大倉草紙

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【愛知】 徳川園・徳川美術館

2008年08月07日 21時13分38秒 | 美術館・博物館・記念館・資料館
本日の行程:(JR・名古屋駅) → (市営地下鉄・大曽根駅) → 【徳川園】 → 【徳川美術館】 → 【蓬左文庫】

徳川美術館で「徳川家康と戦国のたたかい」展をやっているのを知り、足を伸ばす。
有名な三方ヶ原戦役画像を一目みたかった。

大曽根駅からは炎天下のもとテクテクと15分ほど。
汗が滝のように出てくる。
美術館の前に、尾張2代藩主の光友が隠居所として作った屋敷跡につくられた「徳川園」を観る。
ずいぶんと新しいなと思ったら、2001年に日本庭園として再整備し、04年に開園したとのこと。

   
               徳川園の龍仙湖

湖の水はまだ新しいせいか、澄んでいてきれい。
奥に見える建物は観仙楼といい、レストランやホールが入っている。

案内所を抜けると左手に徳川美術館があるが、その前に右手の黒門口へ。

   
                   黒門

1900年に完成した尾張徳川家の邸宅の遺構。
葵の御紋が印象的。

そして徳川美術館へ。

   

          

夏休み歴史教室を開催しているせいだろう、館内は子供連れの姿が目に付いた。
常設展は6展示室まであり、その大きさに驚いた。
それぞれの部屋は武具、茶の湯、書院飾り、能、奥道具、源氏物語絵巻をテーマに展示。

印象の残ったのは書院飾りの部屋でみた「福禄寿・猫・鹿図」(狩野探幽筆)。
猫は「耄」、鹿は「仕官」と音が似ていて、それぞれ長寿、繁栄に通じるということで縁起のよい動物らしい。
猫がメインで書かれた掛け軸は初めてみた。

これだけでも充実感があったが、その後、楽しみにしていた「徳川家康と戦国のたたかい」展へ。
家康がかかわった主な戦いである、長篠、小牧・長久手、関が原、大阪の陣などの図屏風が贅沢に展示されている。

三方ヶ原後にこの大敗を生涯忘れまじ、として書かせたという自画像。
これが事実なら、敗戦の混乱時にもかかわらず、失敗を放置しないで反省として必ず次に生かそうとする家康のすごさを感じる。

最後に蓬左文庫へ。
妖怪展をやっていたが、個人的な注目は軍記物の展示。
神皇正統記やら難太平記やら写本ではあるが、何巻にも分けられ保存されていたことに感激。

帰りのタクシーでは歴史好きの運転手さんと遭遇。
明治維新のときに御三家でありながら、朝廷側についた尾張藩のふがいなさを「まったく恥ずかしい」と嘆いていた。

愛知は地域に多大な影響を与えているトヨタが大幅減益となって、全体的に景気が落ち込みはじめているとのこと。
また、高島屋を内包する巨大な駅ビルが誕生したことで、松坂屋などを中心とした繁華街である栄地区の衰退が始まったとも言っていた。

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