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昔の望遠鏡で見ています

昔の望遠鏡による天体観望と、その鏡景写真についてご紹介します

ギャング達相手の観望会

2019-11-03 | 天体望遠鏡
 天体観望会で、子供たちに星を見てもらうことは、とても楽しいことです。
「うわー、きれいだ」とか、「写真のように見える」と、様々な声を聞くと、本当に嬉しくなります。一方、困った子供たちもいるようです。以前、とある児童センター主催の観望会に望遠鏡を持って行った際、それもニコン8cm鏡筒を持っていた時です、なんとフードの中に自分が食べた飴の袋を入れようとジャンプしている子供がいたのです。また、子供によっては、触って存在を確認したいのでしょうか、のぞいた後に接眼鏡に指を突っ込む子供もいたのです。これには、本当にまいりました。子供たちが、まるで小さなギャングのように見えてきました。
 似たようなことは、大なり小なり、皆さんも経験されているのではないでしょうか。対応として ” どのような望遠鏡を使うべきか ” ということになります。これは私たちにとっては、” 何台の望遠鏡を持つべきか ” という命題にも通じる、大問題です。
 子供たちには、美しい星像を見てもらいたい。だから良く見える望遠鏡と接眼鏡を、準備したい。しかし、お宝の望遠鏡はダメにしたくない。このように、相矛盾する問題を解決しなければなりません。
 やっぱり、古スコファンの私たちは、観望会用の望遠鏡を持つのが良いのでしょうね。




 現在、観望会用に持って行くのは、ちょっと小さめですが昔のV社のED80Sです。それもあってか、観望会での私の役割は、低倍率・広視野に適した天体を見せることになっています。軽いので腱鞘炎の指にも優しく、しかもF9という無理のない設計の良い鏡筒だと思います。




 安全面に配慮して、太陽も投影板へ投影して見てもらっています。それでも時々、投影板の間に頭を突っ込んで接眼鏡を覗こうとする子供がいますので、注意が必要です。