大倉草紙

旅の記録 食の記録 日々の記録

【京都】 京都御所

2008年05月31日 22時06分19秒 | 旅 - 京都府
本日の行程:(京阪出町柳駅) → 【京都御所】 → (タクシー) → 【三十三間堂】


【京都御所】

    

土曜日というのに、あいにくの雨。
京都御所の参観申込をしていたので、朝から京都へ向かう。
 
申込んだのは、参観所要時間約60分の標準コースで、係員がガイドをしてくれる。
京都御所の参観を、順路に沿って振り返ってみる。


宜秋門(ぎしゅうもん)

          

公家が参内する際に開かれる門で、「公家門」とも呼ばれる。


御車寄(みくるまよせ)

          

    

昇殿を許された公家たちが正式に参内するときの玄関にあたる。
屋根は桧皮葺。
中は、下の写真のようになっている。


諸大夫の間(しょだいぶのま)
    

    
 
正式に参内した者の控えの間。
身分に応じて異なる部屋が用意されている。
最も格が高いのは、建物に向かって右側の「公卿の間」で、襖に虎の絵(岸岱筆)が描かれていることから「虎の間」とも呼ばれる。
中央が「殿上人の間」で、襖に鶴の絵(狩野永岳筆)が描かれていることから「鶴の間」とも呼ばれる。
それ以外の者の控えの間が「諸大夫の間」で、襖に桜の絵が(原在照筆)が描かれていることから「桜の間」とも呼ばれている。


新御車寄(しんみくるまよせ)
    

大正天皇の即位礼にあたり、天皇皇后両陛下のために建てられた玄関。
硝子がはめ込まれている。


建礼門(けんれいもん)

          

京都御所の6つの御門のうち、一番格式の高い門。
現在では、天皇陛下と外国の元首のみに開かれる。


紫宸殿(ししんでん)

          
             承明門から見た紫宸殿

    
                  紫宸殿

     
        右近の橘                  左近の桜

紫宸殿は即位礼などの重要な儀式が行われた場所。
回廊と承明門が紫宸殿と南庭(だんてい)を囲んでいる。
紫宸殿の右側には右近の橘、左側には左近の桜が植えられている。
参観では、南庭へは入ることはできず、承明門の外側から紫宸殿を遠くに見た。


建春門(けんしゅんもん)

          

江戸期には、勅使の出入りに使われていた門。
明治以後は、皇太子や皇后の出入りに使われるようになる。


春興殿(しゅんこうでん)

    

大正天皇即位礼に際して、神鏡を奉安するために建てられた。


清涼殿(せいりょうでん)

    
                   清涼殿

     
           漢竹                   呉竹

          
                  御帳台

    
              年間行事を記した板
     
平安時代の内裏では、日常の御殿として使われた場所。
中央に、天皇が休息するときに使う御帳台がある。
御帳台は、獅子狛犬に守られている。
通常はここに畳が敷かれているらしい。
清涼殿の正面には呉竹、清涼殿から見て右手には漢竹(かわたけ)が植えられている。
漢竹の後方には、年間行事を記した板が見える。
写真に写っているのは半年分で、残りの半年は板の裏側に書かれている。


御池庭(おいけにわ)

    
     池を中心とした回遊式庭園


小御所(こごしょ)

    
                 小御所

          
            蹴鞠の庭から見た小御所

小御所は、皇太子の儀式や、将軍、諸大名の謁見の場として使われた。
王政復古の大号令のあとの「小御所会議」が行われたのもこの場所。
寝殿造から書院造へ移行する建築様式が見られる。


御学問所(おがくもんじょ)

    

江戸時代に作られる。書院造。
学問だけでなく、和歌の会などにも使われた場所。


御常御殿(おつねごてん)

     
         御常御殿               御常御殿の襖絵

     
                     御内庭

室町時代以降、天皇の日常の生活に使われた場所。
書院造。15の部屋がある。
現在の御常御殿では、孝明天皇、明治天皇が生活した。
御常御殿の前には、美しい御内庭(ごないてい)がある。


迎春(こうしゅん)・御涼所(おすずみしょ)・地震殿(じしんでん)

    
          左側の建物が「迎春」、右側が「御涼所」

          
                 地震殿

御常御殿より奥は参観することができないが、奥にある迎春、御涼所、地震殿が見えた。
迎春は孝明天皇の御書見の間、御涼所は夏の暑い時期を過ごす場所、地震殿は地震の際に非難する場所である。


御三間(おみま)

    
                   御三間

    
              御三間の障壁画

御三間は、七夕や盂蘭盆会などの行事に使われた場所。
障壁画には、平安時代の儀式や祭礼の風俗が描かれている。


参観コースはこれで終わり。
名残惜しく、振り返ったところ、美しかったのでカメラに収めてみた。

    
           宣秋門側から御三間を望む

    
          宣秋門側から御学問所を望む


なかなか楽しく、充実した60分間だった。
欲をいえば、ゆっくり自分のペースで見たかったけれど。

このあと三十三間堂へ向かうが、それについてはまた後日。

最新の画像もっと見る