New Yorkのジャズピアニスト、クニ三上(Kuni Mikami)のブログ

ツアーの様子を中心にお伝えしています。

ライオネル・ハンプトン・ジャズ・フェスティバル

2009-02-28 01:35:00 | New York
 今年でこのジャズフェスへの参加は18年目となる。ハンプトン楽団の一員として初めて訪れたアイダホ州、モスクワはシアトルから飛行機で1時間のアイダホ大学生を中心とする人口2万弱の小さな町で、毎年2月のこのフェスティバルの時だけは人口が50%増えるという。なぜなら4日間、毎晩行なわれるコンサートとは別に昼間は米国西北部一帯の高校、大学生のバンドがその腕を競うからだ。各楽器やヴォーカルの個人別、そして学校別に朝から午後にかけてコンテストが行なわれる。同時に夜のコンサートに出演のミュージシャンによるクリニックやワークショップが無料で行なわれ、このフェスティバルの為に集まった1万人近い学生だけでなく周辺の州のジャズ好きの人達もおおぜいやってくる。

 NYを朝の8時に出発、アイダホに到着するのが夕方4時(NYの時刻では夜7時)、アメリカの広さを実感する。通常は私は1週間滞在してワークショップなどをおこなうのだが、今回は土曜日だけの出演だったので到着は金曜日、ステージではボビー・マクファーレンがソロでの演奏、会場内5千人の聴衆を巻き込んで、大合唱したり、ステージ上に数人をあげてスキャットでやりとりしたり、昨年、カーネギーホールで観た時とは、また違った趣で、彼の天才的な音感とカリスマを感じさせた。


ボビー・マクファーレンと

最新の画像もっと見る