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ポスターに使っている写真を見つけました。
「永遠の花」のコーナーに展示されています。
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壁の天井近くまで高〜く作品が展示されたのは
草間彌生展以来の気がします。
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ビビットカラーの花たちに包まれる。
この永遠の花の中に、造花が含まれているという。どれなのか?いくつあるのか?
蜷川さんは、海外で墓地に供えられている造花を見て衝撃を受け、生と死の混沌や矛盾を背負わされた「花の宿命」に向き合い続けているそう。
導入の1:桜SAKUR は、蜷川さんが一番好きな桜の写真で埋め尽くされた部屋。
しかしこのソメイヨシノは人によって作り出された自然界には無い、言わば虚構とも言える花。
エドヒガン桜と、オオシマザクラを掛け合わせてできたソメイヨシノは添え木でしか増やす事のできない花なのだ。
私も、桜好きだし 出来ればこの部屋にしばらくとどまっていたい思いがある。一人で許されるなら。
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暗い夜の星空かと思った、最後の部屋。
こちらも桜だった。
蜷川さんの仕事場近くの目黒川。目黒川の桜は日常であり鏡のような存在。流れ行く水は現実。川面に映る姿は虚構?。
展覧会を観て、
会場を出て行く。虚構から現実に帰って行く。
その感覚も含めて感じられれば良いと、学芸員の方の言葉にあった。
掲載の作品は撮影OKのもの。
撮影不可のスターや蜷川さん自身の写真も展示されている。
蜷川実花展 ー虚構と現実の間にー
大分市美術館、2月24日まで。
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