昔の望遠鏡で見ています

昔のスライド投影機

 町内会などの総会の案内が、届く季節である。地域からお声が掛かるので、柄にもなく、お手伝いを続けているのだが、その発端はこの天文という趣味なのだ。それは四半世紀くらい前に、何かの拍子に星好きということを知られ、小学校で星の教室を頼まれたのが始まりだった。

 星の教室を行ったのは夏休みの初めの頃で、少々夜更かしをしても良い時期だったので、大勢の子供やその父兄が参加してくれた。当日は、初め体育館で星の勉強を行った後に、校庭で望遠鏡を覗いてもらった。観望に使う望遠鏡は、星見友達に頼んで、ミューロン25cm~アポ10cmを数台並べてもらった。シューメーカーレビー彗星が木星に衝突した、ちょうどその日も開催しており、木星の自転によって裏側から現れてくる黒い斑点を見て、皆で驚いたものだ。

 体育館での星の勉強は、説明の上手な友人にお願いした。内容は、彼自身が撮影したスライドで星の動きを解説したり、地球儀や月に見立てたボールで宇宙の広がりを理解してもらったりするもので、玄人はだしのものだった。その際に使用したのは自前のスライド投影機で、予めスライドを挿入してあるマガジンを用意し、手際よく投影できるように工夫されていた。

 その後に、小学校以外でも星の教室を頼まれる機会が増え、先の友人が都合が付かない時などに、自分で星の説明を行う必要に迫られ、投影機やスライドなどを揃えることになった

 

 左がマガジンで、話の流れに応じて予めスライドを装填しておいた。

  よく使ったスライドは、「遥かなる宇宙へ(木曽観測所スライドセット)」「GOTO天文スライドセット(大気環境編)」「HUBBLE EXPANDING THE UNIVERSE(ARMAGH PLANETARIUM)」であった。久しぶりに出してみたのだが、乾燥剤を入れたビニール袋にしまっておいたのが良かったのか、紙のマウントに一部変色はあったが、カビは無かった。このほかに、NASAによる惑星探査のスライドもあったのだが、火星の人面岩を出すと歓声が上がったのも懐かしい思い出である。

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