大阪市立美術館にて、「聖徳太子ゆかりの名宝」展を観る。
この展覧会は、叡福寺の太子絵伝修復完成記念特別展なのだそうだ。寺社廻りばかりしているが、叡福寺には行ったことがない。そもそも叡福寺の存在を知ったのもこの展覧会があったからで、そこに聖徳太子陵があることも、初めて知った。
一幅の掛軸の中に、太子の一生の節目節目のできごとを描いた「聖徳太子絵伝」がずらりと並んでいた。「この時代にこんな鎧兜を身に着けていたのかなあ」と夫。描かれているのは、戦国時代の武将のような格好で馬にまたがる人々。言われてみればなんだかおかしいような気もする。帰宅後に調べてみる。甲冑はあったものの、描かれていたような形ではない。当世風(聖徳太子絵伝の多くは14~15世紀のものである)に描いてみたのか、それとも、太子の時代の服飾に関して明らかになっていなかったのか。
「四天王寺縁起 後醍醐天皇宸翰本」(国宝)は、「四天王寺縁起」を後醍醐天皇が書写したものだが、巻末に朱肉で手形が捺されているのがおもしろい。手形はあまり大きくなく、女性の掌と同じくらいだった。
日本最古の半跏思惟像(666年、野中寺)を拝むことができたのは大収穫。
美術館の外は雨だった。
雨の中を茶臼山へ急ぐ。この階段を登ると茶臼山頂上。
茶臼山頂上
茶臼山全景
四天王寺にも寄ってみたかったが、雨だったし、お寺が開いている時間も過ぎていた。
明日は「楠公祭」に行こうと思っている。雨がやめばいいのだけれど。