昔の望遠鏡で見ています

昔の望遠鏡による天体観望と、その鏡景写真についてご紹介します

星まつりに行ったこと

2022-11-27 | 日記
 ネット上の地図で検索すると、小海町までは6時間くらい掛かるという。高速では何度か休憩をとることになるので、朝食の後に早々に出発した。長時間の運転だが、楽しみにしていた星まつりなので鼻歌もでる。



 ところが間もなく長野県というところで、事故により高速は通行止になってしまう。高速をやっとの思いで降りると、今度は一般道でノロノロ運転が始まる。しばらく進むと峠の茶屋のような店が、見えてくる。時間があれば寄ってみたいのだが、こちらは夕方から始まる古スコ懇親会を予約している身だ。その内に、段々時間に余裕が無くなってくるので、これまで選んだことのない ” 最速ルート ” を、ナビにセットし直す。その後も我慢の運転が続いたのだが、突然にナビから「左折せよ」とのご託宣だ。道幅の狭さに少し躊躇したのだが、早く行きたいという気持ちには抗しがたく、その道へ曲がることにする。対向車が来れば、すれ違うのもやっとの旧道だったが、古い石垣が多く、永い人の営みが感じられるところだった。




 交通量は少なく、対向車はとうとう1台だけだったが、物凄いスピードの後続車2台には追い抜かれる。そんな道の途中で、運転席から見上げれば奇岩が見えた。風情を感じる道の先は、曲がりくねった山道だ。その先に、思いがけず高速道路の入口が出現する。こうなると後は順調だ。やがて右手に浅間山が現れるが、紅葉で覆われた山腹は、夕日に染まって一層美しく映えていた。




 古スコ懇親会には、五藤のテレパック60ALを持って行った。80年代の望遠鏡を主役とする会だったので、60年代後期から70年代にかけて製作されたテレパックは、少し古すぎたかもしれない。それでも、見に来てくれた人と話ができたのは嬉しいことだった。




 懇親会で、皆さんからこだわりの望遠鏡についての蘊蓄を聞けたのは、貴重だった。一方、並べられた望遠鏡の中では、ニコンの6.5cmと5cmの接眼部繰出つまみが、金属削り出しではなく樹脂製だったことは面白いと感じた。自分が所有する同時期に製造されたアストロ光学のT8型も同じ樹脂製だったので、その頃の流行だったのかもしれないと思った。




 ダウエルの看板を見た人が、道場破りでもしたように「外して持ってきたのかな?」と驚いていた。




 その晩は天気も良く、観望会では色々な望遠鏡を覗かせてもらう。五藤の8cmスーパーアポは、めったに見ることのできない鏡筒だった。65cmで見る木星にも、光量が多いということは、こういうことなのかと唸らされた。順番待ちの間に、詳しい方の説明を聞けるのも、星まつりの醍醐味だと感じた。


 

 翌日の古スコのフリーマーケットである。10件位出ていただろうか。端から見て回っていると、ガラクマさんのブースに顔見知りが座っている。聞くと、持ってきたものはあまり売れていないが、成果品は入手済みだという。見ると、評判のRFTだった。その後、古スコ掲示板でお馴染みの人を紹介してもらい、そのお友達も含め皆さんと話をしたのだが、とても楽しい一時であった。

 星まつりに行くと、沢山の望遠鏡を見ることができるし、同じくらい様々な人と話ができる。すると不思議なのだが、自分の好みは逆にはっきりしてくるようだ。天文趣味に関しては、このままの古スコ中心で続けていこうと思った。