シロ猫ピッピの「おいら物語」

生死をさまようガン闘病中に人間の言葉がわかるようになったシロ猫ピッピの物語。ニュージーランドからお送りしています!

Vol.0285■流動食 

2007-08-17 | ガン闘病記
前のガンのときはあんまりいろんなこと覚えてなかったけど、今度はしっかりしてるから、なにが起きてるのかよくわかって、それはそれで大変だぜ。とうとう流動食だ。
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急に喰えなくなっちまったおいら。
「あっという間に骨と皮・・・」
ってアイツが言ってたから、そういうことなんだろう。

痩せちゃうと元気が出ない。だから、あんまり散歩にもいかない。
外でトイレがしたくても、家の中のトイレでもいいか、って思えちゃう。
なんかめんどうなんだ。ただただ寝ていたい。

それに痩せると寒くてかなわない。
ホントに寒いぜ~。だからこれ以上くっつけないくらいストーブにくっついて寝てたら、
「大変だ~、ピッピが熱くて持てない!」
って連れ合いが言い出すくらい、おいらカチカチ。
でも、自分じゃそんなに熱い感じがしないんだ。これも痩せたからなんだろう。

「ムリよ、ピッピ。このままじゃ、死んじゃうわ。あなたは太ってて蓄えがあるから、なんとかもってるけど、この調子じゃもたないわ。イヤかもしれないけど、流動食始めるからね。」
あいつはそう言って、「トランスファーファクター」を飲むときのスポイトにネコ缶を入れて持ってきた。

どうやってこんなに水みたいにするのかね。
手があると、いろいろなことができんだな。
飲むネコ缶か~。
(つづく)

(ちょっと前まではおいらの方がハフハフ喰って、あいつらはボールを持って糖尿病のアニキの後を追いかけまわしてたのにね。変われば変わるもんだ→)


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