若い頃に「君は慎重な性格だな。」と、言われたことがある。このことは今にして思えば、もっと早く仕事をしろということだったのだろう。しかし、それは生まれつき持っているものなので、しょうがないし、むしろ先を予想し準備したことで、ひどい目に合わずに済んだことも、あったように思う。 この性格は趣味の世界にも、形を変えて影響している。事前に準備してしまうのだ。具体的には、将来、欲しい望遠鏡を手にした際に使用 . . . 本文を読む
天文台のプラネタリウムが新しくなった。天の川も、17.5等までの一つ一つの星で映し出されているという。同好会の例会で、T元台長が双眼鏡の使用を奨めていたので出掛けてみた。 コロナ対策も一段落し、検温器は無くなった。入口には、手指用の消毒液のみ設置されていた。 投影が開始されると、周囲の景色がリアルに表現されているのに気が付く。星見に行く高山は南西に、子供を連れて行ったスキー場は北西に見えるのだが . . . 本文を読む
観察室の屋根には雨がパラついていたが、前室で待っている間に雲が途切れてきた。SCWの予報どおりだったので、スライディングルーフを開けてもらうことにする。別棟にある事務室に電話すると、暗い廊下を若い職員がやってくる。彼が制御盤に鍵を差し込み開操作のボタンを押すと、ブザーを鳴らしながら屋根はゆっくりと動いていく。こんな時に似合うのは、サンダーバードの音楽なのになと、いつも感じる。 今宵はSDP12 . . . 本文を読む
夕闇が迫るころ、西に向かう。 天文台ではドームに明かりを灯し、観望会の準備を行っていた。 観察室の望遠鏡に向かうと、珠玉の時が始まる。 冬から春にかけての二重星を見る。3等星がやっとの春空だが、自動導入機能を備えた赤道儀は、次々と天体を導き入れてくれる。色の組合せに、美しさや華やかさを楽しむが、深紅のクリムゾンスターを見た後は、人の心を安心させる組合せというものが、どうも有るような気がしてくる。 . . . 本文を読む
天文台の観察室の望遠鏡を予約するには、3か月毎の抽選に申込み当選する必要がある。予約できても天気が悪ければ使えないので、実際に望遠鏡を覗ける確率はかなり低い。今年の冬は曇天の日が続いていたのだが、15cmを予約していた今日は、気持ちの良い青空が広がった。夕日が丘に沈むころ、天文台に向かう。 観察室には2組の先客があり、ε180とBRC250でそれぞれ写真撮影を行っていた。挨拶もそ . . . 本文を読む