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詩『言葉の街から』 対話シリーズ 1870-1873

2021年05月28日 | 詩『言葉の街から』
詩『言葉の街から』 対話シリーズ




1870
張り詰めなくても瞬時に
織り上がる言葉
〈わたし〉には古い遺伝子も起動している



1871
〈ぼく〉〈俺〉〈自分〉と
手を替え品を替え
ても同じ言葉の海から浮上する



1872
濡れた言葉の葉葉からは
深みから
いくつもの朝の匂いがする



1873
言葉をちぎってもんでみる
あの遠い
村のはじかみの匂う