2年前に受け取った年賀状のことです。「賀春」の後に下記の文があり、私自身も多くの示唆や教訓を得ましたので、シェアします。
自分の身体の動きなどに
多々不満を口にする私に 友人が
「手術をしてどんな自分になりたかったか
考えてみてはー」と言われ ハッとしています
新年を機に 「少欲知足」の心を大切に
よりよく生きて行こうと思っています
この文面を読み、何か心にトンと感じました。現職の時代の先輩女性;Yさんですが、数年前の職場のOB会の折、膝が痛く、歩行もままならなくなってきたので手術を考えているーと。手術については、肯定的なことを言ったこともあり、ずっと気になっていました。
この「少欲知足」=「欲は少なくして足ることを知る」は、これまでもいろいろ考えていたこともありました。これを機会に、今までのことを省みどのような考え方で生活すべきか、自分なりにまとめておきたいと思いました。
「少欲知足」の意味は、少しのもの・ことで満足すること。欲張らない。
少欲~ないもの・持っていないものをたくさん求めないこと。
知足~持っているもの・与えられたもので満足すること。
欲しいものを貪るように求めても、また次から次に欲は出てくる。どんどんエスカレートすると、自分が一体何を求めているのかさえ見失ってしまうことも。 大切なことは、足ることを知ること=知足であり、自分自身の心をコントロールすることだと。
痛くて、歩行もままならなくなった手術前は、「少しでも痛みがとれ、杖をついてでも歩けるようになりたい」と、切なる願いをもって手術を決意したはずです。術後1年以上経過したのに、手術のあとが痛かったり、違和感があったり、スムーズに歩けない状態が続いているようです。あの、不安いっぱいで、辛い手術をしたのにこの結果とはー、と。
Yさんが友人に術後のグチをいった後にいわれた言葉から、閃いたもの=悟ったものがあったのが、この「少欲知足」でした。例え期待した結果でなくとも、手術前よりこんなことが、あんなこともーと、加算式のものの考え方をすることが大切であることーと。
そこには、感謝の気持ちや謙虚な心が生じます。確かに、術後の苦しみは本人にしかわかりませんが、不平不満を言っても何も解決しません。痛くとも、今まで通りでなくても、「少欲」の心に転換することによって、少しでも心楽しく生きることを教えてくれました。