大倉草紙

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【東京・港区】 旧台徳院霊廟惣門

2010年09月21日 21時00分00秒 | 旅 - 東京都
8月4日(水)


(東京都港区芝公園4-8)
台徳院霊廟は、2代将軍・徳川秀忠の廟所。
寛永9年(1632)に造営された。
廟所は、昭和20年(1945)に戦災に遭う。
残された惣門、勅額門、御成門、丁字門のうち、惣門のみが現地に保存され、他の門は狭山不動寺(埼玉県)へと移築された。

 
「港区指定有形文化財
 彫刻 木造仁王像 二躯
 重要文化財『旧台徳院霊廟惣門』の左右に安置している寄木造り、砥粉地(とのこじ)彩色の仁王像で、方形の台座に乗った岩坐(いわくら)の上に立っています。
 平成十六年から十七年に行われた修理の際に、体内から修理銘札が発見され、元は埼玉県北足立郡戸塚村(現在の川口市西立野)の西福寺(真言宗)仁王門に安置されていたもので、寛政元年(一七八九)、弘化三年(一八四七)の二度にわたり修理が行われていることがわかりました。さらに安政二年(一八五五)の暴風で破損したまま同寺の観音堂の片隅に置かれていたものを、昭和二十三年(一九四八)、同寺三重塔の修理と同時期に三度目の修理が行われた後で、東京浅草寺に移されたことも記載されています。その後の経緯は詳らかではありませんが、昭和三十三年ごろまでにはこの惣門に安置されたと考えられます。
 本像は十八世紀前半までには江戸の仏師によって制作されたと推測され、江戸時代の仁王像として破綻のない作行きを示す貴重な作品です。
 像高 阿形二四三・五センチメートル
    吽形二四七・〇センチメートル
  平成一八年十月二十四日  港区教育委員会」(案内板より)