一日一トライ~”その記憶の記録”

陶芸を主に、自分の趣味や興味関心事、日々のNewsや出来事などを記憶のあるうちに記録しています。

Ⓘ-5.短編小説”最後の授業”から(1/3)~あらすじ

2022-11-18 07:00:00 | Ⓘ-ものの見方・考え方
最後の授業 

 未読の人もいると思いますので、以下あらすじです。 この「最後の授業」は1871年にフランスで世に出たもので、今から約150年前の昔のことです。

 ある日、ドイツとの国境の町・フランス領アルザス地方に住む学校嫌いなフランツ少年は、その日も村の小さな学校に行くのですが遅刻しました。彼はてっきり担任のアメル先生に叱られると思っていましたが、意外なことに、先生は怒らず穏やかに着席を促しました。気がつくと、今日は教室の後ろに元村長はじめ村の老人たちが正装して集まっています。教室の皆に向かい先生は話しはじめます。

  「私がここで、フランス語の授業をするのはこれが最後です。プロイセンとの戦争でフランスが負けたため、アルザスはドイツ=プロイセン領になり、ドイツ語しか教えてはいけないことになりました。これが私のフランス語の最後の授業です」と。これを聞いたフランツ少年は、激しい衝撃を受け、今日はいっそ学校をさぼろうかと考えていた自分を深く恥じます。


 このようなドイツ風の建物がたくさんあります。

 先生は、「フランス語は世界で一番美しく、一番明晰なことばです。そしてある民族が奴隸となっても、その自国の言語を保っている限り、牢獄の鍵を握っているようなものなのです」、と語り、生徒も大人たちも、最後の授業に耳を傾けます。やがて、終業を告げる教会の鐘の音が鳴りはじめました。それを聞いた先生は蒼白になり、そのうち悲しみで言葉が途絶え、黒板にフランス語でフランス万歳!と書いて、最後の授業!を終えます。

教科書の出番 1927年(S.2)に教科書に採用され、戦後の一時期は教科書から消えました。それが、1952年(S.27)に再登場しましたが、1985年(S.60)からは教科書に採用されなくなりました。私のテーマは、
   なぜ、教科書から消えてしまったのでしょうか?

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