大倉草紙

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【大阪】 艶○源氏 (高島屋大阪店グランドホール)

2008年09月29日 19時15分59秒 | 美術館・博物館・記念館・資料館
   
   

和紙が、ここまで表現力に富む素材であるとは思わなかった。
和紙の特性を熟知し、その底力を引き出す「和紙塑像家」内海清美の作品350点が並ぶ。
和紙は白を用い、人形に瞳は入れない。
そうすることで、観る者の想像力が入り込む余地を残すのだという。
観る者がいて初めて作品は完成するのだろう。

展示されているのは、「源氏物語」五十四帖の中からの16シーン。
白い和紙の濃淡や皺によって作り出される世界は、美しい。
が、それだけではなく、人間の醜い面や煩悩も何の憚りもなく表されていて、実に生々しい。

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