よっしぃの楽書き帳

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11/29 映画「本覚坊遺文 千利休」

2014-11-29 | 横須賀
映画「本覚坊遺文 千利休」と熊井明子のお話を聞きに、文化会館に行ってきました。
小説と違って、戦国の武将の死と直面する茶の世界と利休ら茶人が描かれており、なかなか興味深かったです。禅宗の薬として日本に入ってきた茶が、戦国乱世において死と向き合う場となり、それを担っていた茶人はまた茶道を通して死と向き合い、彼らなりに死に時・場所を探していたのかもしれないと思いました。そして、武士道の書「葉隠」の「武士道と云ふは死ぬ事と見付けたり」を思い出し、道のつくものはみな同じなのかもしれないと思いました。いや、人の道・人生と言うべきでしょうか?
熊井さんの話では、はじめ利休と本覚坊に寺尾親子を考えていたそうですが、変更になったそうです。私は、利休は大柄でガタイがしっかりしていたと聞いているので、三船敏郎の方が良かったと思います。船に乗って流されてゆく凛とした姿は、とても印象的でした。
本覚坊の奥田瑛二も、とても良い味を出していました。
実力派ぞろいの中、バサラ好みの古田織部にしては加藤剛が綺麗で整い過ぎた感じで、私の粗野な癖の強い織部像とは少し違う感じでした。
最後の織田有楽斎(萬屋錦之介)の危篤場面は少し誇張しすぎかと思われますが、空想の世界だしそれぐらいの気構えで茶道の世界に生きたと言いたいのでしょう。なかなか、おもしろかったです。



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