ヒヨちゃんが行く!

松本市在住「大平滋子」の写真と詩のブログ

黄昏コスモス

2012-09-10 | ざれごと日記


京都に行った娘は
高原の夕日が懐かしいといいます
あの澄んだ空気感は京都にはない

京都の地平線ぎりぎりに
沈む太陽がうらやましい私は
娘にいいなあと言い返します

京都の黄昏は
急に来るらしく
それは
街の明かりに
かき消された
空白の時間なのかもしれず

松本の黄昏の
長々青い空に
浮かんでいる
コスモスの花が
無限大の透明になっていくのが
街明かりの乏しさを
物語っているのかもしれず

どちらも甲乙つけがたい
人の営み

それにつけても

明かりがあるから
なべて世の中は
美しいわけではなく
乏しい明りの中で
もの思う時間は
以外に人生を
美しくしているのかもしれず

黄昏コスモスは残暑の厳しさを少なからず癒して
煩悩に吹かれているわたしを横目に
楚々とそよいでいるのです

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