ヒヨちゃんが行く!

松本市在住「大平滋子」の写真と詩のブログ

2010-07-08 | アート
きれいに絵を描く人はたくさんいます。
その画家はそう言って、
私の顔をのぞき込みました。

それじゃあ、足りないんですよね、きれいなだけじゃ。

甘いものを作る人はたくさんいます。
その画家はそう言って、

甘いだけでは ずっと人を魅了できないでしょ。

と笑いました。

必要なのは一降りの塩、
隠し味です。
甘いだけじゃない、複雑な味。
けれども、その塩のおかげで引き立つ甘さ。
甘さをてんこ盛りにすれば甘くなるんじゃなくて、
ほどよいミックス。
そこから醸成される甘さ。
それが絵にあるか、ですね。



お話を聞いて、なんだかわかったような、
わからないような、そんな気持ちになりました。
ほどよいミックス。
究極のテーマ。
やっぱり、わからないかな。
ある種の悟りの境地みたいです。

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