ヒヨちゃんが行く!

松本市在住「大平滋子」の写真と詩のブログ

ふつかめ

2011-03-20 | アート
二日目の展示には
たくさんのお客さんがお見え下さり
ありがたく思いました。

午後からは雨になりました。

あたりの森を作っている唐松が
いっせいに匂い出しました。
静かな香りでした。



サラダの皿は
オランダの風車模様。
そこには白熱灯の太陽が昇っていました。



雲が空をさえぎったせいで
瞬く間に夜がやってきて
そのくせ、いつまでも蒼い空でした。

こんなところにも春を感じました。

展示一日目

2011-03-19 | アート
展示の一日目が終わりました。
ガソリンの供給問題もあって、
お客様は少なかったです。
でも、イロイロお話できて
それは楽しい思い出になりそうです。

明日、あさってと会場にいる予定です。
もしもよろしければ、
お目にかかれればと思います。

それ以降はお仕事があって、
なかなかお目にかかれそうにありませんから。

雪の降る

2011-03-18 | アート
朝から曇天で
気がついたら
雪の降る
朝の闇の中を
南へと走る

トンネルを超え
青空を見た

峠一つで変わる景色に
雪を抱いた山が
まぶしすぎて

目も胸もつぶれそうだった

ジャスミン

2011-03-15 | アート
黄色い花の咲くジャスミン
茶葉に包んで団子にしてあった

そっと熱湯を注いでごらん
ガラス容器の中
次第に融けていく
黄色い葉

ジャスミンは浮き
茶葉は沈んだティーポットの中
二つの味は、
周りを黄色く染めて
芳香を放ち
一つになって

山肌

2011-03-14 | アート
山肌に春の気配
折り重なっていく
思いや悲しみや人生を
いっせいに芽吹かせて
なにを埋めるのだろう

息を潜めて思う
被災地の夜


せめて美しき芽吹きがほしい




……と思うのは、浅間温泉の石井柏亭の歌碑、

「あたたかき春の日あびて丘に立ち国やぶれしをしばし忘れつ」

に寄るのだろうか。
あまりに切なくて言葉が出ない

時間

2011-03-13 | アート
阿鼻叫喚の只中を
どうしてと思う
光が降っていました。

いつだって
時間には
抗しきれない
その淋しさに
どうしてと思う
光が注いでいました。

胸の前に
両の手を合わせ
ただ祈るだけの
もどかしさに
どうしてと思う
光が過ぎていきました。



やれることをしよう
そのための時間だ。
小さな光が
心の中にともりました。

ウミスズメ

2011-03-12 | アート
たくさんの人の涙を飲んだ

しょっぱくて
涙が出る



海の点点 ウミスズメ




オーイ、元気はあるか
どうしているか
寒くはないか

大切な命
守り通しておくれ


海の点点  ウミスズメ

便りなき人への便りを運べ

便りなき人からの便りを運べ