シロ猫ピッピの「おいら物語」

生死をさまようガン闘病中に人間の言葉がわかるようになったシロ猫ピッピの物語。ニュージーランドからお送りしています!

Vol.0126■雨の日のおいら

2005-12-20 | 猫の海外暮らし
おいらはシロ猫のピッピ。ニュージーランドに住んでんだ。
訳あってブログなんか始めることになった。よろしくニャン♪
きょうは、メルマガ「おいら物語」を更新したぜ。じゃ。

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久しぶりにヘンな木が出てきた!今は外に出放題だから、かじったりしないけど。
このにおい、相変わらず臭いぜ~!
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久しぶりに1日中雨だ。ガラスのドアから外を眺めてると、
「お外行きたいの?きょうは雨よ。止めとけば?濡れちゃうよ。」
とアイツが言って、ドアを開けた。サァーと雨の音が大きくなった。水の匂いが家の中に入ってくる。こりゃ、かなり降ってる。おいらは座り込んだ。

「ねっ?止めとこう。毛も濡れちゃうし、風邪引いちゃうよ。」
と言いながら、アイツはドアを閉めた。おいらは座って外を見てた。どうしても出たいわけじゃない。かといってソファーに戻って寝たいとも思わない。ただ、雨を見てた。
(この雨じゃ、ムリさっ→)

二本足はこうやってじっと外を見ることがないからか、
「ピッピ、外出たい?」
と小さい子がドアを開けて聞いたり、
「降り込んで来るから早く行けニャン、ピッピ!」
連れ合いがドアを開けて急かしたり。親切だけど鈍い二本足。出かけたいんじゃない。ただ、雨を見てるだけなんだってば。

雨も動くものだから気になんのかな? もう年とっちゃったから、小さいときみたいになんでもかんでも動くものが気になるってわけじゃないんだけどね。

雨に濡れてサンデッキがキラキラ光って見える。
風が吹くと、デッキの上の木がユラユラっとする。
羽をブルブルっとさせて一休みした鳥がまた飛んで行く。
ヒラヒラ飛んできた花がデッキに落ちてくっつく。

みんないつもと違うのに、二本足は興味ないみたいだ。
「洗濯物が乾かない。」
だの、
「クルマの掃除をしたばっかりなのに。」
だの、外も見ないで文句ばっかり言ってる。そんなに雨がイヤか? いいじゃないか、こうやって雨を見てるのも。飽きたらどっかにもぐりこんで、丸くなって眠る。
そんなにワルくないぜ。そんなに雨がイヤか?
(つづく)