会>

国土交通省がJR東海のリニア中央新幹線計画を認可しました。このとんでもない暴挙は、必ず歴史が証明します。

『リニアの安全性に多くの疑問』 「阿部修治さん講演・論文」

2016年01月11日 08時30分27秒 | 日記
 おはようございます。
 今日は、現武蔵野大学工部教授の阿部修治さんの リニア中央新幹線問題に関する講演・論文を取り上げてみます。
 阿部さんの講演を最初に聞かせていただいたのは、2013年2月10日に「ソレイユさがみ」(相模原)での「リニア新幹線沿線住民ネットワーク」の結成総会の時であります。
 その時の講演録と「東濃リニア通信 No8」です。
       

 2013年に「岩波書店の『科学』」に 「エネルギー問題としてのリニア中央新幹線」 と題して寄稿されています。

 2015年11月4日の川崎市内で開催された「ストップ・リニア!訴訟キクオフ集会」での講演の一部とレジュメです。
 「ここが問題リニア新幹線NO37」 に阿部修治さんの講演の一部が紹介されています。
 武蔵野大学工学部教授の阿部修治さんが『リニアの安全性に多くの疑問』というテーマで基調講演を行った。
 阿部さんはこの中で、「リニアは浮上して走るため、車輪走行に比べ磁気的な摩擦力が加わる。また、空気抵抗は速度の2乗に比例するため、高速のリニアはそれだけ空気抵抗を受ける。さらにリニアモーターは通常の回転モーターに比べ効率が悪い。以上の結果として、時速500kmのリニアの走行に要するエネルギーは現行新幹線の約4倍に上る」と指摘した。
 また、安全性について、「時速500kmで衝突した場合は、住宅が跡形も無く吹き飛ばされ、立木の皮がはぎとられるF5レベル(藤田スケールの最高レベル)の竜巻と同じ衝撃を受ける」と説明。
 さらに阿部さんはリニアの地震のリスクについて、「JR東海はリニアは浮いているから地震に強いとか、ガイドウエイがあるから脱線の心配は無いと説明しているが、地震によるガイドウエイの小さな変形・損傷でも走行に重大な影響を与える可能性がある。緊急時に作動する早期検知システムがあっても、高速になるほど停止に時間がかかるし、震源が近い場合は有効ではない。そもそも、ガイドウエイ自体が障害物に対し脆弱である」と述べ、リニアの安全技術が確立していないことに警告を発した。

 「阿部さんのレジュメ」

◆  「昨年2月11日の拙著ブログ」

◆ サイトで見つかりました。  「リニアモーターカーの空気ブレーキの画像」
 冒頭の情報は何と「東濃リニア通信 NO8」でした。(2013.2.10の阿部講演記事)
 そのあとの3番目に「リニアの空気ブレーキの画像」(耳のような形の画像)が載っています。

 阿部修治さんは、膨大なエネルギーを必要する技術は石油の枯渇が予測され省エネが叫ばれいるこれからの時代には通用しない技術であり、トンネルばかりの路線を張り子のトラのような車両で500キロで走ることは危険極まりないし、停電などの場合のブレーキシステムの危険性やサイバーテロへの対応策も大変難しいと警鐘を鳴らされていると思います。
 40/1000の下り勾配を500キロで走行中に巨大地震による停電が発生した場合に「空気ブレーキ」だけで止まるには何キロ必要なのか、ガイドウェイが少しでも変形すれば、軽量ボディの車体はどうなるのか、恐ろしい限りです。

                          以  上
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