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【京都】 賀茂御祖神社 (下鴨神社)

2008年07月09日 06時13分18秒 | 旅 - 京都府
6月14日(土)
当日の行程:(京阪・出町柳駅) → (京都バス・出町柳駅前~大原) → 【三千院】【来迎院】 → 【音無の滝】【実光院】【勝林院】【宝泉院】【寂光院】 → (京都バス・大原~御陰橋) → 【下鴨神社】 → (京都市バス・一本松~上賀茂神社前) → 【上賀茂神社】


【賀茂御祖神社(下鴨神社)】 (世界遺産)

今年の葵祭のときにも下鴨神社を訪れたが、境内に入るのは初めて。


     
         糺の森              奈良の小川の御手洗

糺の森は、下鴨神社の南に広がっている。
小川が流れるこの森は、3000~4000年前の山背原野の植生が現存しているという。
参道は、この森を貫いている。

南口鳥居の辺りには、奈良の小川が流れている。
楢(ナラ)林を流れる小川であることから、そう呼ばれるようになったらしい。
手を浸して、禊ができるようになっている。


    
                  さざれ石

南口鳥居の手前に、さざれ石があった。
「さざれ石」とは、小さな石という意味。
火山の噴火にで、石灰岩が分離集積して凝固した岩石なのだそうだ。
さざれ石は、年とともに成長し岩となると信じられている神霊の宿る石だという。
勧修寺で見たさざれ石よりも、だいぶ大きい。


     
        連理の賢木                 相生社

連理の賢木は、「鴨の七不思議」のひとつに数えられる。
この木の右側にある相生社(えんむすびのお社)の御神意によって、二本の木が一本になったと伝えられる。
この御神木は四代目。
代を次いで境内の神域にこのような木が生まれるらしい。


    
                楼門(重要文化財)

楼門は、入母屋造り、桧皮葺。
21年ごとの式年遷宮ごとに造替されてきたが、1628年以降は、解体修理をして保存されている。


           
               舞殿(重要文化財)

楼門を入って正面には、舞殿がある。
葵祭のとき、ここで勅使が御祭文を奏し、舞人が東游を舞うそうだ。


     
          解除所                  媛小松

解除所(げじょのところ)は、行幸、御幸、官祭に際して、天皇が解除(お祓)を行っていた場所。
解除所が常に設けられている神社は、他に類を見ないようだ。

葵祭、御蔭祭のときに奏される東游の二段目では、「鴨の社のひめ小松」とうたわれている。
この「媛」の字を当てたのは、御祭神である玉依媛命に因んでいるという。


    
               細殿(重要文化財)

細殿は、歴代天皇の行幸、上皇、法皇、院、関白の賀茂詣の際に、歌会が行われた社殿。


    
                輪橋と光琳の梅

朱塗りの輪橋(そりはし)の傍らで繁る緑は、「光琳の梅」と呼ばれる梅の木。
尾形光琳が「紅白梅図屏風」に描いているのは、この辺りなのだという。
輪橋は、御手洗川(みたらしがわ)に架かっている。


           
                  御手洗社

御手洗社の社殿の前には、御手洗池がある。
7月の土用の丑になると、この池の湧水に足を浸して無病息災を祈る「御手洗祭り」が行われる。
御手洗池の湧水は、なぜだかこの時期に水量が増え、「鴨の七不思議」のひとつとされている。
湧き出た水は、輪橋の下を通る御手洗川となり、糺の森へと流れていく。

「みたらし団子」は、この池から湧き出る水の泡を形どったものだという。
下鴨神社の近くにある「加茂みたらし茶屋(亀屋栗義)」が発祥地と聞いた。
こちらのみたらし団子は五体を5つの団子に見立てていて、他の4つとは離れた一番上の団子は、頭を表わしているということだ。


    
                中門(重要文化財)

楼門の正面に舞殿があり、舞殿の奥に中門がある。
中門を入ると、正面には幣殿が建ち、その手前には、言社(えとのお社)がたくさん並んでいる。


           
               言社(えとのお社)

言社(重要文化財)は、7つの神の社である。
十二支の守り神として信仰されているようだ。
自分の生まれた年の干支の社を参拝するようになっている。


    
               幣殿(重要文化財)

幣殿の奥に、賀茂建角身命(かもたけつぬのみこと)を祭神とする西本殿(国宝)と、玉依媛命(たまよりひめのみこと)を祭神とする東本殿(国宝)がある。
幣殿より中へは入ることができないため、幣殿の前にて参拝する。


    
               祝詞舎(重要文化財)

幣殿の前に立つと、正面に見えるのは祝詞舎(のりとや)である。
左右にある本殿は、直接拝むことができないようになっている。


    
                大炊殿(重要文化財)

西鳥居の近くにある大炊殿(おおいどの)は、神饌(しんせん=お供え)の御料を煮炊きし、調理していた社殿。
神社建築のなかで、このような社殿が現存するのは珍しいことだという。
申し出れば見学も可能だとのこと。

下鴨神社の境内を歩いていると、重要文化物だらけなのに気付く。
本殿2棟が国宝で、重要文化物の建造物は53棟もあるそうだ。


     
      下鴨神社のてぬぐい          下鴨神社の御朱印

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