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日々いろいろ―ネット接続・プロバイダー変更から

2015年05月27日 | 日々いろいろ

  わたしの家のネット回線・接続は、ADSL→光と十五年余りにわたってNTT・ぷららだった。ここ数年か、こちらがしつこいなあと感じるほど他の業者から時々電話セールスがあった。「もっと安くなりますよ」ということで、では勝手に安くして良いですよと応じると、お宅に伺いますとくる。つまり、契約変更が必要で書類手続きが要るとのことであった。こういうやりとりを何度もくり返していた中で、最近、契約変更に伺うことはありません、という電話が来た。疑問に思いつついろいろ尋ねていたら、NTTと回線をシェアするのが前より自由化された云々。今までにないことでいろいろ不審に思いつつも、そのことに感動したわけではないけど、ついいいですよといってしまった。結局、振り返ってみると今までしつこく電話セールスのあった「契約変更」と同じことであった。我ながら愚かにも、光回線供給元とプロバイダーが二つとも変わってしまうことに最初は頭が回らなかった。少し夢見のような気分であったが、替えてみるのも、まあ、いいかとキャンセルはしなかった。
 
 それからが大変だった。ホームページは、引っ越ししなくてはならないし、今までのメールアドレスは、マイクロソフトアカウントや筆まめなどなどいくつものアカウントのために登録していたから、これをメールアドレス変更しなくてはならなかった。20件ほどもあった。また、これからはauひかりで、回線速度が最大1Gpbs (1000Mbps)対応になるので、それを生かすにはギガ対応ではない有線lanのスイッチングハブやlanケーブルを交換しなくてはならなくなった。
 
 現在は、パソコンでもネット回線でも、モデルチェンジが早い。前のシステムから余り面倒もなくスムーズに移行できる場合はいいが、いろんなものが新たな環境になるのはつらい。わたしの面倒くさがり屋のせいもあるが、今までにいろんな設定の困難な場合に遭遇しているから、新しく替えるのには抵抗がある。今回もネットワーク上にのせていた方のプリンターが動かなくなり、二日くらい格闘したけど、認識してくれずに失敗している。
 
 このことで、思い出すのは、この件とは直接関わらないけれど、ネットにおけるパスワードの件である。最近ではパソコン(windows8.1)がいくらかはパスワードを記憶してくれて楽になっているが、それでもちゃんと控えて置かなくてはならない。パスワードの数も増え、その管理も面倒だ。パスワード認証はもう飽和点に達していて、指紋認証かなんかよく知らないが、何か別の形を考えないといけないと思っている開発側もあるのかもしれない。ぜひもっと楽にしてもらいたいものだ。
 
 さらに関連して、こちらもゴミの分別はあるけれども、東京辺りよりは大雑把かもしれない。社会の高度化や複雑化に対応していろんな分野の対策も複雑化してきているが、人間はそんな複雑化に日常的に耐えうる存在ではないと思う。しかし、何でも飽和点に近づかないと対策は本格化しない。
 
 もちろん、考え方さえしっかりしていれば、解決できる複雑化の問題もある。例えば現在の学校の先生の忙しすぎの問題である。成績評価の管理や処理を複雑化させたから、生徒に向き合う時間も減ってそんな雑務に疲弊させられているようだ。先日は、激務のため教頭になる希望者が激減したというニュース記事もあった。わたしから見れば、そんな複雑化させ緻密を装った成績評価は無意味である。その幻想的な価値は、現場を知らないで制度をいじる学者たちや官僚たちの頭の中にしか存在しない。無意味さのために先生たちが翻弄されているとしか思えない。
 
 わたしが教員の時は、テストや提出物を当然参考にするが、いわば直感的に適当に成績を付けていた。それで何の問題もない。つまり、しょうがないから成績付けていただけで、そこには大切な本質的な問題はないからである。したがって、複雑化させた成績評価の管理や処理を取っ払えば、新たに加わってきた無意味な疲弊の問題は、一挙に解決する。ほんとは、こんな場合が、現在の社会には他にもいろいろありそうな気がする。


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