きょうが初日。
シャガール3点に続き、ジャン・プーニとカンディンスキーの4点の真正さが疑わしいということで、展示が中止されるというニュースが報じられたのは昨日のこと。
主催が変更になった関係で急遽作り直したのだろう、といった感じのチケットだった。
残念だったのは、図録が販売されていなかったこと。
お尋ねしたところ、作品の展示見合わせに関係する一連の問題のため、今のところ、図録を販売する予定はないという。
美術館へ行くたびに図録を求めているわけではないが、欲しいと思っていたものなので、がっかりする。
さて、展覧会だが、マレーヴィチやピロスマニも観たかったのだが、ナターリヤ・ゴンチャローヴァとダヴィード・ブルリュークの作品があるというので、わくわくしていた。
ブルリューク、とても良かった。
あの色彩は、日本へ来てからだと勝手に思い込んでいたのだが、そうではなかったようだ。
リシツキーも印象に残っている。
マレーヴィチの作品に続いて展示されていると、スプレマチズムからプロウン(新しいものを確立するためのプロジェクト)への移行を感じ取ることができる。
ロシア・アヴァンギャルドは、もちろん美術というジャンルに限った現象ではない。
様ざまな分野の融合体として全体を捉えていくには、まだまだ知識の不足を感じるが、少しずつ紐解くにつれて、面白みも増してくる。
この時代のロシアの文化は、ひじょうに魅力的だ。